著者
満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.180-186, 2020-01-01 (Released:2020-01-01)
参考文献数
14
被引用文献数
4

近年,人の感情・感性を定量化する試みがなされている.筆者らは脳波からその感情・感性をリアルタイムに取得する手法を提案し,様々な応用を行ってきた.特に脳を扱う上で重要な計測法やその評価法など,その研究は多岐にわたる.性差による違い・国民性による違いはあるのか,などの研究から,マウスを用いた情動解析などの研究を行っている.特に感情・感性については,人間が持つ高次な機能の一つであり,感性は日本で研究が始められたことから,今後も大事にすべき研究領域であると考える.本稿ではこれらを行った背景や手法について述べ,今後の展望について言及する.
著者
満倉 靖恵 神崎 晶 浜田 望
出版者
慶應義塾大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

耳鳴りの音を外部から推定することは困難である.耳鳴り患者は医師にその音を"キーン","ジイジイ"と鳴る,などの表現で伝えるが,医師にその音は判らない.これまではピッチマッチ法装置を用いて音の推定を行って来たが,ピッチマッチ法は病院のみで扱える特殊機械であり,音が日によって変化する耳鳴りを正確に知る方法としては相応しくなかった.そこで本研究課題では,簡易に計測できる脳波計を用いてスマートフォン上で取得した脳波を用いて耳鳴り音の特定を行うことを第一の目的とした.また,耳鳴り音として聞こえている周波数の逆位相を持つ音を出すことで,耳鳴りを軽減することができるかどうか,検証する事を第二の目的とした.
著者
原 進 満倉 靖恵 上出 寛子
出版者
Japan UAS Industrial Development Association
雑誌
次世代移動体技術誌 (ISSN:24355453)
巻号頁・発行日
vol.3, no.6, pp.81-90, 2022 (Released:2022-09-07)
参考文献数
8

近年,空飛ぶクルマに関する技術が国内外で盛んに研究されている。しかし,空飛ぶクルマやドローンなどの社会受容性については,まだ十分に研究されていない。社会受容性に関する十分な検討を行っていないと,今後ドローンの産業利用や空飛ぶクルマの普及により到来する「空の産業革命」が健全に浸透せず,新たな社会問題が発生することも予想される。そこで,社会受容性評価の方法として二つのアプローチを組み合わせた方法を提案する。一つはアンケートによる社会心理学的評価である。もう一つは感性アナライザを用いた脳波計測によるリアルタイム評価である。著者らは前報において騒音に対するストレスの有無を判定するために感性アナライザが適用可能であることを,ロータが発生する定常音や金属がキンキンと発生する非定常音など,複数の種類の音源を用いた実験により明らかにした。本研究では,前報と異なり音源を頭上通過する産業用ドローンの飛行音に限定し,その音量を変えながら何度も聞くことにより発生する,アンケート評価と脳波計測によるストレス評価の違いについて明らかにして,将来の社会受容性調査方法の策定に有用な知見を与える。
著者
滝本 裕則 吉森 聖貴 満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.J399-J406, 2012 (Released:2012-10-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

In this paper, we propose a technique for automatic generation of pixel art from character images based on color-difference tolerance. Pixel art is one of image expressions for digital images and is based on the pixel level. Character images that are expressed by pixel art are composed of edge lines and a few colors. The proposed technique is for automatically generating pixel art from a photograph where there was only a single object. However, in the conventional method, it is difficult to determine several parameters of edge detection and decrease color for automatic generation of pixel art. In this paper, to create the optimal decreased color image for each target image, we propose a clustering method using a maximum distance algorithm (MDA) based on the human color-difference tolerance. Moreover, the complete automation of making pixel art is achieved by using the result obtained by clustering using the MDA for the threshold decision of the Canny edge detector. As a result, it is shown that several optimum parameters for pixel art are obtained by using the proposed method.
著者
満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.136, no.10, pp.687-690, 2016
被引用文献数
4

<p>1.はじめに 2013年は脳元年。アメリカ大統領オバマ氏による国家プロジェクト"ブレイン・イニシアティブ(BRAIN Initiative<sup>(1)</sup>)"と呼ばれる巨大科学プロジェクトが発表された年である。BRAINは単に脳の略ではなく,Brain Research through Advancing Innovative Neurotechnologies</p>
著者
川崎 博志 満倉 靖恵 福見 稔 赤松 則男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.140, pp.77-80, 2004-06-18

