著者
川野 江里子 那須 聖
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.88, no.810, pp.2250-2260, 2023-08-01 (Released:2023-08-01)
参考文献数
24

This paper discusses how people from different countries living in Tokyo perceive the current dwelling environment based on a questionnaire survey as a preliminary step to exploring the update of the schemata of the dwelling environment. The subjects were non-Japanese 30 adults living in Tokyo. Criteria for selecting the dwelling environment were extracted, and classified into six types. The findings suggest that the group that included the atmosphere and impression of the living space as selection criteria perceived the size of the room in which they currently live more positively regardless of duration of residence.
著者
川野 江里子 野原 佳代子 ノートン マイケル 那須 聖
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.3_31-3_40, 2020-01-31 (Released:2020-02-25)
参考文献数
34

本研究は理工系大生と美大生の異分野間で協働するイノベーション・ワークショップを対象とし,ワークショップの空間を,参加者が実際にどのように捉え使いこなしているのか,その実態を明らかにすることを目的としたものである。会場のしつらえとアンケートから得られた参加者の印象・評価との関係を考察することでワークショップの物理的環境と議論の進んだ場所についての仮説を構築し,その上で,行動・会話観察をもとに会場における参加者の動きとコミュニケーション出現及び議論の内容との関係を考察した。議論時に思考の外在化を促す仕掛けとして準備したホワイトボード等の活用は,議論の活性化につながるコミュニケーション出現の起点となっており,議論中に思考が拡がるにつれ,使用する空間が面的に広がり,壁や窓,柱などの広い空間を利用しているケースが見られた。また,議論中の場所移動の様子からは,全てのケースに共通していることは見られなかったものの,一部のケースで,ワークショップ空間や空間移動を思考のためのツールやコミュニケーションのきっかけとしている事が確認された。
著者
川野 江里子 野原 佳代子 ノートン マイケル 那須 聖
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.3_31-3_40, 2020

<p>本研究は理工系大生と美大生の異分野間で協働するイノベーション・ワークショップを対象とし,ワークショップの空間を,参加者が実際にどのように捉え使いこなしているのか,その実態を明らかにすることを目的としたものである。会場のしつらえとアンケートから得られた参加者の印象・評価との関係を考察することでワークショップの物理的環境と議論の進んだ場所についての仮説を構築し,その上で,行動・会話観察をもとに会場における参加者の動きとコミュニケーション出現及び議論の内容との関係を考察した。議論時に思考の外在化を促す仕掛けとして準備したホワイトボード等の活用は,議論の活性化につながるコミュニケーション出現の起点となっており,議論中に思考が拡がるにつれ,使用する空間が面的に広がり,壁や窓,柱などの広い空間を利用しているケースが見られた。また,議論中の場所移動の様子からは,全てのケースに共通していることは見られなかったものの,一部のケースで,ワークショップ空間や空間移動を思考のためのツールやコミュニケーションのきっかけとしている事が確認された。</p>
著者
那須 聖 北原 和俊 大島 ケン 正 八木 幸二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.63, no.508, pp.249-255, 1998
被引用文献数
3 2

After World War II ended, the Case Study House Program founded by Arts & Architecture editor John Entenza in Southern California gained widespread attention through its architects' thoughtful and innovative consideration of ways to solve the severe housing shortage. This study examines these architects' conceptions of the ideal house by comparing their design theories and building compositions of these houses suggested in the Case Study House Program. While these architects were brought together through the common goal to design the ideal house, their actual designs varied considerably. Therefore, this study compares the architects' individual ideologies as expressed in their designs to examine the multifaceted aspects of this program.