著者
杉本 旭 蓬原 弘一 染谷 美枝
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.174-183, 1998-03-10 (Released:2018-03-02)

安全はリスクを許容できる限界まで下げることであり, 最悪の状況を想定した危険性評価(リスク評価)をまず行う。しかし, その評価に基づく防護策は, リスクの低減効果(確率)を求めながらも, 防護策の故障時の防護機能維持, 具体的には故障時機械が停止できることの立証(安全立証)を要求している。ここでは, 安全の確保が, まずリスク評価(確率論)によって危険性を認識するが, 高リスクに適用すべき高安全性が, 防護の構造に対する立証性を求めていることを示し, そのための基本的な論理について説明する。
著者
石田 豊 高津 雅一 蓬原 弘一
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.877-880, 2003-11-25

非常停止ボタン,トング利用のドアスイッチ,3-ポジションイネーブルスイッチは代表的な機械的安全コンポーネントとして現在現場で盛んに実用され,また国際的にもその利用が推奨されている。国際安全規格はこれらの機械的構造に対して安全確保原則を定め,その適用を強く推奨している。本報ではこれらのコンポーネントの機械的構造を論理的一般式にて表現し,安全確保の構造特性を安全確保原則に基づいて説明する。
著者
石田 豊 高津 雅一 蓬原 弘一
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
no.16, pp.49-52, 2003-10-24

非常停止ボタン, トング利用のドアスイッチ, 3-ポジションイネーブルスイッチは代表的な機械的安全コンポーネントとして現在現場で盛んに実用され, また国際的にもその利用が推奨されている。国際安全規格はこれらの機械的構造に対して安全確保原則を定め, その適用を強く推奨している。本報ではこれらのコンポーネントの機械的構造を論理的一般式にて表現し, 安全確保の構造特性を安全確保原則に基づいて説明する。
著者
森貞 晃 小林 孝之 蓬原 弘一
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.125, no.9, pp.839-846, 2005
被引用文献数
1

In this paper, construction logic of a man/machine safety work system is presented. Especially in a system where the human and machine cooperatively work on the time axis, safety assurance requires the human and machine to maintain different positions or states. A control of this positional relationship or state change is defined as block section control. In Chapter 3, the safety of the platform door system composed of train doors and platform doors is discussed. These systems are characteristic in that it has two or more safe areas and that its hazardous area change to safety area. The concept of the man/machine safety work system is applied to the station platform door system, and the conditions for assuring the safety of the control the station platform door system are derived.
著者
森貞 晃 小林 孝之 蓬原 弘一
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.163-179, 2004-04-01
被引用文献数
6

本論文では機械安全に関する国際規格上での人間/機械安全作業シテムの扱いをインタロック構造として定式化する。まず人間と機械が協調して作業を行うシステムで人間側と機械可動部側の作業状態を各々3通りに分けて、その結果として生じる人間/機械間の組み合わせ状態での安全確保論理をインタロック構造として定式化する。本論文で示すインタロックシステムは機械側の作業状態に対して再起動防止制御の機能をもつ。このため、機械側の作業実行状態において人間側が確実に安全状態に固定されるようなインタロックシステムと人間側が必ずしも安全状態に固定されないままで機械側は作業実行中とみなされる状態を継続するようなインタロックシステムを考えることができる。前者を相互インタロックシステム、後者を自己確認型インタロックシステムと呼んで両者の各々を定式化して示す。
著者
蓬原 弘一 向殿 政男
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.110, no.3, pp.218-226, 1990
被引用文献数
1 1

If sufficient time is allowed for detection, the aerial ultrasonic pulsed radar sensor can detect reflecting objects without being unduly subject to the effect of wind. When used for safety assurance like obstacle detection of automated guided vehicles, the pulsed radar sensor must have such fail-safe characteristics that it can monitor an area wilder than that it is originally designed to monitor when it malfunctions and can produce a hazard-signifying output signal when it stops. The ultrasonic pulsed radar sensor discussed here is in its normal operating state when a short-distance transmitter/receiver signal is received as inspection signal for monitoring its operation. The pulse signal reflected from the obstacle in question, operation monitoring signal, and gate signal are added and converted into a ternary signal. The ternary signal is converted into a binary signal that indicates the normal state of the sensor (logic 1) or the faulty state of the sensor or detection of the obstacle (logic 0). A fail-safe pulsed radar can be realized in this way.