著者
大野 博之 稲積 宏誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.146, pp.73-78, 2008-07-12
参考文献数
18
被引用文献数
1

著者らは,情報処理技術を用いた日本語力育成として,論理的で理解容易性の高い文章作成能力の育成と文章理解能力の育成の2つの視点で取り組んでいる.その中で現在までに文を対象とした体裁の統一や理解容易性の向上のための,校正・推敲支援ツールのインフラの構築を進めてきた.しかし,作文力や読解力を養うためには,論理的な文章構造を捉える能力も重要となる.そこで,文の論理構造デザインツールを試作したので報告する.
著者
塩谷 宗紀 稲積 宏誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.117-118, 1997-03-12

マルチエージェントシステムにおいて, エージェント間で合意形成を行うためのプロセスは交渉と呼ばれ, いくつかのモデルが提案されている. Zlotkin らによる統合交渉プロトコルは, ゲーム理論の枠組みに基づく交渉モデルで, 最終的にNash交渉解で合意が得られる. 一方, ゲーム理論では, Nash交渉解の他にもいくつか解の概念が存在する. そこで本論文では, Zlotkinらの枠組みを用いて, エージェントの効用の最大値が結果に反映されるというK-S解で合意を得ることができるような交渉方式を提案する.
著者
塩谷 宗紀 稲積 宏誠
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.261-262, 1996-03-06

分散人工知能の分野では,組織内での人間の活動をマルチエージェント環境としてモデル化している.エージェント間で合意形成を行うためのプロセスは交渉と呼ばれ, その相互作用は協調・妥協・競合に分類される.そこで本論文では,競合的状況も考慮したZlotkinらによる統合交渉プロトコルの枠組みに基づき,相手の価値体系が既知(相手の効用が計算できる)のもとでの交渉に限定されるなどの従来の条件を緩和し,相手の価値体系が未知の場合でも交渉が行えるような拡張モデルを提案する.