著者
良知 恵美子
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.32, pp.73-79, 2016-03

Extensive reading (henceforth ER) has been practiced at many educational nstitutes and is gaining popularity as an effective English learning method. Because of its flexibility, ER can be adopted by various learners regardless of their age, occupation, language learning experience, and proficiency. Even those who have long since graduated from high school and university can restart learning English through ER without any hesitation. In order to promote ER as a tool for lifelong learning, the role of public libraries should be considered. It is necessary to provide ER practitioners with appropriate information and enough books through public libraries in each community. This paper reports how some public libraries in Shizuoka Prefecture have started introducing ER services and how they should continue to support ER for lifelong learning.
著者
鈴木 幸平
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.32, pp.89-109, 2016-03-31

イギリスの電話相談センターChildLine の『Why Me?: Children Talking to ChildLine about bullying』は、いじめ解消に腐心されている学校ばかりでなく、青少年相談施設などの行政機関にも、具体的かつ有益な示唆を与えてくれる貴重な資料の一つであると考えられる。第1 章から第5 章までは序章的側面が多いため、第6 章から第8 章を以下のとおり翻訳する。なお、第9 章以降については紙幅の制限により別稿とする。また、原書の全体構成は次のとおりである。第1 章 序 文第2 章 チャイルドライン調査第3 章 学校における事例第4 章 「いじめ」とは何か第5 章 いつ、どこで、どのくらい起るのか第6 章 誰がなぜいじめるのか第7 章 いじめの影響と結果第8 章 助けを求めること第9 章 いじめに対する学校の行動計画と対応第10 章 結論 子どもからのメッセージ救済:言葉から行動へ
著者
山田 昌史
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.33, pp.107-114, 2017-03-01

本稿は、英語の口語表現にみられるgo get 構文について、これまで観察されてきた事実に、Corpus of Contemporary American English (= COCA) からの検索例を加えて、この構文に特異的に見られるbare-stem condition(cf. Carden & Pesetsky(1977))について確認した。そして、この構文の理論的な説明を試みるBjorkman (2010)を批判的に検討して、形態統語論の立場から新たな分析を提示した。具体的には、既に複合している複合語の外側には新たな形態素を複合できないとするMyers(1984)の一般化を援用することで、複合動詞の外側に新たな形態素が付与できないと分析することで、この構文が動詞の原形しか生じることができないことを理論的に説明した。
著者
谷 誠司
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.32, pp.1-10, 2016-03-31

潜在ランク理論はShojima(2007) によって提案された新しいテスト理論である。潜在ランク理論は素点ベースの古典的テスト理論と異なり、潜在的な変数(能力値)を対象とする点では項目応答理論と同じであるが、受験者の能力を連続尺度上で評価する項目応答理論とは違い、段階評価をする。本研究ではCEFR-DIALANG の読解尺度にある能力記述文(Can-do statements)を使い、韓国人日本語学習者を対象に5件法の自己評価をしてもらった結果を潜在ランク理論で分析をし、その結果の一部を報告する。
著者
鈴木 雅博
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = TOKOHA UNIVERSITY FACULTY OF FOREIGN STUDIES RESEARCH REVIEW
巻号頁・発行日
no.34, pp.1-24, 2017-12-31

本稿は,学校組織に関する社会学的アプローチによる諸研究への検討を通して,教師の実践を記述するエスノメソドロジー研究の可能性を展望することを試みる。これまでに,法社会学,教員文化,ミクロ・ポリティクス等の視点から社会学的アプローチによる学校組織研究が蓄積されてきたが,これらは制度・文化を教師の行為を規定する要因として捉えるものであった。エスノメソドロジーはこうした因果論的説明ではなく,組織や文化がそれとして成し遂げられる人びとの実践を描出することを試みる。
著者
若松 大祐
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.33, pp.1-11, 2017-03-01

本稿は、近代以来の日中両国において文化という概念が持った意味を概観する。1940 年代前半に蒋介石が自身の名義で出版した『中国之命運』(重慶:正中書局、初版 1943、増訂版 1944)では、文化が中華民族を形成するための重要なキーワードになっている。それは、古典的な文治教化と日本経由で西洋舶来のculture との混交であった。そこで、蒋介石が国家指導者として説いた文化という概念の意味を、半世紀来の日中両国の歴史的展開から考察してみたい。まずは先行研究によりつつ、近代以来の日本と中国で文化という概念がどのように形成され、どのような意味を持つにいたったのかを概観する。そして、こうした日中両国の歴史的背景を踏まえて、1940年代前半の中国における国家イデオロギーとしての文化の登場を意味づけよう。
著者
良知 恵美子
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.32, pp.73-79, 2016-03

Extensive reading (henceforth ER) has been practiced at many educational nstitutes and is gaining popularity as an effective English learning method. Because of its flexibility, ER can be adopted by various learners regardless of their age, occupation, language learning experience, and proficiency. Even those who have long since graduated from high school and university can restart learning English through ER without any hesitation. In order to promote ER as a tool for lifelong learning, the role of public libraries should be considered. It is necessary to provide ER practitioners with appropriate information and enough books through public libraries in each community. This paper reports how some public libraries in Shizuoka Prefecture have started introducing ER services and how they should continue to support ER for lifelong learning.