著者
相澤 泰造 酒井 俊典 林 拙郎
出版者
公益社団法人 日本地すべり学会
雑誌
日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.26-33, 2010-01-25 (Released:2010-10-06)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

2004年9月28日から29日にかけて三重県の北側を通過した台風21号による豪雨を起因として,宮川村では多くの地すべり・崩壊が発生した。航空写真等で233箇所の地すべり・崩壊を抽出した結果,その大部分は崩壊であった。地すべり・崩壊の発生箇所と地質帯,累積降水量,最大時間降水量との関係を検討した結果,地すべり・崩壊は最大時間降水量が120~110mmの地区で多く発生したことが明らかとなったが,累積降水量との関係はあまり認められなかった。また,三波川帯と秩父帯では地すべり・崩壊の発生頻度に大きな差はなかったが,三波川帯では流れ盤で地すべり・崩壊が多く,秩父帯では受け盤で多かった。宮川村は多雨地区であり風化が斜面表層部に限られていたため,地すべりよりも崩壊が多く発生したことが原因と判明した。
著者
脇本 健弘 苅宿 俊文 八重樫 文 望月 俊男 酒井 俊典 中原 淳
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.209-218, 2010-01-20 (Released:2016-08-06)
参考文献数
24
被引用文献数
5

本研究では,初任教師の育成として授業に関するメンタリングに注目をした.メンタリングとは,経験を積んだ専門家(熟達教師)が新参の専門家(初任教師)の自立を見守り,援助することである.初任教師を対象に授業に関するメンタリングを行う際は,初任教師が授業を行い,子どもの姿をもとにした授業の振り返りを行うことが有効である.しかし,子どもの姿をもとにした授業の振り返りを行う際に,(1)対話内容が授業技術や理論的なもの中心で,具体的な子どもの話がでてこない,(2)熟達教師の子どもの話が初任教師に伝わらない,(3)振り返る子どもに偏りが出るという問題がある.上記問題を解決するために,メンタリング支援システムFRICA(読み方:フリカ)を開発した.その結果,FRICAを利用することにより,子どもの話が引き出され,初任教師に伝わるように熟達教師が子どもの話ができるようになった.また,子どもの偏りに関しても効果がみられた.
著者
酒井 俊典 八重樫 文 久松 慎一 山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.113-123, 2006-09-20 (Released:2016-08-03)
参考文献数
22
被引用文献数
4

本研究では,メディア・リテラシーに取り組む教師の学習を支援するオンライン学習プログラムを開発した.メディア・リテラシーに必要とされる専門性を有する,メディア業界に勤務する人々,メディア・リテラシー研究者,メディア・リテラシーに先進的に取り組んできたベテラン実践者との相互作用を通じて,教師が行ったメディア・リテラシー学習を評価した.その結果,評価対象となる参加教師のうち42.1%の教師がメディアの送り手の実際的な状況や,メディア・リテラシーの理論的背景といったメディア・リテラシーの内容に関する知識と教授方法に関する知識を獲得し,内省を行っていたことが明らかになった.
著者
酒井 俊典
出版者
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
雑誌
理論応用力学講演会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.61, pp.109-109, 2012

本研究は1gモデル試験と解析の両面から,密詰め砂における浅いアンカーの形状効果について検討を行ったものである.試験には矩形アンカーではアンカー引き抜き試験機を,ストリップアンカーではトラップドア試験機を使用した.矩形アンカーのL/Bは1,2,3,4,5を使用した.トラップドア装置は両面ガラスでできており,トラップドア部の幅は5cmである.3次元有限要素解析は,せん断帯,ひずみ軟化を考慮し,非関連流れ則を適用した弾塑性モデルである.矩形アンカーとストリップアンカーの破壊メカニズムを比較することで形状効果について検討を行った.その結果,形状効果に進行性破壊が影響することが明らかとなった.ピーク後ひずみ軟化が認められ,最大の無次元引き抜き抵抗値は,L/Bの増加により小さくなった.
著者
酒井 俊典 福田 雄治 中村 和弘 竹家 宏治
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.39-41, 2007-04-01
被引用文献数
2

We developed a new maintenance jack used for a lift-up test of earth anchor. This machine jack is small and lightweight and it is easy to set it for the lift-up test. The liftup load obtained by lift-up tests using the new maintenance jack was the same value obtained by using a center hall jack. However the lift-up displacement obtained by the tests with the center-hall jack was larger than the displacement obtained with the new maintenance jack because of extension of tension-bar used for center hall jack. This new maintenance jack proposed in this paper can be convenience and can increase accuracy of lift-up tests.
著者
脇本 健弘 苅宿 俊文 八重樫 文 望月 俊男 酒井 俊典 中原 淳
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.209-218, 2010
被引用文献数
1

本研究では,初任教師の育成として授業に関するメンタリングに注目をした.メンタリングとは,経験を積んだ専門家(熟達教師)が新参の専門家(初任教師)の自立を見守り,援助することである.初任教師を対象に授業に関するメンタリングを行う際は,初任教師が授業を行い,子どもの姿をもとにした授業の振り返りを行うことが有効である.しかし,子どもの姿をもとにした授業の振り返りを行う際に,(1)対話内容が授業技術や理論的なもの中心で,具体的な子どもの話がでてこない,(2)熟達教師の子どもの話が初任教師に伝わらない,(3)振り返る子どもに偏りが出るという問題がある.上記問題を解決するために,メンタリング支援システムFRICA(読み方:フリカ)を開発した.その結果,FRICAを利用することにより,子どもの話が引き出され,初任教師に伝わるように熟達教師が子どもの話ができるようになった.また,子どもの偏りに関しても効果がみられた.