著者
薄井 春香 佐藤 哲也 北口 紗織
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-23-00015, (Released:2023-10-18)
参考文献数
43

This research focuses on picture books, a medium for childhood reading, during which gender stereotypes are formed. The colors of the clothing of characters in picture books and the words they utter reveal characteristics of gender expression. The results showed that gender and age were among the most prominent characteristics in depicting characters in picture books, with red used more frequently for females and less bright shades for males. The proportion of colorful colors was higher among children, and the ratio of achromatic colors increased with age. These results are consistent with previous studies on color images and the evolution of color preferences with age. In the text, it was found that the differences between men and women in the way they perceive things are reflected in the text. These results suggest that picture books may influence the formation of children’s gender images and color preferences.
著者
薄井 中村 雅裕 鈴木 茂之 青木 幸代 大場 章男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会 情報メディア
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.33-39, 1996
被引用文献数
3

「薄井幸」 は約1700個の3次元ポリゴンで構成されたアニメーションキャラクタである。グーローシェーディングのきめ細かな肌にテクスチャーマッピングされた華麗な衣装をまとい、MIDIデータにより情感豊かに歌うことができる。アニメーションは独自のアルゴリズムにより全てリアルタイム合成され、家庭用ゲーム機「プレイステーション」上にいつでも生出演することができる。ボリゴンアイドル「薄井幸」の芸能活動は電子メディア上の「バーチャルソサイアティ」で今、始まったばかりである。今後の、その"生きざま"に注目していただきたい。
著者
森本 あんな 薄井 まどか 泉山 塁威 宇於崎 勝也
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.606-613, 2022-10-25 (Released:2022-10-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

日本では、働き手の多様化などを背景に、新たな価値の創造や地域課題の解決に向けたニーズが高まり国内53自治体が、国が定めた「ウォーカブル推進プログラム」に沿って事業を実施していく段階である。本稿では、これらの自治体に対し調査を実施し、プログラムの活用方策の一例を明らかにした。その結果、各自治体で事前に策定した計画や事業に基づいてウォーカブル区域を設定していること、徒歩圏内にウォーカブル区域を設定する方策が明らかになった。
著者
薄井 篤子
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.3-23, 2004-06-12 (Released:2017-07-18)

本論稿の目的は、性差別撤廃を願う女性たち/男性たちが、日本のキリスト教界でどのようなジェンダー問題をめぐる提起を行なってきたのかを概観することにある。1989年、日本基督教団総会上で「性差別問題特別委員会」の設置が承認された。委員会の取り組んだ問題は多岐に渡るが、その焦点は教団における女性の参画率の低さの改善、結婚式式文に見られる性差別表現の削除、同性愛者排除の言説批判に向けられた。それらへの取り組みから、委員会は結婚式と牧師職の現状に現われている「男性=牧師=聖なるもの」というジェンダー構造を指摘し、教会の構造自体が性差別と強制異性愛主義を内包していることを批判した。2002年度の総会において機構改組を理由に委員会の活動は廃止された。約14年間にわたるその活動の軌跡は、宗教集団においてジェンダーをめぐる議論を行なうことがいかに困難であるかを物語る。しかし同時に、宗教集団は伝統的なジェンダー構造の再検討を迫られる状況にあることも伝えている。
著者
池田 結佳 松岡 久美子 須田 美香 太根 ゆさ 平松 純子 山内 まどか 薄井 聡子 森本 尚子 藤井 靖史
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.135-145, 2022 (Released:2023-03-10)
参考文献数
33

【目的】読み書きに困難を抱える児童を対象に、視覚関連基礎スキルアセスメント(WAVES)を用いて視覚認知機能を評価し、支援への活用を検討すること。【対象および方法】対象は2020年3月から2021年6月の帝京大学病院小児科LD外来受診者のうち、WAVESと見る力に関するチェックリストを実施した30名(男児25名・女児5名、年齢9.8±2.1歳)。WAVESを行い下位検査評価点と4つの指数を算出した。【結果】下位検査評価点の平均値の多くが標準値より低かったが、線なぞりの合格点と比率、形なぞりの比率は標準値より高かった。4つの指数では、視知覚+目と手の協応指数(VPECI)と視知覚指数(VPI)が標準値より低く、VPIが最も低かった。目と手の協応全般指数(ECGI)と目と手の協応正確性指数(ECAI)は標準値より高かった。【考按】視知覚指数(VPI)は読み書き困難を持つ児童では低く、過去の報告と同様の傾向を示した。眼科検査、言語検査、心理検査と合わせてWAVESを活用することで苦手の背景にある児童の特性を推測し、読み書き指導に有用な情報を与える可能性がある。
著者
廣畑 吉昭 小野 滋 薄井 佳子 馬場 勝尚 辻 由貴 廣谷 太一 関根 沙知 堀内 俊男
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.1089-1093, 2021-12-20 (Released:2021-12-20)
参考文献数
16

症例は14歳の男児.Haller index 4.1の漏斗胸に対してNuss法を施行した.術後経過は良好で術後12日目に退院した.術後35日目の夜間から胸痛,体熱感が出現し,翌日から嘔吐を認めた.近医を受診し,頻脈と単純X線検査で心拡大を指摘され,心膜炎の疑いで当院救急外来を受診した.超音波検査で心囊液の貯留と心房心室の拡張障害を認め,心タンポナーデと診断した.心囊ドレナージ術を施行したが,発熱が遷延し,排液は減少せず,細菌培養検査では菌を同定できなかった.ペクタスバー®(メディカルU&A,以下バー)の偏位もないことから,反応性の心囊液貯留と診断し,ドレナージ術後4日目にバー抜去術を施行した.抜去術後に症状は直ちに改善し,抜去術後11日目に退院した.Nuss法の合併症として,反応性の心囊液貯留による遅発性の心タンポナーデは非常に稀で重篤な合併症であり,遅発性合併症の可能性に留意してフォローする必要がある.
著者
田村 美恵子 野田 誠 村上 輔 渡部 真吾 大山 明子 山本 康人 田代 宏徳 薄井 宙男 市川 健一郎 恵木 康壮 針谷 明房 高澤 賢次 磯部 光章
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.5-10, 2012 (Released:2015-06-18)
参考文献数
6
被引用文献数
1

