- 著者
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藤原 啓次
林 正樹
山中 昇
- 出版者
- 日本口腔・咽頭科学会
- 雑誌
- 口腔・咽頭科 (ISSN:09175105)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.1, pp.39-42, 2009 (Released:2010-06-01)
- 参考文献数
- 11
- 被引用文献数
-
3
掌蹠膿疱症 (Palmo-plantar pustulosis: PPP) は病巣疾患として, 耳鼻咽喉科医, 皮膚科医とも, その認識は非常に高い. 実際, 扁摘効果はアンケート法により80-90%と報告されていたが, 客観的な評価法であるPPPスコアを用いて評価してみると, 91%というさらに高い効果が得られることが判明した. 残念ながら, 術前の病巣診断法についてはエビデンスとなるものはないことから, PPPに対する扁桃摘出術 (扁摘) の適応は皮膚科医が確定診断している中等症以上のPPPであり, 扁桃誘発検査は参考項目とされている. しかし, 扁摘実施率についてみてみると, PPP症例は扁桃誘発検査の結果により, 扁摘実施が判断されていることから, この扁摘適応基準を皮膚科医にも広める必要があると考えた.