著者
蔵田 武志 一刈 良介 飯野 なみ 小林 吉之 江渡 浩一郎 西村 拓一
出版者
サービス学会
雑誌
サービソロジー論文誌 (ISSN:24355763)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.1-12, 2022 (Released:2022-02-01)
参考文献数
28

Due to the corona disaster, many collaborative activities including academic events have been held online. The purpose of this study is to contribute to serviceology by summarizing the findings on online academic events and the online interaction platforms (OIPs) as their service encounters. In this paper, we first outline how each OIP, such as Zoom, oVice, and Slack, was chosen in three online academic events, which we actually operated, in terms of the interaction manner of each session. After reporting on the OIP log analysis and questionnaires, we discuss the comparison between on-site venues and the OIPs as well as the usage barriers and social acceptance of the OIPs. The findings include (1) the functions that OIPs should provide especially in peripheral states of interaction process, such as "seeping out" of the lively atmosphere, "looking around and listening in" in poster sessions, and "spontaneous interaction among participants," have more than minor impacts on the evaluation of OIPs, (2) the degree of acceptance of OIPs depends on the balance of various factors such as usage barriers, maturity, familiarity, accessibility, and risks, in addition to the various values provided for synchronous and asynchronous interactions, etc.
著者
小野 栄一 筒井 澄栄 蔵田 武志 大西 正輝 尾形 邦裕 植山 祐樹
出版者
国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

障害により体が不自由な車いす利用者の体型に合い、着崩れせず、動きを妨げない等、障害に配慮された衣服が必要だが、従来の衣服作製技術は立位姿勢が基本で、座位姿勢ではない。そこで、座位姿勢の衣服作成支援のため、衣服を着た座位姿勢での非接触・接触3次元体形計測システム、衣服圧が測定できて自由に座位姿勢を変えられるダミーを研究・試作した。また、試着の負担軽減のため、RGB-Dカメラによる非接触3次元計測にて衣服CGモデルを作成し、アパレルCAD等によるシミュレーションのような実時間で試着結果を可視化するため、体の動きの認識結果に応じて衣服CGを変形させAR技術で重畳表示する手法を開発した。
著者
藤木 淳 蔵田 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.97, no.40, pp.167-174, 1997-05-15
被引用文献数
4

因子分解法は形状とカメラの運動の復元方法として広く用いられているが,この方法の数理的意味についてはあまり議論がなされてこなかった。因子分解法は観測行列を特異値分解などを用いて2つの行列の積に分解することによって形状とカメラの運動の推定値を求めるステップとその推定値を修正するための正則行列を求める2つのステップに分けられる。本稿では,第1のステップで得られた推定値が単位行列でない計量をもつアフィン座標系により記述されていると解釈し,第2のステップが,この計量を決定することにより推定値を単位行列を計量とする座標系によって記述しなおすステップであることを明らかにした。この立場によってアフィン画像から得られる情報の全てを明らかにし,因子分解法の直感的な把握を可能とした。その例として,3枚の異なるアフィン画像から形状復元解が一意に定まる理由と2枚のアフィン画像から得られる形状復元に関する情報を明らかにした。
著者
興梠 正克 蔵田 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.75, pp.75-80, 2006-05-19
参考文献数
4

本稿では、GPSと自蔵航法を組み合わせた組み込み型歩行者ナビシステムについて述べる。GPSによる測位は、その条件によっては必ずしも十分な精度が得られない。そこで、人に装着された自蔵式センサ(加速度・ジャイロ・磁気方位センサ)を用いて歩行動作を計測し、人の相対的な歩行移動ベクトルを推定する。この推定結果とGPSによる測位結果を相補的に組み合わせることで測位精度を向上させる。GPSによる測位ができない屋内環境においては、事前に環境中に埋め込まれたRFIDタグによる測位を行ない、デッドレコニングの結果と統合することで、GPSの場合と同様に相補的に測位精度を向上させる。本手法を装着型組み込みシステムとして実装し、評価した。
著者
興梠 正克 蔵田 武志 坂上 勝彦 村岡 洋一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.10, pp.2293-2301, 2001-10-01
参考文献数
13
被引用文献数
24

本論文では, ライブ映像上への注釈情報の重ね合せ提示を実現するため, パノラマ画像群とその各画像上に与えられた注釈情報, 各画像間の隣接関係を情報源として用いるパノラマベーストアノテーション手法を提案する.提案手法は, 参照するパノラマ画像と入力映像の位置合せを行い, そのパノラマ画像上の注釈情報を映像上の対応する位置に重ね合せ表示する.本手法は, 最初に各パノラマ画像と入力映像の位置合せを行い, 入力映像の撮影地点に最も近いパノラマ画像を注釈情報の参照元として選び出す.その基準として画像間の位置合せによる輝度の平均2乗誤差(MSE)を用いる.以後は選択された参照パノラマ画像との位置合せ結果に基づいて注釈情報を提示する.カメラの視点が移動しても適切に注釈を提示できるようにするため, 参照パノラマ画像と隣接するパノラマ画像との位置合せを並行して行い, 隣接先のパノラマ画像がより良好な位置合せ結果を与える場合, これを以降の参照パノラマ画像として切り換える.この切換状況を監視することで, カメラの位置とその移動軌跡を推定することが可能である.提案手法を計算機システムとして実装して, その有効性と処理の実時間性について良好な結果を得た.
著者
藤木 蔵田 武志 梅山 伸二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
信学会総合大会, 1997
巻号頁・発行日
1997
被引用文献数
1

正射影画像による物体の形状復元には, 同一平面上にない4点の本質的に異なる3枚の画像が必要であるが, 復元物体のAffine座標は本質的に異なる2枚の画像で一意に決定される。本稿ではこの座標系の基底のもつ自由度と正射影の方向の自由度を因子分解法を用いて明らかにする。
著者
蔵田 武志 大隈 隆史 興梠 正克 石川 智也 タンガマニ・カライバニ 七田洸一 君島 翔
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.106, pp.25-28, 2008-10-30

サービスの生産性向上は,経済の持続的発展のために必要不可欠な要素である.従来のように経験や勘だけに頼るのではなく,科学的工学的手法を確立してサービスの生産性向上を達成する枠組みをサービス工学と呼ぶ.筆者らは,拡張現実インタラクション技術により経験と勘を工学的に拡張することで,科学的工学的手法に立脚しながら人間の能力を最大限活用し,サービスの質や生産性を向上できると考えている.本稿では主に科学ミュージアムでの事例研究を紹介し,これまで得られた成果と今後の展望について述べる.