著者
鶴田 拓真 冨田 悠登 石川 智也 Gusman Aditya 鴨川 仁
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

M7以上クラスの地震に伴う津波発生後約9分以降に津波源の赤道方向にTEC上昇が見られたのち、津波電離圏ホールと呼ばれるTEC減少がおきる。2011年M9東北地方退避栄養沖の場合、23分後に津波電離圏ホールが最大規模となった。津波電離圏ホールにおけるTEC最大減少率のは最大初期津波高と相関があることが知られている [Kamogawa et al., Scientific Reports, 2016]。津波電離圏ホールは津波発生領域をおおまかに示していることから、TECのリアルタイム空間観測で早期津波予測が期待できる。一方、TIHの前には、津波発生領域の赤道方向に、TEC上昇がみられる。本研究では、この初期TEC上昇率と最大初期津波高には相関がみられることを示した。この初期TEC上昇はマグニチュードに関わらず約10分で最大に達することから電離圏ホール検知前の情報でも簡易的な早期津波予測が可能とみられる。
著者
蔵田 武志 大隈 隆史 興梠 正克 石川 智也 タンガマニ・カライバニ 七田洸一 君島 翔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.106, pp.25-28, 2008-10-30

サービスの生産性向上は,経済の持続的発展のために必要不可欠な要素である.従来のように経験や勘だけに頼るのではなく,科学的工学的手法を確立してサービスの生産性向上を達成する枠組みをサービス工学と呼ぶ.筆者らは,拡張現実インタラクション技術により経験と勘を工学的に拡張することで,科学的工学的手法に立脚しながら人間の能力を最大限活用し,サービスの質や生産性を向上できると考えている.本稿では主に科学ミュージアムでの事例研究を紹介し,これまで得られた成果と今後の展望について述べる.
著者
石川 智也 山澤 一誠 横矢 直和
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.1599-1610, 2006-10-01
被引用文献数
2 1

The advent of high-speed network and high performance PC_s has prompted research into networked telepresence, which allows a user to see a virtualized real scene in remote places. View-dependent representation, which provides a user with arbitrary images using an HMD or an immersive display, is especially effective in creating a rich telepresence. The goal of this study is to create a novel view telepresence that enables a user to control the viewpoint and view-direction by virtualizing real dynamic environments. We describe a novel method of generating views that uses image-based rendering techniques from multiple omni-directional images captured from different positions and that evaluates image quality using a simulated environment. We also describe our prototype system and an experiment with the novel view telepresence that used the system in a real environment. Our prototype novel view telepresence system constructs a virtualized environment from real live videos. The system synthesizes a view based on the user's viewpoint and view-direction as measured by a magnetic sensor attached to an HMD and presents the generated view on the HMD. Our system can generate a user's view in real-time by presenting corresponding points and estimating camera parameters in advance.
著者
石川 智也 山澤 一誠 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.107, no.427, pp.113-114, 2008-01-10

児童が登下校や単独で外出している間に事故や犯罪に巻き込まれる事例が多数報告されている.これに対し,児童が現在の位置情報や視聴覚情報を実時間で親元に送信することができれば,事故や犯罪を未然に防ぐことが可能になると考えられる.本報告では,装着可能な全方位カメラからの映像とヘッドセットからの音声,そしてGPSからの位置情報を実時間で伝送し,それらを利用して遠隔の状況を把握することが可能な位置情報システムを提案する.本システムは. GPSの位置情報を基に取得した地図,全方位ビデオ映像から変換した視界画像,そして遠隔からの音声を同時に提示することで,子供など遠隔地の状況把握を容易にした.また,各情報の伝送に一般の高速無線通信サービスを利用することで,広い範囲での動作を可能とした.