著者
山本 敬子 沢村 貞昭 谷口 泉 小澤 敦 矢部 普正 矢部 みはる 加藤 俊一 小松田 光真
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.29-35, 1989 (Released:2010-06-28)
参考文献数
16

1982年3月から, 1988年9月までの間に原疾患が白血病でHLA一致の同種骨髄移植を受けた23例について骨髄移植後の腸内菌叢の変動を患者の糞便培養を経時的に行って観察した.急性graft-versushostdisease (GVHD) の発症は15例にみられたが, 発症例と非発症例で腸内菌叢の変動を比較検討したところ, 急性GVHD非発症例は発症例と比べて腸内除菌開始後, 有意に早く便培養が陰性になることが確認された.また, 骨髄移植施行日までに便培養が陰性となっていた例は急性GVHD非発症例では7例中4例で, 発症例では15例中5例であった.腸内除菌中, グラム陰性桿菌は急性GVHD発症例のみに分離され, グラム陽性桿菌は急性GVHDの重症度の低い症例と非発症例において分離された.
著者
谷口 泉 堤 浩一 成田 裕一
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.43-49, 2019-03-31 (Released:2021-03-01)

本研究では,タピオカ澱粉および馬鈴薯澱粉をつなぎとして使用した米粉パスタ麺を調製した.各澱粉をそのまま粉で使用したもの場合と一部を糊化させて使用した場合の製麺性およびゆで麺の物性について比較検討を行った.製麺性については,糊化澱粉を使用した方が,生麺の状態で切れにくい麺を調製することができた.物性については,クリープメーターを用いて破断測定を行った結果,調製した米粉パスタは全て,小麦パスタと比べ破断強度が小さかった.調製した米粉パスタ麺はいずれも柔らかくコシのない麺であった.糊化した澱粉を加えた場合においても,破断強度には改善が見られなかった.糊化した澱粉の配合割合のさらなる検討が必要である.
著者
谷口 泉 横山 拓己 浅野 康一
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
石油学会誌 (ISSN:05824664)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.227-231, 1998-05-01 (Released:2008-10-15)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

小型スプレー塔を用いたガス吸収に関する実験的研究が, 二酸化炭素-空気-水酸化カルシウム水溶液系で噴霧液流量L=3~8×10-3kg/s, ガス流量G=0.5~2.0×10-3kg/sおよび供給ガス濃度y=0.1~1.0の範囲で行われた。二酸化炭素の無次元吸収速度の実測値は, 供給ガス濃度がy≦0.2の場合, 不可逆二次反応を伴う固体球浸透モデルによる理論値と良好に一致した。しかしながら, 供給ガス濃度およびフーリエ数が増加するに伴い理論値からのずれが大きくなった。これは, 液滴の気液界面近傍における炭酸カルシウムの沈殿の形成によるものと思われる。
著者
谷口 泉
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.68, 2016

【目的】愛知県津島市、又近隣市町村では古くから当地の川魚であるモロコを食す文化があり、家庭における郷土料理として、長く親しまれてきた。最近では、モロコがなかなか手に入らなくなっていることから、若者を中心に、モロコの認知度が低くなっている傾向にある。本プロジェクトは、「モロコ」の養殖、レシピ開発を行い地域創生事業に繋がることを目的とする。<br>【方法・結果】若者向けのレシピ開発にあたり19歳~23歳58名を対象に、モロコについてのアンケート調査を行なった。また高齢者向けのレシピ開発においては、津島商工会議所モロコプロジェクト委員会が2010年に30~79歳71名を対象に行ったアンケート調査の結果から、今回は対象者別のコンセプトを立案した。高齢者向けには「素材の味を活かした親しみのある日常の和食」をコンセプトに、野沢菜の混ぜごはん、根菜のきんぴら、なすの揚げ浸し、あんかけ茶わん蒸しで計4品の馴染みのある和食とモロコを組合せたレシピを開発した。若者向けには、「シーン、料理の特徴を明確にした食べごたえのある料理」をコンセプトにサラダ巻き寿司、韓国風丼ぶり、彩り野菜のピクルス、レンコンのはさみ揚げで計4品を食べごたえのある副材料と組み合わせレシピを開発した。