著者
米澤 徹 大久保 稔 石田 慎一郎 苅田 広
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
日本舶用機関学会誌 (ISSN:03883051)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.309-317, 2000-05-01 (Released:2010-05-31)
参考文献数
7

In recent years, the demand for reduction of noise emitted into the environment has strongly increased for preventing noise pollution. For example, the ships, which have high noise levels, are refused entry to ports at night. As the major contributor of emitted noise to the environment is exhaust noise, it is necessary to reduce the exhaust noise as much as possible.Conventionally, such as passive silencer technique, a larger silencer is needed in order to achieve larger noise reduction. Therefore, because of the limitation of space, it was actually difficult to reduce the exhaust noise of the ship.For reducing the exhaust noise as well as minimizing the occupied space, the active noise cancellation technique was applied to the exhaust noise silencer for a diesel engine. In order to reduce the exhaust noise efficiently, at first, the acoustic behavior in an exhaust pipe was calculated by the boundary element method. At first, for optimizing the length of pipes and the positions of microphones and speakers, the active exhaust noise cancellation system (AENC) could be applied to the main engine for marine use. Also, by applying acoustic resonance aggressively, the AENC with only one speaker system could be developed for auxiliary engine.The Filtered-X LMS algorithm with a signal filter was used for adaptive control. Finally, by assembling a passive silencer for high frequency noise, the active exhaust noise silencer was developed. Then the exhaust noise was drastically reduced to less than 65dB (A) at lm from the outlet.
著者
宮本 勝 清水 芳見 堤 和通 森 正美 石田 慎一郎
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究成果報告書は、東南アジア・東アフリカの地域社会における紛争処理と多元的法秩序の生成に関する法人類学的共同研究の成果の一部である。研究代表者(宮本勝)、研究分担者(清水芳見、堤和通、森正美)、研究協力者(石田慎一郎)の計5名は、4年にわたり、マレーシア、ブルネイ、フィリピン、ケニアで、文献資料・裁判記録の収集に重点をおいた紛争処理と多元的法秩序生成に関する実態調査を実施してきた。以下のとおり、当初の研究目的に即したインテンシブな調査研究を実施し、貴重な研究資料を得た。宮本勝は、マレーシア・サバのカダザン社会の固有法の実態調査ならびに原住民裁判所の審理記録の分析に基づいて、原住民裁判所における慣習法運用の諸特徴と慣習法標準化の展開を明らかにした。清水芳見は、ブルネイにおける非公式の寄合ならびにイスラーム法裁判所の実態調査に基づき、ブルネイ法文化における訴訟回避行動の社会的背景を明らかにした。堤和通は、マレーシア・サバの原住民裁判所と通常裁判所における法運用の実態調査に基づき、手続法と実体法との両面において原住民裁判所の比較的特徴を明らかにした。森正美は、フィリピン・パラワン島での実態調査にもとづき、地域社会の紛争処理の特徴を、文化的、社会的、宗教的諸側面から明らかにした。石田慎一郎は、ケニア中央高地イゲンベ社会における実態調査にもとづき、地域社会の非公式紛争処理から通常裁判所の公式紛争処理に至る多元的法体制の全体像を明らかにした。また、本報告書には、宮本と共同で調査を実施したジュデス・ジョン・バプティストがロトゥッド固有法における法前提の一側面を究明した調査報告論文を所収している。国内外で研究成果を開示するため、本報告書は、全編英文で作成した。今後、本報告書の内容を全面的に改訂し、単行書として出版する予定である。
著者
石田 慎一 原島 真吾 鯉渕 道紘 川島 英之 西 宏章
出版者
Japan Society for Software Science and Technology
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.59-73, 2012-10-25

近年,ルータやゲートウエイが取得可能な情報を使って新たなサービスを提供する試みが提案,検討されている.従来,NIDS (Network Intrusion Detection System)構築のため,ゲートウェイ上でレイヤ7での情報検出を可能とするソフトウェア実装は存在したが,アプリケーションプロトコルのHTTP/1.1のgzip encodeやchunk encodeに対応し,情報の検索と抽出を主目的とした実装は公開されていない.そこで本論文ではlibpcapを利用してLinuxゲートウェイのethデバイスやpcapファイルのトラヒックからTCPストリーム再構築と前記HTTPのデコードを行い,文字列抽出を実現するオープンソース・ソフトウエアSLIM (Smart Linux Interface Monitor)を実装,評価した.SLIMにおいて使用メモリ量を削減するため,コンテキストスイッチを利用したパケット単位のTCPストリーム再構築を独自に実装した.評価結果より,SLIMはオンライン解析を行った場合,ゲートウェイ上で21.3Mbpsの処理が可能であり,pcapファイルを直接処理した上でPostgreSQLに保存した場合86.8Mbps, ファイルとして保存した場合1.12Gbpsを達成した.また,オフライン解析を行った場合,1.5TB・最大73万コネクションを含むコアネットワークの仮想トラヒックを解析可能であることを示した.この時,使用メモリ量は5.87GBであった.また,SLIMは研究室ゲートウェイで3ヶ月以上安定して連続動作に成功した.
著者
石田 慎一 原島 真吾 鯉渕 道紘 川島 英之 西 宏章
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.59-73, 2012-10-25
参考文献数
15

近年,ルータやゲートウエイが取得可能な情報を使って新たなサービスを提供する試みが提案,検討されている.従来,NIDS (Network Intrusion Detection System)構築のため,ゲートウェイ上でレイヤ7での情報検出を可能とするソフトウェア実装は存在したが,アプリケーションプロトコルのHTTP/1.1のgzip encodeやchunk encodeに対応し,情報の検索と抽出を主目的とした実装は公開されていない.そこで本論文ではlibpcapを利用してLinuxゲートウェイのethデバイスやpcapファイルのトラヒックからTCPストリーム再構築と前記HTTPのデコードを行い,文字列抽出を実現するオープンソース・ソフトウエアSLIM (Smart Linux Interface Monitor)を実装,評価した.SLIMにおいて使用メモリ量を削減するため,コンテキストスイッチを利用したパケット単位のTCPストリーム再構築を独自に実装した.評価結果より,SLIMはオンライン解析を行った場合,ゲートウェイ上で21.3Mbpsの処理が可能であり,pcapファイルを直接処理した上でPostgreSQLに保存した場合86.8Mbps, ファイルとして保存した場合1.12Gbpsを達成した.また,オフライン解析を行った場合,1.5TB・最大73万コネクションを含むコアネットワークの仮想トラヒックを解析可能であることを示した.この時,使用メモリ量は5.87GBであった.また,SLIMは研究室ゲートウェイで3ヶ月以上安定して連続動作に成功した.
著者
田村 克己 松園 万亀雄 關 雄二 岸上 伸啓 樫永 真佐夫 石田 慎一郎
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究は、世界各国の開発庁や国連機関、国際的なNGO やNPO とそれらの援助活動を調査することを目的として、アメリカやイギリスなど世界各国の開発庁、ワールドバンクや国連環境計画などの国連機関、グリーンピースなどの開発支援NPO・NGO の目標、基本方針、開発援助プロジェクトとその実際の活動、文化人類学など社会科学が開発援助プロジェクトの立案・実施・事後評価において果たす役割を調査し、比較した。さらに、現地の開発援助活動やそれらの諸影響をグアテマラやケニア、ミャンマー、タイなどで調査し、個々の開発援助機関の開発実践を検討した。欧米の開発援助機関では、開発の事前調査やプロジェクト立案、プロジェクトの事後評価の分野において文化人類学者や文化人類学的な知見を活用していることが判明した。