著者
石崎 裕子
出版者
国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要 = Journal of the National Women's Education Center of Japan
巻号頁・発行日
vol.8, pp.61-70, 2004-08-01

1998年版『厚生白書』で紹介された「新・専業主婦志向」は、「男は仕事と家事、女は家事と趣味(的仕事)」という新たな性別役割分業意識に基づいた20、30代の女性を中心とした専業主婦志向である。パートタイマーとして補助的労働に従事したり、いわゆるキャリアウーマンとして男性に伍して働きながら、家庭と仕事を両立させるくらいなら、経済力のある男性と結婚し、専業主婦として、経済的、時間的に余裕のある生活を送りたいという若い女性たちの選択肢の一つとしての専業主婦願望が、この調査結果から読み取れる。本論では、女性雑誌『VERY』を資料に用いて、女性の生き方の選択肢が曲がりなりにも多様化する中で浮かび上がってきた若い女性たちの専業主婦志向が、どのように描かれているかを明らかにしていく。家庭の経済的基盤を夫に支えてもらい、ランチやお稽古事を満喫する『VERY』に登場する幸福な専業主婦たちの姿は、「新・専業主婦志向」を見事なまでに体現している。
著者
石崎 裕子
出版者
独立行政法人国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要
巻号頁・発行日
vol.8, pp.61-70, 2004-08

1998年版『厚生白書』で紹介された「新・専業主婦志向」は、「男は仕事と家事、女は家事と趣味(的仕事)」という新たな性別役割分業意識に基づいた20、30代の女性を中心とした専業主婦志向である。パートタイマーとして補助的労働に従事したり、いわゆるキャリアウーマンとして男性に伍して働きながら、家庭と仕事を両立させるくらいなら、経済力のある男性と結婚し、専業主婦として、経済的、時間的に余裕のある生活を送りたいという若い女性たちの選択肢の一つとしての専業主婦願望が、この調査結果から読み取れる。本論では、女性雑誌『VERY』を資料に用いて、女性の生き方の選択肢が曲がりなりにも多様化する中で浮かび上がってきた若い女性たちの専業主婦志向が、どのように描かれているかを明らかにしていく。家庭の経済的基盤を夫に支えてもらい、ランチやお稽古事を満喫する『VERY』に登場する幸福な専業主婦たちの姿は、「新・専業主婦志向」を見事なまでに体現している。
著者
猪股 美沙紀 桑原 亜海 石崎 裕佳 齊藤 展士 平田 恵介
出版者
Saitama Physical Therapy Association
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.21-24, 2022 (Released:2022-06-04)
参考文献数
11

【はじめに】片脚着地動作における非接触型前十字靭帯損傷では膝関節外反の他に体幹側屈が危険因子と言われている。膝関節外反が生じやすい着地環境には傾斜面が想定される。本研究は,傾斜面環境での片脚着地動作において,衝撃吸収時の対応戦略を明らかにすることを目的に動作解析を行った。【方法】成人男女9名にて,傾斜面,および平坦面への片脚着地動作における膝関節と体幹関節角度の違いを比較した。【結果】膝関節外反最大角度は平坦面に比べ,傾斜面で有意に大きかった。着地により骨盤の着地脚側への傾斜,体幹の非着地脚側への側屈角度変化が生じたが,傾斜面の方が有意に小さかった。【考察】傾斜環境では膝関節外反が増大した一方,体幹の動揺を抑える対応が平坦面よりも行われていた。これは,姿勢の平衡維持や視線の安定を図る前庭と視覚の制御により体幹と頭頸部の固定性を高める課題依存的な戦略が傾斜環境で行われた可能性がある。
著者
張 玉安 石崎 裕一朗 堀 将道 坪 井遼 飯干 淳志 坂本 眞人 三橋 幸四郎 兒玉 紫
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.122, 2017

<p>国内宿泊旅行者数は、1990年まではゆるやかに増加してきたが、その後現在に至るまで目立った増加は見られない。そのため各地方の観光都市では、様々な取り組みを行っている。その一環として、県内観光都市のご当地キャラクターのアニメーション制作を試みることにした。そのアニメーション制作に関して中割り法が有名であるが、本研究ではデータを連続的に入力しない場合を考え、他方のキーフレームに直接依存せずに中間画像を生成するアルゴリズムを考案し、キャラクターのアニメーションを検討した。なお、今回は高千穂町のまろうど酒造の「ちほまろ」と言う商品のキャラクターを用いる。</p>
著者
中津 望 石崎 裕 中村 満明 石川 貞裕 建部 清美
出版者
一般社団法人 プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.37-42, 2006

近年,システム開発に対する要件は,高機能化,期間の短縮化の傾向にある.このような背景において,プロジェクトを成功させるためには,進捗管理の強化が必須である.納期を守るには,早期に問題部位を特定し,早期に対策することが重要となる.問題部位の早期発見には,進捗の管理サイクルを短縮化し,鮮度の高い情報を取得できる必要がある.しかし,従来のように報告に基づく進捗管理では,進捗情報の収集に時間がかかるという問題がある.さらに,報告に基づいた進捗は,実態と乖離する危険性がある.この傾向は,プロジェクトの規模が大きく,開発拠点が分散されている場合,顕著になる.そこで,開発拠点が分散されているプロジェクトを対象に,WBSを採用したプロジェクト支援ツール"プロナビ"を用いた解決策を検討した.本論文では,成果物の実態に基づいて,進捗情報をタイムリーに把握するための施策について述べる.