著者
糸長 浩司
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.563-566, 2012-03-30 (Released:2013-03-30)
被引用文献数
3 3
著者
松本 洋俊 糸長 浩司 長坂 貞郎 大塚 肇
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.19(第19回環境研究発表会)
巻号頁・発行日
pp.331-334, 2005 (Released:2007-12-28)

本研究はエコロジカルな視点から、生物資源を効率的に活用したアクアポニックスシステムの開発を目的とし、まず養殖水中での栄養塩負荷の除去を図るため、各種濾材と植物を組合わせたシステムを構築し水質評価を行った。その結果、植物による一定の負荷除去効果を示した。また、コイ養殖とクウシンサイ水耕を組合わせたアクアポニックスモデルを構築し、養殖と水耕による栄養塩収支の評価を行った結果、栄養塩が若干増加傾向を示したが比較的養殖水質は栄養塩が低濃度で安定していた。バイオマス生産評価では、コイは飼育環境の季節による低温化に伴い良好な成長を図ることができなかったが、植物については濾材の違いによる成長特性について基礎的知見を得た。
著者
波多野 憲男 糸長 浩司
出版者
東京都立大学都市研究センター
雑誌
総合都市研究 (ISSN:03863506)
巻号頁・発行日
no.28, pp.p3-37, 1986-09

本論は土地区画整理事業をとおしておこなわれる宅地供給の特性を検討したものである。その1は,宅地供給の観点から土地区画整理事業の実態の特性を,マクロ的な視点からの統計的解析手法を用いて,首都圏3県(埼玉県,千葉県,神奈川県)を対象とし,土地区画整理台帳を分析資料として解明したものである。首都圏3県での土地区画整理事業は,経年的には昭和40年代が全盛期であり,その特徴は県によって相違し,埼玉県型,千葉県型,神奈川県型といえる特徴があるが,主な特徴としては,埼玉県で市街地基盤整備的性格が強く,千葉県,神奈川県で宅地開発的性格が強い。また,施行面積の狭小な「ミニ区画整理事業」が発生する傾向が強まってきている。つぎに,宅地供給に深く関わる土地区画整理事業を,従前宅地率を指標として抽出し,これを「郊外地型土地区画整理事業」としてその特徴を解析した。首都圏での土地区画整理事業の全盛期であった昭和40年代は,郊外地型土地区画整理事業で占められ,郊外地型が首都圏の宅地開発に対して一定の役割を果たしてきた。郊外地型は,組合施行が主であり,施行面積が小規模で,事業期間も短縮化する傾向にある。組合施行による郊外地型は,千葉県,神奈川県において多く存在している。この郊外地型土地区画整理事業は保留地を伴っており,事業の性格を規定する上で大きな意味を持っている。その2は郊外地型土地区画整理事業が施行された地区をとりあげ,農民・土地所有者が土地区画整理事業地区内の宅地をどのように土地利用し,土地運用しているかを検討し,宅地供給者としての行動様式を明らかにすることによって農民・土地所有者がなぜ土地区画整理事業をとおして宅地供給を行うかを解明しようとしたものである。土地区画整理事業によるもとの農地や林地の宅地化は一時的にもとの農業的土地利用を中断させ,大量の未利用地を生み出す。事業後それが時間の経過とともに農用地としてもとの土地利用を回復する部分と建築地や駐車場・資材置場等の都市的土地利用が進む部分にわかれる。事業後15年程度を経過した時点はどちらかの土地利用にわかれた状況を示しており,以降の宅地供給は農用地の転換を待たなければならないことになり,一層,農民・土地所有者の土地利用・土地運用に左右されることになる。農民・土地所有者の土地区画整理事業地区内の土地利用・土地運用は,まず第一に農業経営上必要な農地であるかどうかによって規定されること,第二は世帯の生計維持の範囲での土地利用・土地運用であり宅地供給者として意識されたものではないこと,第三は換地の位置・形状・周辺状況にも規定されていることがわかった。
著者
糸長 浩司
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.360-361, 1999-03-30
被引用文献数
1
著者
糸長 浩司 石川 重雄 栗原 伸治 長坂 貞郎
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

植物浄化システムの実験研究の内、ハイポニックスシステムでは、コイ養殖排水の栄養塩が作物により顕著に吸収されることが確認できた。各槽固有の作物による栄養塩吸収能の比較検討を行ったが,特にハーブ類とトマトで顕著なDIN・DIP吸収が確認できた。農作物生産は,トマト,クウシンサイ,ハーブ類で比較的冬期間を含め,持続的に収穫を行うことができた。家畜汚水を植物で浄化するシステム実験研究では、浄化能力は、窒素で22mg/m^2/d〜61mg/m^2/d,リンで2.5mg/m^2/d〜8.2mg/m^2/dで窒素、リンとも高い浄化能力をしめした。曝気の有無に関しては窒素、リンとも曝気を行うと浄化能力が高いことが明らかとなり、浄化性能を上げるための一つの手段として曝気を行うことは重要である。個々の植物の浄化能で除去速度の高いものからは、窒素では抽水植物群(206),浮き草群(170),クワズイモ(133),ゲットウ(76),ミニトマト(73)。リンは浮き草群(31.6),抽水植物群(24.6),クワズイモ(19.9),ゲットウ(17.9),ミニトマト(17.5)であった。天然の水質浄化資材の複合的な開発実験では、稲わら・ヨシ・アシ・マコモ溶出液と木炭、ゼオライトの組み合わせで、NO_3-N除去率が向上した。本浄化素材の複合システムでNO_3-Nによる水質悪化を防止することの可能性が示された。稲藁の溶出液と組み合わせると特にNO_3-Nの除去能力の低下はなく,かつOrg-Nも抑制の傾向にあった。備長炭との組合せは,他の場合よりもCOD濃度が低く抑えられることが示された。自然素材であるストローは、ベイル内の相対湿度の増加とともにストローの含水率も増加した。ただ、相対湿度90%で含水率は15%以下であり、雨水対策を行うことで,ストローベイルの日本の高湿度環境での長期維持の可能性が示された。また、壁材+ベイルの調質性能は藁>荒木田>土佐漆喰であり、壁材利用で低下し、塗材の影響を大きく受ける。
著者
糸長 浩司
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.55-59, 2011-06-30 (Released:2012-06-30)
参考文献数
8
著者
川口 友子 糸長 浩司 栗原 伸治 藤沢 直樹
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画論文集 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.271-276, 2001-12-07
参考文献数
14
被引用文献数
3