著者
中山 順 西村 睦夫 森本 一成
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.46-49, 2007
参考文献数
3
被引用文献数
1

本研究はユニバーサルデザインの視点で、高齢者に配慮してできるだけ多くの人が使いやすい麻雀用具の開発を目的とする。そのために筆者らの提案する要素マトリックス手法を用いてデザイン開発を行った。この要素マトリックスは、身体的カテゴリーと高齢者配慮要素の2軸を配置している。これを用いると問題分析から設計に至るまでに一貫性を持って設計できる。身体面の高齢者配慮要素には「軽負担性」「単純・明瞭性」「連続性」「融通性」「安全性」の5要素、心理面では「親和」「達成性(ステータス性)」の2要素がある。この要素マトリックスを用いて麻雀ゲームに係わる行為について、問題抽出と分析を行い、個別の開発コンセプトを検討し、具体化し、評価を行った。その結果、要素マトリックス手法を用いたことにより、高齢者に配慮した新しいモノづくりにつながり、本手法の有用性を確認できた。
著者
山形 亘 磯貝 俊明 小木曽 正隆 吉田 彩乃 西村 睦弘 田中 博之 手島 保
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.1243-1248, 2018-11-15 (Released:2019-12-25)
参考文献数
16

症例は43歳男性.覚醒剤使用で服役中,運動時に心室細動による心肺停止となり,自動体外式除細動器で除細動され当院に搬送された.心電図で陰性T波を認めたが,心エコー検査では壁運動異常を認めなかった.緊急冠動脈造影で右冠動脈に数珠状のびまん性冠動脈瘤を認めた.血管内超音波検査で複数の隔壁を有し複雑に拡張した血管径の大きい病変であったため,経皮的冠動脈形成術は困難と判断した.薬物治療と心室細動の二次予防として植込み型除細動器を留置した.覚醒剤やコカインなどの違法薬物は心血管系に作用し,動脈瘤を形成しうるとされる.本症例では覚醒剤の使用は病歴聴取により確認できたものの,コカインなどの他の違法薬剤の使用歴は明らかにできず,また本症例と同様の病変を示す違法薬物患者の先行報告がないため,違法薬物自体とこの特殊な冠動脈病変との因果関係について断定はできない.しかしながら,川崎病や自己免疫疾患による血管炎の既往はなく,通常の動脈硬化病変とは考えにくい特殊な病変であったことから,違法薬剤が数珠状冠動脈病変の形成に関与した可能性が示唆された.
著者
西村 睦 古牧 政雄
出版者
独立行政法人物質・材料研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

重水素透過誘起元素生成反応で用いられてきた複合膜の重水素透過特性を明らかにした。ガス透過法で、圧力が高いほど生成物の収率が向上することを明らかにした。電気化学的に重水素透過した試料をSIMSおよびICP-MS法で分析し、133Csから質量数139,140,141,142の物質への変換を示唆する結果が得られた。またWをイオン注入した複合膜においては、質量数190の物質への変換を示唆する結果が得られた。