著者
徳永 隆久 中田 裕子 田代 靖人 平山 匡男 日高 秀昌
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.143-150, 1993 (Released:2010-06-28)
参考文献数
16
被引用文献数
5

27名の健常者 (男21名, 女6名) を3群に分け, フラクトオリゴ糖 (FOS) 1g, 3g, 5g/日をそれぞれ2週間摂取させて腸内細菌叢および便通に及ぼす影響について調べた.その結果, いずれのFOS摂取水準においても, 便中のBifidobacteriumの菌数は有意に増加した (p<0.01またはp<0.05).また, 全試験期間中の被験者の便通状況を解析した結果, FOS摂取により排便回数の有意な増加と (p<0.05), 便の硬さが有意に軟らかくなる (p<0.01) ことが観察され, 便通の改善効果が認められた.
著者
辻 啓介
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.125-134, 1995 (Released:2010-06-28)
参考文献数
19
被引用文献数
1
著者
山本 敬子 沢村 貞昭 谷口 泉 小澤 敦 矢部 普正 矢部 みはる 加藤 俊一 小松田 光真
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.29-35, 1989 (Released:2010-06-28)
参考文献数
16

1982年3月から, 1988年9月までの間に原疾患が白血病でHLA一致の同種骨髄移植を受けた23例について骨髄移植後の腸内菌叢の変動を患者の糞便培養を経時的に行って観察した.急性graft-versushostdisease (GVHD) の発症は15例にみられたが, 発症例と非発症例で腸内菌叢の変動を比較検討したところ, 急性GVHD非発症例は発症例と比べて腸内除菌開始後, 有意に早く便培養が陰性になることが確認された.また, 骨髄移植施行日までに便培養が陰性となっていた例は急性GVHD非発症例では7例中4例で, 発症例では15例中5例であった.腸内除菌中, グラム陰性桿菌は急性GVHD発症例のみに分離され, グラム陽性桿菌は急性GVHDの重症度の低い症例と非発症例において分離された.
著者
浅野 敏彦 湯浅 一博 欅田 清彦 寺地 務 光岡 知足
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.29-35, 1994 (Released:2010-06-28)
参考文献数
12
被引用文献数
1

グルコン酸の各種腸内細菌によるin vitroでの利用性, およびヒトに摂取させた時の糞便中の腸内細菌叢に与える影響について検討した.グルコン酸はBifidobacterium属の中ではB. adolescentisgroup に選択的に利用され, Clostridium clostridioforme, C. innocuum, Propionibacterium acnes, Megasphaera elsdenii, Enterococcus faecium, Klebsiella pneumoniaeなど一部の菌種にも利用されたが, Bocteroidaceaeをはじめ多くの菌種には利用されなかった.健康成人男子10人に1日9gのグルコノデルタラクトン (グルコン酸の無水物) を摂取させた結果, Bifidobacteriumが有意 (p/I<0.001) に増加し, Costridium perfringensは減少した.しかし, Enterobacteriaceaeの菌数には影響しなかった.1日3gの低用量試験においてもBifidobacteriumは有意 (p<0.05) に増加した.
著者
内藤 博
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.5-12, 1987 (Released:2010-06-28)
参考文献数
36
被引用文献数
1
著者
光岡 知足
出版者
財団法人 日本ビフィズス菌センター
雑誌
ビフィズス (ISSN:09142509)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.13-24, 1987 (Released:2010-06-28)
参考文献数
8
被引用文献数
2