著者
若松 大祐
巻号頁・発行日
2021-03-31

常葉大学
著者
若松 大祐
出版者
常葉大学大学院国際言語文化研究科
雑誌
常葉大学大学院国際言語文化研究科研究紀要 = Bulletin of the Graduate School of International Language and Culture, Tokoha University (ISSN:24355046)
巻号頁・発行日
no.2, pp.69-80, 2021-03

2020年4月29日,在台北市中山南路11號的財團法人張榮發基金會國際會議中心801會議廳,不當黨產處理委員會再次舉行了對社團法人中華救助總會(原中國大陸災胞救濟總會)的聽證。而且9月22日做下了判定。本文嘗試描述此次聽證與判定的始末,由此掌握現代台灣政治所面對的困境。本文討論分為兩個,前半描述對中華救助總會的聽證,後半描述不當黨產處理委員會所做的判定。透過描述此次聽證與判定,浮現了一些問題,即我們為了主張某一史實(歷史上的事實)曾經確實發生的,還需要多數的史料?雖然所謂證據(史料)是盡量接近史實,但是證據並不是史實本身。史料存在極少,是因為該史實幾乎沒發生的?還是,史料雖然是極少但是確實存在,因此可言該史實發生過的。歷史哲學上的疑問,成為現代台灣的現實政治之爭點。
著者
若松 大祐
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

現代台湾(1945-現在)において、中華救助総会(救総)はとりわけ泰緬地区の同胞を救援するに際し、いかにして「我々」(国民国家的な主体)の歴史を叙述してきたのか。本研究の目的はこの問いを解明し、現代台湾という時空をよりよく理解することに在る。三年目の今年度は、現代台湾史において出現した官製歴史叙述や泰緬孤軍像を背景として踏まえた上で、特に救総が展開する歴史叙述について考察を試み、次の2つの知見を得た。すなわち、第1に、現代台湾において泰緬孤軍というふうに名づけられた泰緬地区在住の人々を、中華民国政府の主導する人権概念に基づき、救助対象とみなしていたこと。第2に、世代交代により、孤軍後商(孤軍の末窩)と呼ばれる人びとが出現し、救総の他にも中華民国と孤軍を架橋する媒体が出現したこと、の2点である。孤軍後裔は、救総とのつながりを相対的に希薄化しつつも、台湾との多様なつながりを持ち、タイや台湾という土地に根付こうとしており、タイにおいては朝野挙げての観光立国化の機運の中で、ゴールデン・トライアングルに関するテーマパークを立ち上げたり、台湾においては朝野挙げての多元化の機運の中で、雲南文化公園を設置している。特に第2点について、更なる考察を踏まえ、投稿を前提にした論文を執筆中である。受入機関の京都大学で東南アジア地域研究に関する研究会や講義へ参加し、またタイへ1回、台湾へ1回短期出張して、今年度の研究を遂行ができた。
著者
若松 大祐
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.33, pp.1-11, 2017-03-01

本稿は、近代以来の日中両国において文化という概念が持った意味を概観する。1940 年代前半に蒋介石が自身の名義で出版した『中国之命運』(重慶:正中書局、初版 1943、増訂版 1944)では、文化が中華民族を形成するための重要なキーワードになっている。それは、古典的な文治教化と日本経由で西洋舶来のculture との混交であった。そこで、蒋介石が国家指導者として説いた文化という概念の意味を、半世紀来の日中両国の歴史的展開から考察してみたい。まずは先行研究によりつつ、近代以来の日本と中国で文化という概念がどのように形成され、どのような意味を持つにいたったのかを概観する。そして、こうした日中両国の歴史的背景を踏まえて、1940年代前半の中国における国家イデオロギーとしての文化の登場を意味づけよう。