症例は47歳,男性.生来健康で,胸痛などの自覚症状はない.意識障害にて当院救急外来を受診したところ,心電図上完全房室ブロックによる最大10秒までの心停止を繰り返した.徐脈による症状と推定し,緊急入院のうえ経静脈ペーシングを行い,待機的に電気生理学的検査ならびにペースメーカー植込み術を施行した.冠動脈に異常はなく,左室収縮機能も正常であった.His束心電図ではHVブロックを認めたが,逆行性房室伝導はみられなかった.洞結節回復時間を確認するため洞調律より20bpm速い頻度(110bpm)で刺激を加えたところ,刺激直後から1:1の関係を保って持続的に心房刺激が心室を捕捉する所見がみられた.刺激停止後に再びHVブロックによる房室伝導障害が顕在化した.本現象は器質的心疾患の指摘されない健常心筋に生じた徐脈依存性ブロックと考えられ,その機序に第4相ブロックの関与が示唆された.
著者
薄井 健介 小室 治孝 月村 泰規 渡辺 雄一 神 雅人 伊藤 千裕 井口 智恵 野島 浩幸 井上 岳 厚田 幸一郎
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.338-346, 2013-06-10 (Released:2014-06-10)
参考文献数
13
被引用文献数
3

We investigated the effectiveness of using a “Sports Pharmacist” to prevent the occurrence of doping in sports.During the first step, we individually interviewed 17 high school softball team athletes and determined their regular and/or occasional use of prescription and OTC medications, herbal agents, vitamins and supplements. A total of 76% of these players were either taking or had access to medications for occasional use that contained prohibited substances. Athletes determined to be using a prohibited compound were sent a written notice that recommended they avoid carelessly taking these banned substances.In the subsequent step, we gave an educational lecture to the entire team on how to avoid doping in sports. Before and after the presentation, we evaluated the effectiveness of the lecture by examining the athletes’ knowledge and awareness of anti-doping in sports. The results indicated a significant difference after the lecture with regard to appropriate knowledge and awareness of anti-doping in sports. This specific awareness continued for at least a month.In summary, medication reviews and one-on-one consultation with athletes in conjunction with a follow-up educational lecture to the team as a group resulted in successfully educating and helping team members avoid doping. In addition, these findings demonstrated the effectiveness of the “Sports Pharmacist” profession in working with athletes to help prevent doping in the future.
著者
野田 誠 鈴木 文男 藤波 竜也 山本 康人 吉川 俊治 田代 宏徳 薄井 宙男 市川 健一郎 瀬崎 和典 磯部 光章
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.40, no.Supplement4, pp.12-19, 2008-11-30 (Released:2013-05-24)
参考文献数
8

三尖弁輪自由壁のatrio-fascicular型Mahaim(M)線維は,左脚ブロック型wide QRS頻拍の原因となりうるが,発生学的には“遺残副房室結節”がその本体と考えられる.M線維伝導を,房室結節・His束伝導(A-H-V伝導)のごとくA-M-V伝導として考えた場合,M伝導ブロックはAM blockとMV blockに分類しうる.持続性MV blockのためにMahaim頻拍の出現を認めないと推察された“innocent bystander Mahaim”の1例を報告する.【症例】68歳,女性.電気生理検査よりslow-fast型AVNRTが診断された.いかなる電気刺激にても心室早期興奮波形は出現しなかったが,三尖弁輪においた20極カテーテルよりM電位と推察されるスパイク電位を記録しえた.AM伝導は減衰伝導を示し,ATPによりAM blockが誘発された(房室結節類似組織の診断).心房期外刺激法において,AH blockが出現しH波・V波がともに消失したがAM伝導は保たれ,MV blockが明らかとなった.検査中,左脚ブロック型QRS波形が全く出現しないことより持続性のMV blockと考えられた.【結語】電気生理学的・発生学的観点より『MVblockを合併するMahaim線維(遺残副房室結節)』が考えられた.持続性MV blockのためにMahaim型QRS波形・Mahaim頻拍が出現しないものと推察された.
著者
浅見 泰司 山田 育穂 貞広 幸雄 中谷 友樹 村山 祐司 有川 正俊 矢野 桂司 原 正一郎 関野 樹 薄井 宏行 小口 高 奥貫 圭一 藤田 秀之
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

あいまいな時空間情報概念の整理、あいまいな時空間情報に既存の時空間情報分析を行った時の影響分析、まわり、となりなどの日常的に使われながらも意味があいまいな空間関係の分析ツールの開発、時空間カーネル密度推定手法の開発、歴史地名辞書の構築と応用分析、あいまいな時間の処理方法の提案、古地図と現代地図を重ねるツールの開発、あいまいな3次元地形情報の分析、SNSの言語情報の空間解析、あいまいなイラストマップのGPS連動ツールの開発、スマートフォン位置情報データの分析、アーバンボリュームの測定と応用、あいまいな敷地形状の見える化などの研究成果を得た。