著者
石原 知洋 北口 善明 阿部 博 金子 直矢
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2022-IOT-56, no.19, pp.1-7, 2022-02-28

近年の大学授業において,対面およびオンラインの両方のタイプの授業が混在して実施される状況が増加している.そのような場合,学生が大学でオンライン講義を受講する状況も生まれるため,大学の無線 LAN インフラは多人数でのオンライン講義の受講が可能であることが求められている.安定的な無線 LAN の提供のためには無線 LAN 環境の測定・監視が不可欠であるが,従来のような帯域測定や機器監視では中程度の帯域が連続的に発生する配信講義の品質を評価することが困難である.そこで本報告では,オンライン講義の受講品質に特化した無線 LAN 環境の測定について述べる.オンライン配信に採用されることが多い WebRTC を用いて,大規模かつ断続的に送受信試験を実施しつつ,クライアント側でアプリケーションレイヤでの品質測定をおこなうことで,従来の測定では追いきれなかった無線 LAN 環境におけるオンライン配信品質の評価および監視を実施した.
著者
藤枝 俊輔 石原 知洋 下見 淳一郎 小川 剛史 中村 誠
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2011論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.75-82, 2011-11-24

本学では,キャンパスネットワークを学内の部局が分割運用している。このため、ネットワークサービスが部局内に閉じており,学内者のユーザ情報は複数のデータベースに分散管理されている.このような環境で全学共通の無線 LAN サービスを実現するため,多様な無線 LAN システムと複数のユーザデータベースを連携させる運用方式を検討し,実験サービス ”utroam” として学内に広く実験展開している.本稿では,本方式の仕組みと利用動向に関する評価を述べる.
著者
石原 知洋 四本 裕子 角野 浩史 玉造 潤史 中村 遼 小川 剛史 相田 仁 工藤 知宏
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.85-92, 2020-11-26

2020 年初頭から発生した COVID-19 により,多くの大学で 4 月からオンラインによる講義の配信を行っている.オンライン講義のメリットが明らかになる一方で,様々な要因から対面での講義の実施も求められている.そこで東京大学では,COVID-19 対応のためオンラインと,感染症対策を実施した上での対面講義の双方を実施するハイブリッド方式の講義を検討している.このハイブリッット方式では,対面講義のためキャンパスに来た学生が,対面講義の他にもその日のオンライン講義をキャンパスのネットワークを用いて受講することになる.このように多数の学生がキャンパスネットワークを用いてオンライン講義を受講するにあたって,どの程度のネットワーク設備があればそのような講義形態が可能であるかは自明ではない.そこで我々は,最もボトルネックになると想定されるユーザ端末の無線接続について,実際の教室を用いて多人数での同時オンライン講義の受講が可能であるかの評価実験をおこなった.本実験では,いくつかのオンラインの講義シナリオを設定し,ネットワーク状況やオンライン講義の音声・映像の品質を計測,確認した.本論文ではその実験結果および得られた知見について述べる.
著者
鈴木 茂哉 石原 知洋 ビルマニング 村井 純
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.385-402, 2012-01-15

携帯電話のような携帯デバイスは,インターネットへ接続する機能を持つが,デバイス間で直接通信するネットワーク機能をあわせて持つものもある.本論文ではデバイス間の直接通信によりその場で構成されるネットワーク部分をアドホックネットワークと呼ぶ.アドホックネットワークは,ファイル交換等に有用と考えられるが,アクセス制御のための認証操作が煩雑なため活用されていない.認証操作が煩雑なのは,アドホックネットワーク環境で相手を認証する際,信頼できる第三者を仮定できず,パス・キーの手入力等主たる通信路以外の通信路(アウトオブバンド通信)に頼る必要があるからである.本論文では,アドホックネットワークにおけるノード間認証方式として,アウトオブバンド通信に頼らない方式を提案する.提案方式では,本方式参加ノードそれぞれが,ノード自身の識別のために必要な公開鍵(NK)と公開鍵に至る信頼の連鎖(NKCT)を事前に用意する.検証者は,立証者と自身の持つNKCT双方を組み合わせることで,必要な信頼の連鎖を構成できる.信頼の連鎖の確保により,認証が可能となる.また,信頼の連鎖の確保にDNSSECリソースレコードを用い,運用性を高めた.本研究の評価では,検証ライブラリとともに,簡単なスマートフォンアプリケーションと,サーバ用認証モジュールを実装し,実験により本方式の効率性と有効性を示した.
著者
石原 知洋 関谷 勇司
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-55, no.5, pp.1-6, 2021-08-30

2020 年からの COVID-19 発生により,多くの大学では遠隔講義の導入が進んだが,一部講義については対面授業や,対面と遠隔のハイブリッド型の授業などが選択的に実施されている現状がある.そのため,学生が対面・ハイブリッド授業の出席のため大学に登校した際に,同日の遠隔講義を大学から受講する状況が発生している.複数の学生が持ち込んだ機器によりリアルタイムの遠隔講義を受講するにあたり,大学の,特に無線ネットワークの品質確保が重要となる.そこで,我々は無線コントローラから得られる基地局と接続ステーションの統計情報を収集し,無線環境の可視化および個々の基地局・ステーションの接続状況について可視化・解析が可能なシステムの開発をおこなった.本システムにより,個々の基地局や利用者それぞれのクライアントについて,過去に遡って接続状況を調べるとともに,問題点の洗い出しを行うことが可能となった.