著者
新田 克己 長谷川 修 秋葉 友良 神嶌 敏弘 栗田 多喜夫 速水 悟 伊藤 克亘 石塚 満 土肥 浩 奥村 学
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.8, pp.2081-2087, 1997-08-25
被引用文献数
17

論争支援マルチモーダル実験システムMrBengoは, 法廷における論争をシミュレートする知識ペースシステムに, 顔認識, 表情合成, 音声認識, 音声合成, WWWブラウザなどのモジュールを結合したマルチモーダル実験システムである. このシステムは, 原告(検察官), 被告側弁護士, 裁判官という仮想的な三つのエージェントからなっている. ユーザは被告側弁護士に音声で指示を出して, 検察官と法廷論争を行い, 論争が終了すると裁判官が判決を下す. 論争の状況に応じて, エージェントの表情が変化するので, ユーザはそれを見ながら論争の戦略をたてることができる.
著者
秋葉 友良
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.21-27, 2013
参考文献数
39

情報通信網の発展とデータ記録コストの低減により,テキストデータに加えてマルチメディアコンテンツの増大が加速している。音声ドキュメント検索は,音声データに含まれる言語情報を利用した検索技術であり,今後マルチメディアコンテンツの情報爆発時代に必要不可欠な技術になると考えられる。本稿では,音声ドキュメント検索の諸相について論じる。まず,音声ドキュメント検索の問題設定と,現在技術目標として評価が行われている2つのタスク設定である音声中の検索語検出(STD)と音声ドキュメントの内容検索(SCR)について述べる。また,音声ドキュメント検索に必要な技術課題を整理し,研究動向を紹介する。最後に,音声ドキュメント検索手法の性能評価に不可欠なテストコレクションの整備状況と,現在評価が進行しつつあるNTCIR SpokenDocタスクについて紹介する。
著者
中川 聖一 秋葉 友良 山本 一公 土屋 雅稔
出版者
豊橋技術科学大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

音声認識の高精度化と音声認識結果の整形化、音声ドキュメントからの検索語の高速・高精度検索法の研究を行った。音声認識の高精度化に関しては、従来のHMMを越える新しい音声認識モデルを提案し、その有効性を示した。音声認識結果の整形に関しては、話し言葉音声の音声認識結果からの書き言葉への整形のための確率モデルを提案し、その有効性を示した。音声ドキュメントからの検索語の高速検出に関しては、音節のnグラムインデックスに基づく手法を提案し、その有効性を示した。
著者
藤井 敦 秋葉 友良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.54, pp.21-28, 2007-05-31
被引用文献数
1

Web を検索するユーザの情報要求は多種多様であり、検索質問の種類によって必要とされる検索手法が異なるという知見が得られている。本研究は、検索質問を「調査型(ある事項に関する一般的な調べ物が目的)」と「誘導型(ある事項に関するトップページを探すことが目的)」に自動分類し、その結果に基づいて検索手法を動的に変更する手法を提案する。誘導型の検索質問に使われる語句は、特定のページにリンクするためのアンカーテキストに現れやすい傾向がある。そこで、検索質問中の語句が Web 上のアンカーテキスト群にどのように分布しているかを解析し、検索質問を分類する。NTCIR の Web 検索用テストコレクションを用いた実験の結果、本手法の有効性が確認された。また、検索質問の分類を質問応答に応用する手法を提案し、その効果について議論する。There are a number of types of queries on the Web and the ideal retrieval method can vary depending on the query type. We propose a method to classify queries into the "informational" type for which the purpose is to find one or more pages related to a topic or the "navigational" type for which the purpose is to find the representative page of a topic, and use different retrieval methods depending on the query type. Because keywords in navigational queries often appear in anchor texts to link to another pages, we analyze the distribution of a target keyword in the anchor texts on the Web for query classification purposes. We use the NTCIR Web test collection and show the effectiveness of our method experimentally. We also apply our query classification method to question answering and discuss its effects.