著者
石原 佳奈 楊 曜華 長山 智則 中村 俊敬 蘇 迪
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A (ISSN:1881820X)
巻号頁・発行日
vol.68A, pp.275-288, 2022 (Released:2022-03-31)
参考文献数
24

Rapid structural evaluation of bridges after earthquakes is imperative to recover quickly. While structural displacement is an essential indicator, direct measurement is difficult. Indirect estimation of displacement by numerical integration of measurement acceleration is inaccurate due to integration errors. In this research, estimation of displacement by only using acceleration measurements is proposed. Extended Kalman filter (EKF) assuming a simple non-linear hysteretic behavior and a genetic algorithm to identify parameters of the non-linearity are combined to achieve the displacement estimation. The displacement estimation capability of the proposed method is confirmed with simple models and a nonlinear RC pier model simulating an E-defense shaking table specimen.
著者
鈴木 誠 長山 智則 大原 壮太郎 森川 博之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J100-B, no.12, pp.952-960, 2017-12-01

実用化に向け行き詰まりを見せていたマルチホップ無線センサネットワークが,同時送信フラッディング(CTF)のもたらした強烈なインパクトにより,全く新たな技術に生まれ変わろうとしている.筆者らは,CTFが提案された当初からその重要性を認識し,全ての通信をCTFで行うセンシング基盤Chocoの開発を進めてきた.また,実フィールドにおけるCTFの有用性を明らかにするため,社会的要請の強い橋梁モニタリングシステムをChocoを利用して開発し,実橋梁において10台〜70台といった規模で実証をも進めてきた.本論文では,CTFが無線センサネットワークにもたらした変化について論じるとともに,CTF利用型センシング基盤Choco,及びChocoを用いた構造モニタリングシステムの開発について述べる.また,実証実験から得られた「シンクノードも含めノードの移動に頑健なため設置が簡易である」「中継ノードを増やせば繋がるため無線に対する深い知識がなくても構築できる」といったCTFの運用時における特性についても示す.
著者
藤野 陽三 長山 智則 本田 利器
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、社会基盤施設に関わる災害事故の未然防止、保全の効率化のためには振動モニタリング法が有効であることを,いくつかの実構造物におけるモニタリングデータの分析例から具体的に明らかにした.また,「想定外」事態の未然検出に対しても、その有効性を示すとともに,社会基盤施設の終局性能の推定の立場からモニタリングデータからのモデル化を具体的な例を通じて示した.なお,ワイヤレスセンサーによるマルチホップデータ通信などのミドルウェア技術や損傷検出技術についても高い成果を挙げた.