著者
大山 由香 福山 由美
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.404-410, 2013 (Released:2013-07-13)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

良好な母子関係を築くためには,妊産婦にとって満足のいく出産体験が重要である.妊産婦にとって満足のいく無痛分娩を行うには,(1)妊産婦に対する母性の醸成を図るための教育,(2)助産師やその他のスタッフに対する硬膜外麻酔などの鎮痛処置の教育,(3)妊産婦・家族に対する無痛分娩の教育,(4)設備等の安全体制の強化,(5)分娩中,分娩後の精神的なケアが必要である.
著者
福山 由美
出版者
豊橋創造大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

今回の研究目的は、これまでHIV/AIDS患者から実施されていなかった(1)ケアシステム評価を可能とする質問紙調査票の開発、また(2)現在機能しているケアシステムが、受診中断予防に寄与しているかを検討した。(1)は、既に開発されているPACICの日本語版開発を行った。その結果、内的整合性が得られ、原版者のホームページ上に日本語版として掲載された。(2)は、PACIC項目を含んだ患者アンケートと診療録調査を実施した。その結果、調査協力医療機関の支援内容は充実しており、受診中断者は7.5%であった。しかし、医師が患者に必要な支援を判断する現行の体制では、HIV患者の増加とともにこれまでの充実した支援に破綻をきたすことが考えられた。今後も質の高い医療を継続するためには、これまで外来で導入されていなかったディジーズマネージメントを取り入れていく必要性があることが示唆された。
著者
浦田 秀子 西山 久美子 勝野 久美子 福山 由美子 田代 隆良 田川 泰 田原 靖昭
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学医学部保健学科紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.43-48, 2001-12
被引用文献数
1

女子学生573名を対象に,BMIおよび体脂肪率(%Fat)による体型と体型認識との関係を検討した.BMIと%Fatとの間には相関係数0.741で高い相関関係があったが,BMIは普通群であるが%Fatが28%以上の者,いわゆる"隠れ肥満者"が35名含まれていた.隠れ肥満者は全対象者の6.1%,肥満者の71.4%であった.隠れ肥満は生活習慣との関連が高く,生活習慣の改善や,身体組成,脂肪分布を考慮した体型評価が重要である.また,「太っている」と認識している者は409名(71.3%)であった.BMIでは16から,%Fatでは16%から「太っている」と認識している者がおり,体型と認識との間に乖離がみられた.約9割の者は理想体重を現体重より低く設定しており,理想体重によるBMIは19.0であった.現代の若年女性はやせ願望が強く,誤った体型認識による健康障害を予防するためにも,医学的根拠に基づいて適正に体型認識ができるような健康教育が重要である.We examined 573 female students and analyzed the relation of the physique and the recognition of it, by body mass index (BMI) and percent body fat (% Fat). There was high correlation between BMI and %Fat by the coefficient correlation of 0.741. However, among these group with BMI in normal range, there were 35 girls whose %Fat were more than 28%, so called masked obesity. The masked obesity was 6.1% of all the object and 71.4% of the obese group (% Fat≧28%). As masked obesity is associated with the life habits, it is important to improve of the life habits, and to recognize the appropriate physique in consideration of body composition and fat distribution. And, 409 girls (71.3%) regarded themselves as overweight. Some girls with BMI of more than 16, and %Fat of more than 16 regarded themselves as overweight, thus there was disparity between the physique and the awareness. About 90% of the girls regarded their ideal body weight lower than the actual weight, and BMI by the ideal body weight was 19.0. As modern young girls have a strong desire to be thin, health education, which leads them to an appropriate recognition based on the medical basis is important to prevent health disturbance caused by the inappropriate recognition of their physique.