著者
藤岡 正子 佐古 隆之 木目 良太郎 下村 浩祐 長田 卓也 村瀬 訓生 勝村 俊仁
出版者
日本脈管学会
雑誌
脈管学 (ISSN:03871126)
巻号頁・発行日
vol.52, no.April, pp.223-228, 2012-04-10 (Released:2012-04-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

要 旨:健常成人女性8名を対象に,随意最大筋力の30%強度,運動頻度1 Hzで疲労困憊に至るまで継続する掌握運動を1日1セット,週に5回,6週間のトレーニングを実施した。そのトレーニング前後に,漸増負荷掌握運動時における尺側前腕屈筋群の筋酸素消費量を近赤外連続光分光法を用いて評価した。その結果,最高筋酸素消費量はトレーニング前後で有意差は認められなかったが,最大運動強度はトレーニング後で有意に増加した。
著者
佐野 裕基 遠藤 健司 土田 奨 六本木 さくら 荒井 芙美 高橋 亮吾 石山 昌弘 長田 卓也 上野 竜一 山本 謙吾
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.12170, (Released:2022-01-26)
参考文献数
36

【目的】首下がり症状を呈した変形性頸椎症2 症例の前方注視障害に対して,腰椎・骨盤矢状面アライメントの改善をめざした理学療法の有効性について検討することを目的とした。【症例】変形性頸椎症を既往とし,首下がり症状が出現した2 症例であった。両症例の立位姿勢は全脊柱アライメントより,頸部屈曲位,胸椎後弯,後方重心,また症例1 は腰椎前弯代償,症例2 は骨盤後傾代償が認められた。【経過】両症例ともに頸部および,腰椎・骨盤帯に対する理学療法を実施した。いずれも介入3 ヵ月で頸胸椎アライメントが改善し,一時的に前方注視可能となり,6 ヵ月で腰椎・骨盤帯アライメントが改善し,長時間前方注視可能となった。【結論】首下がり症状による前方注視障害の改善には頸部自動伸展機能の改善に加えて,矢状面上における脊柱全体と骨盤帯のバランスが取れた立位姿勢をめざした介入が有効であると考えられた。
著者
佐野 裕基 遠藤 健司 土田 奨 六本木 さくら 荒井 芙美 高橋 亮吾 石山 昌弘 長田 卓也 上野 竜一 山本 謙吾
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.145-154, 2022 (Released:2022-04-20)
参考文献数
36
被引用文献数
1

【目的】首下がり症状を呈した変形性頸椎症2 症例の前方注視障害に対して,腰椎・骨盤矢状面アライメントの改善をめざした理学療法の有効性について検討することを目的とした。【症例】変形性頸椎症を既往とし,首下がり症状が出現した2 症例であった。両症例の立位姿勢は全脊柱アライメントより,頸部屈曲位,胸椎後弯,後方重心,また症例1 は腰椎前弯代償,症例2 は骨盤後傾代償が認められた。【経過】両症例ともに頸部および,腰椎・骨盤帯に対する理学療法を実施した。いずれも介入3 ヵ月で頸胸椎アライメントが改善し,一時的に前方注視可能となり,6 ヵ月で腰椎・骨盤帯アライメントが改善し,長時間前方注視可能となった。【結論】首下がり症状による前方注視障害の改善には頸部自動伸展機能の改善に加えて,矢状面上における脊柱全体と骨盤帯のバランスが取れた立位姿勢をめざした介入が有効であると考えられた。
著者
藤岡 正子 佐古 隆之 木目 良太郎 村瀬 訓生 長田 卓也 下村 浩祐 白石 聖 勝村 俊仁 佐藤 和人
出版者
イセブ
雑誌
日本運動生理学雑誌 (ISSN:13403036)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.35-42, 2010-07

The purpose of this study was to determine whether 6 weeks handgrip endurance exercise training affects resting muscle metabolic rate in forearm flexor muscles. Eight healthy female subjects (22±0yr) performed dynamic handgrip exercise training until exhaustion at 30% of maximum voluntary contraction, 1Hz (0.5s contraction, 0.5s relaxation). Aerobic exercise for localized muscle training was carried out for 1 set per day, 5 days a week, for 6 weeks. Resting muscle metabolic rate, and time constant for phosphocreatine (PCr) recovery as an index of muscle oxidative capacity were measured using ^<31>P magnetic resonance spectroscopy (^<31>P-MRS) pre- and post-training. Performance time was evaluated during handgrip exercise at 30% MVC. The time constant tended to be shorter post-training (46.6±2.9s) compared with pre-training (50.7±2.8s) (p=0.07). After training, the performance time (84.5±5.8s) was significantly longer than pre-training (52.9±3.5s) (p<0.05). No significant difference of resting metabolic rate was found between pre- and post-training (5.8±0.4, 6.0±0.3μM ATP/s pre- and post-training, respectively). These results suggest that the resting muscle metabolic rate in forearm flexor muscles was unchanged by localized aerobic exercise training, even though muscle endurance capacity improved.
著者
藤岡 正子 佐古 隆之 木目 良太郎 下村 浩祐 長田 卓也 村瀬 訓生 勝村 俊仁
出版者
Japanese College of Angiology
雑誌
脈管学 (ISSN:03871126)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.223-228, 2012
被引用文献数
1

要 旨:健常成人女性8名を対象に,随意最大筋力の30%強度,運動頻度1 Hzで疲労困憊に至るまで継続する掌握運動を1日1セット,週に5回,6週間のトレーニングを実施した。そのトレーニング前後に,漸増負荷掌握運動時における尺側前腕屈筋群の筋酸素消費量を近赤外連続光分光法を用いて評価した。その結果,最高筋酸素消費量はトレーニング前後で有意差は認められなかったが,最大運動強度はトレーニング後で有意に増加した。