著者
遠西 昭寿 久保田 英慈
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.37-42, 2004
参考文献数
7
被引用文献数
8

概念変換をめざす理科の授業において、個々の生徒の心的変容をリアルタイムでフィードバックするためのツールとして「運勢ライン法」を改良し、使用した。概念変換は概念切り替えとコミットメントの変化によって測定した。この結果、授業者の授業設計の意図にもかかわらず、多様な学びのパターンが存在することがわかった。また、概念変容は実験によってより、むしろ討論など相互作用の中に生じることが明らかになった。さらに、授業における教師の「まとめ」が科学理論習得にとって重要な役割を演じていることも明らかになった。運勢ライン法は授業の流れにほとんど影響を与えずに、個々の生徒の心的変容をリアルタイムで測定でき、その解釈も直感的に可能であり、教育の臨床研究のツールとして有用である。
著者
遠西 昭寿
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.1-4, 2007
参考文献数
11

科学リテラシーを育成する理科学習においては、科学の方法や技法、科学的能力や態度の育成ではなく、科学の「ことば」である科学知識の習得とその使用の方法を教えるべきである。観察や実験は、それ自体が目標なのではなく、科学の「ことば」としての科学知識の意味を確証し正当化するために行われるべきである。