近年の情報化社会において,音声圧縮は重要な技術の一つである。これまでにも音声圧縮の方法が数多く提案されているが,これらはいずれも10分の1から20分の1程度である。またこれらに伴って圧縮された音声や画像を配信する会社においては,圧縮率が高ければ高いほどダウンロードにかかる時間が削減できるため,圧縮率の向上は非常に有効である。本稿では,これまでに提案されている方法と比較し,提案した手法の有効性を検証する。さらに,比較実験として,ニューラルネットワークを用いた方法を挙げ,その比較を行なった。
著者
高橋 巧一 満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.J126-J132, 2015 (Released:2015-02-25)
参考文献数
12

本論文では,高速化および高精度化を目的とした新たな顔特徴点検出手法を提案する.提案手法は,形状回帰モデルと呼ばれる多段構造の顔特徴点検出手法に基づくものである.従来の形状回帰モデルにおいて,顔特徴点検出のための特徴量は経験的に設計されており,多段構造を持つ形状回帰モデルの全体構造の最適化は考慮されていないという問題点が存在する.そこで我々は,特徴量の設計においてSIFT記述子に着目し,形状回帰モデルに適した特徴量の選択を行うとともに,形状回帰モデルの全体構造を適応的に設計することで推定精度が向上することを示す.さらに,入力画像の輝度勾配の積分画像を用いることで,提案手法は高速動作が可能であることを明らかにする.実験では,顔特徴点検出のデータセットを用いて推定精度を評価するとともに,従来手法と比較することで,提案手法の有効性を検証する.
著者
岩本 直也 藤 大樹 勝平 純司 丸山 仁司 満倉 靖恵
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.341-344, 2012 (Released:2012-08-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3

〔目的〕右ストレートパンチ動作における,初心者への指導ポイントを抽出するために,群間(経験・未経験)における骨盤の動きを比較した.〔対象〕競技経験者5名(27.3±4.5歳)と未経験者7名(22.3±1.2歳)とした.〔方法〕実験では三次元動作分析システムを用いて,パンチ動作は3回計測した.測定項目は骨盤の回旋角度と回旋角速度,および回旋時間とした.骨盤の最大回旋角度を基準とし,加速期と復元期に分割した.各期間における各測定項目の平均値を用いて,経験群と未経験群に対して有意差検定を行った.〔結果〕群間における最大回旋角度と両期間の最大角速度,および復元期の平均角速度に有意差を確認した.〔結語〕ボクシング初心者の指導では,すかさず“構え”に戻れるように指導する必要性が示唆された.
著者
松本 実紗 伊香賀 俊治 山川 義徳 内田 泰史 村上 周三 安藤 真太朗 満倉 靖恵 中島 侑江
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成30年度大会(名古屋)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.137-140, 2018 (Released:2019-10-30)

寒冷暴露が脳機能に悪影響を及ぼすと仮定し、高知県梼原町在住の90名について、2016年度及び2017年度の冬季に住宅の温熱環境測定、対象者の血圧及び活動量測定、MRI 装置による脳機能検査、アンケート調査を実施した。多変量解析の結果、個人属性、生活習慣、血圧及び活動量を考慮した上でも、居間の床上1.1mの冬季室温が寒冷な居住者は全脳領域神経線維拡散度の得点が有意に低いことを確認した。
著者
佐藤 敬子 満倉 靖恵
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.411-418, 2010 (Released:2016-11-30)
参考文献数
23

It has often been pointed out that each color has a particular impression and that there are certain similarities and individual differences in the relationships between a color and its impression. We now present a few examples of individual studies that have focused on color impression. In this paper, in order to examine the individual characteristics of color impressions, we propose a method that combines GA, PCA, and CA. GA is used to select suitable parameters from color attributes -namely, RGB, HSI, and L*a*b*. PCA is used to extract characteristics data from the selected parameters. Furthermore, CA is used to classify the data set into groups. In order to demonstrate the effectiveness of this proposed method, computer simulations are performed and the results are analyzed using data gathered from 6 individuals. As a result, characteristics data that were obtained by using GA differed for each subjects. Moreover, classification accuracy, which is the ratio classified same impression data into same groups, was more than 80% for all subjects. It is considered that the proposed method could be one of the effective methods for analyzing individual characteristics of color impression.
著者
岩本 直也 藤 大樹 勝平 純司 丸山 仁司 満倉 靖恵
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.341-344, 2012-06-20
参考文献数
8

