- 著者
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門馬 綱一
西久保 勝己
高田 雅介
高橋 直樹
本間 千舟
長瀬 敏郎
工藤 康弘
池田 卓史
- 出版者
- 一般社団法人日本鉱物科学会
- 雑誌
- 日本鉱物科学会年会講演要旨集 日本鉱物科学会2008年年会
- 巻号頁・発行日
- pp.107, 2008 (Released:2009-04-07)
千葉県南房総市荒川から、メラノフロジャイトとは異なる骨格構造を持つシリカ包摂化合物を見出したので報告する。包摂化合物を産出したのは、新第三期前期中新世の保田層群中の砂岩・泥岩である。岩石の裂罅を一部、方解石脈や玉髄質の石英脈が充填しており、包摂化合物の結晶は石英脈中やその空隙中に見られる。結晶の大半は既に石英の仮晶に変化しているが、一部に新鮮な結晶が見られた。気体分子を除く組成は、主成分SiO2の他に、酸化物換算で約1wt%のAlと少量のNaを含む。何れの結晶もpseudo-merohedral双晶になっているため、粉末X線回折データのRietveld解析およびMEM解析を行った。結晶系は正方晶系で格子定数はa=13.7190(9), c=19.349(1)、骨格構造はMTN型に相当する。ラマン分光測定では、ケージ中に含まれるメタン分子のピークが確認された。