著者
薄井 中村 雅裕 鈴木 茂之 青木 幸代 大場 章男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会 情報メディア
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.33-39, 1996
被引用文献数
3

「薄井幸」 は約1700個の3次元ポリゴンで構成されたアニメーションキャラクタである。グーローシェーディングのきめ細かな肌にテクスチャーマッピングされた華麗な衣装をまとい、MIDIデータにより情感豊かに歌うことができる。アニメーションは独自のアルゴリズムにより全てリアルタイム合成され、家庭用ゲーム機「プレイステーション」上にいつでも生出演することができる。ボリゴンアイドル「薄井幸」の芸能活動は電子メディア上の「バーチャルソサイアティ」で今、始まったばかりである。今後の、その"生きざま"に注目していただきたい。
著者
岡田 博有 鈴木 茂之
出版者
岡山大学理学部地球科学教室
雑誌
Okayama University Earth Science Report (ISSN:13407414)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-7, 2009-12-25

The first Japanese word "chishitsu-gaku" for the "geology" was proposed by Genpo Mitsukuri, a scientific contributor in the Tokugawa regime in the 19th century, who was born in 1799 in Tsuyama in Western Honshu, Japan and had worked for scientific activities of the Tokugawa government from 1839 to 1863. His major works for the first making of the "chishitsu-gaku" for the "geology" have been presented in this paper, also showing his contribution to Japanese sciences.
著者
鈴木 茂之 松原 尚志 松浦 浩久 檀原 徹 岩野 英樹
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.115, no.Supplement, pp.S139-S151, 2009 (Released:2012-01-26)
参考文献数
35
被引用文献数
1 4

吉備層群(いわゆる「山砂利層」)は,ほとんど中~大礫サイズの亜円礫からなる,谷埋め成の地層である.時代決定に有効な化石は得られず,更新統とされていたが,稀に挟まれる凝灰岩層を対象とするフィッション・トラック年代測定によって,地層の定義や対比が行えるようになってきた.いくつかの堆積期があることが分かってきたが,岩相では区別しがたく,地層区分は高密度の踏査による地層の追跡が必要である.各層の基底は,地層を構成する礫を運んだ当時の河の谷地形を示す.この復元された古地形は,底からの比高が150m以上に達する深い谷地形である.これは一般的な沈降を続ける堆積盆に形成された地形より,むしろ後背地側の地形である.すなわち吉備層群には,一般的な沈降する堆積盆の地層に対する区分や定義の方法とは異なる,新しい取り組みが必要であり,堆積の要因についても考えなくてはならない.これらは案内者一同を悩ませ続けている課題であり,見学旅行を通じて議論をいただきたい.
著者
鑛山 宗利 鈴木 茂之 蜂谷 欽司 小野 文一郎 多田 幹郎 佐藤 公行
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.310-314, 1995-05-15 (Released:2010-09-07)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1 1

Environmental ionizing radiations were surveyed in Okayama city during December of 1992, using a NaI (Tl) scintillation survey meter (TCS-161; Aloka, Japan) and a NaI (Tl) γ spectrometer (JSM-102; Aloka, Japan) ; measerments were carried out in fine days.Equivalent dose rate of environmental ionizing radiations was in the range of 0.048-0.171μSv/h, and the average was 0.082±0.019μSv/h. The dose rate was higher in hills than in fields. Therefore, it appears as if rocks have more radioactive materials than soils do.The distribution of the dose rates was analyzed from geological points of view. Mesozoic and Paleozoic layer was in the range of 0.067-0.095μSv/h, and the average was 0.080±0.008μSv/h. Rhyolitic layer was in the range of 0.076-0.105μSv/h, and the average was 0.088±0.010μSv/h. Granitic layer was in the range of 0.057-0.171μSv/h, and the average was 0.098±0.022μSv/h. Neogene Period layer was in the range of 0.057-0.114μSv/h, and the average was 0.076±0.015μSv/h. Quaternary Period layer was in the range of 0.048-0.114μSv/h, and the average was 0.076±0.013μSv/h.By γ spectrometry, 40K, 208Tl, 212Bi, 214Bi, and 228Ac were detected at Mt. Kaigara (0.171μSv/h), Tsushima (0.076μSv/h) and Fujita (0.048μSv/h), especially, 226Ra was detected at Mt. Kaigara. It seems that 40K was distributed uniformly in Okayama city area. Thas, the difference in the dose range is attributable to nuclides other than 40K.Now, we conclude that there has been no change of the dose rates of environmental radiation in Okayama city these 10 years.
著者
竹村 静夫 菅森 義晃 鈴木 茂之
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.115, no.Supplement, pp.S123-S137, 2009 (Released:2012-01-26)
参考文献数
47
被引用文献数
3

岡山県東部から兵庫県西南部には舞鶴帯と超丹波帯を構成する地層・岩石が広く分布する.舞鶴帯の主体をなすペルム系舞鶴層群は,その岩相と層序から付加体とみなすことは難しいが,地理的にはペルム紀の付加体と解釈される秋吉帯と超丹波帯の構成岩類に挟まれて分布している.このように中国地方東部から近畿地方北部の西南日本内帯には,ほぼ同年代でかつ性格の異なる地帯が狭い地域内に並列して分布する.この見学コースでは,ともにペルム紀の陸源砕屑岩を主体とする舞鶴層群と超丹波帯の上月層,舞鶴層群を不整合に覆う三畳系福本層群など,舞鶴・超丹波両帯に属する地質体の岩相や地質構造等を観察する.そして,それらが堆積・形成されたテクトニクスの重要性を再確認したい.