〔目的〕右ストレートパンチ動作における,初心者への指導ポイントを抽出するために,群間(経験・未経験)における骨盤の動きを比較した.〔対象〕競技経験者5名(27.3&plusmn;4.5歳)と未経験者7名(22.3&plusmn;1.2歳)とした.〔方法〕実験では三次元動作分析システムを用いて,パンチ動作は3回計測した.測定項目は骨盤の回旋角度と回旋角速度,および回旋時間とした.骨盤の最大回旋角度を基準とし,加速期と復元期に分割した.各期間における各測定項目の平均値を用いて,経験群と未経験群に対して有意差検定を行った.〔結果〕群間における最大回旋角度と両期間の最大角速度,および復元期の平均角速度に有意差を確認した.〔結語〕ボクシング初心者の指導では,すかさず&ldquo;構え&rdquo;に戻れるように指導する必要性が示唆された.<br>
著者
伊香賀 俊治 満倉 靖恵 小熊 祐子 福永 興壱 星 旦二 伊藤 史子 苅尾 七臣 星出 聡 藤野 善久 久保 達彦 中村 裕之 福島 富士子 鈴木 昌 渡辺 麻衣子 白石 靖幸 安藤 真太朗 川久保 俊 山川 義徳
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2017-05-31

超高齢化の進行に伴う医療費・介護費等の増大は、先進各国共通の課題であり、疾病・介護予防へと政策が転換され始めている。個人の努力による生活習慣改善に限界が指摘される中で、本研究では住環境(住宅や地域)の改善によるCo-Benefit である健康寿命延伸効果に着目し、大規模なフィールド調査と追跡・介入調査によって住環境と脳情報や要介護状態等、新たな客観データによる健康影響の客観的論拠の獲得を進めている。本年度は、さまざまな世代を対象として自宅と自宅以外の環境が居住者の健康に及ぼす影響の調査を目的とした横断面調査の補充ならびに、研究代表者らの科研費基盤A(23246102、26249083)から実施してきた経年調査(縦断面調査)、住環境・執務環境の建替・改修前後調査(介入調査)を実施した。具体的には、青壮年期~中年期を対象とした調査では、自宅環境と居住者の健康(客観指標:家庭血圧、脳MRI撮像データ、睡眠状態、体温、身体活動量、心拍、IgE抗体等)との関連の検証に加え、オフィスでの知的生産性の検証を行った。日中の知的生産性はオフィス環境そのものの影響のほか、前日の自宅での睡眠・休息が影響するため、良質な自宅・オフィスの環境がもたらす相乗効果に関する被験者実験を行った。また、自宅と自宅以外の環境の相乗効果は幼・少年期にも存在するため、幼稚園・小中学校での活発な身体活動と自宅での良好な睡眠が、病欠確率と学習効率への影響を調査・分析した。環境側の調査項目としては温度・湿度、(一部の調査で光・音・空気環境、カビ・ダニ)測定等を行った。今年度の調査対象地は、高知県(梼原町、高知市)、山口県(長門市)、福岡県(北九州市)、東京都(23区内)、神奈川県(横浜市、藤沢市)、山梨県(上野原市、大月市)、広島県(広島市)、三重県(津市、伊勢市)、熊本県(熊本市)、石川県(志賀町)等であった。
著者
加藤 浩 満倉 靖恵 尾崎 千万生
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.A0074, 2008

