著者
山合 洋人 早貸 千代子 菱山 玲子 北村 篤司 小塩 靖崇 佐々木 司 Hiroto YAMAAI Chiyoko HAYAKASHI
出版者
筑波大学附属駒場中・高等学校研究部
雑誌
筑波大学附属駒場論集 = Bulletin of Junior & Senior High School at Komaba, University of Tsukuba (ISSN:13470817)
巻号頁・発行日
no.58, pp.130-138, 2019-03

成人の精神疾患全罹患者のうち50%は思春期で発症するといわれている1).しかしながら,現行の教育課程では精神疾患とその対処に関する正しい知識を学ぶ機会がないために,本人も周囲も不調になったことに気付きにくく,本格的な病気の進行・長期化といった状態を招いている可能性が高い.そこで,中学生を対象に心の不調や病気の予防・早期発見・早期対応の正しい知識と対処法(=メンタルヘルスリテラシー.以下,MHL)に関する教育プログラムを実践し,その教育的効果について検討した.MHL 教育プログラム実施前後の自記式質問紙調査で「精神疾患と対処の知識」「援助希求行動及び援助行動の認識・意思」「心の不調時における相談先」のそれぞれにおいて数値の向上・改善が示され,教育的効果が認められた.
著者
脇田 尚紀 菱山 玲子
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.399-400, 2019-02-28

Word Wolf(ワードウルフ)は,新人狼ゲームと称されるソーシャルコミュニケーションゲームである.本研究では,ゲームの各プレイヤ間の対話と戦略・勝敗との関係性を解明することで,Word Wolfのプレイヤエージェントモデルの獲得を目指している.そこで,研究ではまず,オンライン上での人によるプレイから対話ログを収集し,このログに基づき対話タグ付けのためのタグセットを獲得した.タグセットの妥当性を人手により精緻に評価すると同時に,タグ付けされた対話と勝敗データを統合的に分析し,プレイヤの戦略と勝敗を考察した.その結果,このタグセットによる発話分類が,戦略・勝敗の分析に寄与することがわかった.
著者
三戸 誠 浜口 和也 藤本 久慶 菱山 玲子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.3E11, 2011

<p>本研究では,異なる環境下にある複数の人が分担協力して食材を収集し,料理イベントを行うシナリオを想定し,実空間で実験を行った.ユーザの状況を過去の行動履歴とGPSデータから推論し,ユーザ支援のための行動プランを動的に生成・実行するプランニングエージェントを適用し,これを対話的に精錬することで人間中心のプラン獲得を可能とした.システム全体の評価はモジュール単位の機能の組合せや順序性を考慮して行った.</p>
著者
早貸 千代子 横尾 智治 小澤 富士男 菱山 玲子 徐 広孝 鈴木 清夫 関口 隆一 高橋 宏和 千野 浩一 土井 宏之 早川 和彦 山本 智也 小塩 靖崇 佐々木 司 小宮 一浩
出版者
筑波大学附属駒場中・高等学校研究部
雑誌
筑波大学附属駒場論集 = Bulletin of Junior & Senior High School at Komaba, University of Tsukuba (ISSN:13470817)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.159-169, 2016-03

心も体も大きな変化をもたらす10代は、精神疾患の好発時期といわれている。その要員として、夜更かし・睡眠不足等の生活習慣の乱れや、悩みや心配事を相談せず(できず)一人で抱え込む(援助希求をしない)等が指摘されている。現在の教育課程では、精神疾患とその対処に対する正しい知識を学ぶ機会がないために、本人も周囲も不調になったことに気付きにくく、本格的な病気の進行・長期化といった状態を招いている可能性が高い。そこで、本校の成長過程プロジェクト研究(以下、PI)では中学2年生を対象に、保健の授業の中で、心の不調や病気の予防・早期発見・早期対応の正しい知識と対応法(以下、メンタルヘルスリテラシー)の教育を試みた。授業前後で精神疾患の知識の向上と援助希求行動と援助行動の考えの改善が見られたのでここで報告する。
著者
鈴木格 菱山玲子
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.579-580, 2012-03-06

言語グリッドを通してインターネット上の言語資源を活用し作成する多言語ゲーミング・シミュレーション「Landgrid Gaming」 の実装は、非プログラマにとっては容易ではない.この課題に対して、ゲームのルールをテーブルゲームのメタファに基づいて宣言的に記述可能なドメイン特化言語を中心としたフレームワークを用いることができる.本研究ではこのフレームワークを拡張し,ルール検証およびテストプレイを可能にするライブラリを含むLangrid Gaming開発環境を提案する.この開発環境を用いることで、非プログラマが容易にゲーム開発を行う環境を提供することが可能となる.