著者
四本 裕子
出版者
日本視覚学会
雑誌
VISION (ISSN:09171142)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.97-98, 2021-04-20 (Released:2021-04-23)

33 0 0 0 OA 脳や行動の性差

著者
四本 裕子
出版者
認知神経科学会
雑誌
認知神経科学 (ISSN:13444298)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.62-68, 2021 (Released:2022-01-15)
参考文献数
34

【要旨】認知神経科学や心理学の研究では、性別を独立変数として、測定した従属変数に性差があるか否かを扱うことがある。そこで優位な性差が報告される場合もあるし、されない場合もある。研究で明らかにされた性差を解釈する際は、その差が性的二型ではないこと、出版バイアスの影響があること、必ずしも生得的な因果関係を意味しないこと、そして、脳や行動の性差は多次元的であるという理解が必要である。本稿では、一般的に信じられている性差の例を用いてその差の解釈について議論する。そして、性差が差別の正当化や格差の固定に使われた例を挙げ、社会・教育、脳、行動・思考の相互関係における性差の意味を正しく理解することの重要性について考える。
著者
四本 裕子
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.176-179, 2015-09-30 (Released:2015-12-26)
参考文献数
3
被引用文献数
1

The Young Researchers Committee of the Japanese Psychonomic Society conducted a survey of postdoctorates in the field of psychonomic science. Results showed some discrepancy from national surveys: postdoctorates in the field of psychonomic science tend to have higher rates in research positions, especially in academia.
著者
石原 知洋 四本 裕子 角野 浩史 玉造 潤史 中村 遼 小川 剛史 相田 仁 工藤 知宏
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.85-92, 2020-11-26

2020 年初頭から発生した COVID-19 により,多くの大学で 4 月からオンラインによる講義の配信を行っている.オンライン講義のメリットが明らかになる一方で,様々な要因から対面での講義の実施も求められている.そこで東京大学では,COVID-19 対応のためオンラインと,感染症対策を実施した上での対面講義の双方を実施するハイブリッド方式の講義を検討している.このハイブリッット方式では,対面講義のためキャンパスに来た学生が,対面講義の他にもその日のオンライン講義をキャンパスのネットワークを用いて受講することになる.このように多数の学生がキャンパスネットワークを用いてオンライン講義を受講するにあたって,どの程度のネットワーク設備があればそのような講義形態が可能であるかは自明ではない.そこで我々は,最もボトルネックになると想定されるユーザ端末の無線接続について,実際の教室を用いて多人数での同時オンライン講義の受講が可能であるかの評価実験をおこなった.本実験では,いくつかのオンラインの講義シナリオを設定し,ネットワーク状況やオンライン講義の音声・映像の品質を計測,確認した.本論文ではその実験結果および得られた知見について述べる.