【目的】<BR>表面筋電図(以下EMG)を用いた定量的評価は,理学療法士にとってEBMに基づいた治療を実践していく上で極めて有効な手段となる.しかし,欧米と比べ,日本においてEMGは研究ベースで使用されることが多く,臨床ベースで使用しているユーザーは少ない.その理由として1.機器本体が高額であり購入が困難であること,2.オペレーションシステムの使途が研究ベースで構築されているものが多いため操作が複雑であり専門的知識を必要とすることなどが挙げられる.そこで我々は5年前から岡山県及び文部科学省からの助成金を得て,臨床ベースで使用することを前提とした安価,小型,軽量,易操作性を特徴とする臨床普及型のEMG評価システムの開発を行ってきた.その結果,有線タイプのシステムを完成させ,昨年,世界福祉機器展(H.C.R.2007)に出展した.そこで本研究では,さらに(1)無線システムの開発と小型化,(2)リアルタイムwavelet周波数解析の組み込み(世界初)を目標にさらなる開発を進めているので報告する.<BR>註:wavelet周波数解析:筋電図周波数解析手法の一つで,従来の高速フーリエ変換(FFT)より動作時の筋の質的筋活動評価に優れている.<BR>【開発内容】<BR>1.小型EMGアンプの開発<BR>オリジナルの小型4chEMGアンプを開発した.大きさは約10cm×6cm×2cmで,標準的な白衣の胸ポケットに収まるサイズである.また,重さは約110gで,単4アルカリ電池で使用可能である.連続使用時間は約12時間で屋外での長時間計測にも耐えうる.さらに,モーションアーチファクト除去性能が極めて高い特徴を持ち動作時のEMG評価に適している.<BR>2.ワイヤレス送受信ユニットの開発<BR>EMGアンプからコンピュータ(以下PC)への転送は,EMGアンプに内蔵可能なオリジナルの小型送信機を開発した.同送信機は無線周波数2.4GHz帯域で,4ch分のEMGアナログ信号をサンプリング1kHzでA/D変換しリアルタイムに送信する.受信機はPCとUSB変換ケーブルにより接続する.重さは送受信機合わせて約100gであり極めて軽量である.<BR><wavelet周波数解析のリアルタイム処理及び評価指標の検討><BR>現在,約10秒間のEMGデータをPCで解析した場合,市販ソフトで約20秒間かかる処理時間が,本プログラムでは1秒以下であり,リアルタイム処理・表示に限りなく近づいている.さらに新たな臨床的評価指標の表示について検討している.<BR>【本研究成果の特徴】<BR>1.低価格・軽量・無線・プログラム自動化の実現により,多くの理学療法士を中心に臨床ベースで広く使われることが期待される.<BR><BR>本研究の一部は平成19年度日本学術振興会科学研究費補助金「(基盤研究C)(課題番号19500467)」及び,平成18年中小企業活路開拓調査・実現化事業の採択を受けた産学連携プロジェクトである.<BR>
著者
多和田 敬介 満倉 靖恵 浜田 望
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.457, pp.21-24, 2012-02-23

ブレインコンピュータインターフェース(brain-computer interface: BCI)は,脳からの信号により操作する装置である.BCIにより,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis: ALS)や頸椎損傷により運動機能を失った人々は,機器の操作や周囲の人とのコミュニケーションが可能となる.単一試行脳波を用いたP300スペラーは,文字を高速に入力するBCIである.しかしながら,単一試行脳波を用いたP300スペラーは文字の判別精度が低いため,精度向上が課題である.本研究では,独立成分分析を用いたP300の検出および変数減少法による電極位置決定を行なうことにより,単一試行脳波を用いたP300スペラーの精度向上を目指す.
著者
奥川 恭平 中西 正樹 満倉 靖恵 髙橋 正樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.80, no.813, pp.DR0125-DR0125, 2014 (Released:2014-05-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1 4

This paper describes the driving control system of a powered wheelchair using voluntary eye blinks. Recently, new human computer interfaces (HCIs) that take the place of a joystick have been developed for people with disabilities of the upper body. In this study, voluntary eye blinks are used as an HCI. However, the problem with this HCI is that the number of input directions and operations is smaller than that of a joystick, which causes inefficient movement. Therefore, assist systems are needed for efficient and safe wheelchair movement. This paper presents the system which is based on environment recognition and fuzzy theory. It can detect obstacles and passages in a real environment, and the velocity and direction are calculated automatically for obstacle avoidance or right/left turns. Simulations show the effectiveness and robustness for the driving position and position where an operation input is given. Furthermore, experiments were carried out and verified the effectiveness of the proposed method.
著者
藤 大樹 満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.133, no.4, pp.722-729, 2013-04-01 (Released:2013-04-01)
参考文献数
25

In this paper, we propose a model-based alignment system using evolutionary computation and particle filter for augmented reality (AR). AR is a technique to overlay useful virtual information on the real world. To realize the AR, alignment between real space and virtual space is a serious problem. In particular, an initial frame alignment for real-time tracking is needed in the prior knowledge based alignment. Therefore, we propose an alignment method using evolutionary computation for the initial frame alignment. In this paper, we use the multiple evolutionary computation methods for designing an effective method of alignment system. Moreover, we conduct tracking of the alignment target using particle filter based on the initial frame alignment results. By using this system, a model-based alignment can be conducted in a non-messy place such as being hard to acquire many feature points.