著者
福見 稔 赤松 則男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学
巻号頁・発行日
vol.98, no.371, pp.1-8, 1998-10-29

本稿では, 進化的アルゴリズムによりニューラルネットワークの構造を縮小化し, その構造から論理関数を抽出する方法について述べている.本稿で使用する進化的アルゴリズムはランダム探索法であるが, 決定論的変異を含むことにより進化の速度が速くなっている.また, ニューラルネットワーク中間層は, 2値出力を生成するニューロンモデルを採用した場合と通常のシグモイド型出力を生成するニューロンを採用した場合の両方を検討する.そして, この両方のネットワークに対して進化的に構造を獲得する学習を行い, 進化学習の速度と容易さ, 進化学習における条件, 学習後のルール化手法, 抽出されたルール, などの比較を行う.どちらのニューロンモデルを用いても, 菖蒲データの分類において, 100%の識別精度を維持した状態での簡単なルール抽出が可能である事を示す.
著者
川崎 博志 満倉 靖恵 福見 稔 赤松 則男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.140, pp.77-80, 2004-06-18

近年の情報化社会において,音声圧縮は重要な技術の一つである。これまでにも音声圧縮の方法が数多く提案されているが,これらはいずれも10分の1から20分の1程度である。またこれらに伴って圧縮された音声や画像を配信する会社においては,圧縮率が高ければ高いほどダウンロードにかかる時間が削減できるため,圧縮率の向上は非常に有効である。本稿では,これまでに提案されている方法と比較し,提案した手法の有効性を検証する。さらに,比較実験として,ニューラルネットワークを用いた方法を挙げ,その比較を行なった。
著者
三好 真人 柘植 覚 ChogeKipsangHillary 尾山 匡浩 伊藤 桃代 福見 稔
雑誌
研究報告 音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-89, no.23, pp.1-6, 2011-02-04

本稿では,楽曲に適切な印象値を自動付与する手法を提案する.提案手法は特徴抽出手法及び印象値付与手法から構成される.特徴抽出手法では,楽曲の印象値付与に有効と考えられる音量,音色,リズム,和音に関する特徴量を抽出する.印象値付与手法では,抽出された特徴量を用いてニューラルネットワークにより楽曲に印象値を付与する.401 個の楽曲パターンを用いて印象値付与実験及び主観評価実験を行い,提案手法の有効性を検証した.