著者
青井 議輝
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2003-02

制度:新 ; 文部省報告番号:甲1700号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2003/3/15 ; 早大学位記番号:新3448
著者
岡本 紗知 青井 議輝
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.187-204, 2019 (Released:2019-07-05)
参考文献数
88

The nature of science (NOS) has become a priority in school science education worldwide and is currently considered essential for achieving a high level of scientific literacy. The present study analyzed and compared biology textbooks (molecular-biology related topics) used at the upper secondary level in Japan and Canada to determine whether NOS was sufficiently presented. This analysis showed that Canadian textbooks covered a much wider range of the NOS than Japanese textbooks. These findings also indicate that, in both countries, three NOS aspects (the empirical nature, the difference between observation and inference, and the cumulative and collaborative nature of scientific knowledge) were relatively well described, while two NOS aspects (the involvement of creativity and imagination and social and cultural embeddedness) occurred less. One of the striking differences between the two countries was the occurrence of theory-laden nature and subjectivity: It was well described in Canadian textbooks, but rarely found in Japanese textbooks. Overall analysis found that the degree of emphasis on each NOS aspect differed by country, and further suggested the importance of incorporating NOS acquisition into national curricula.
著者
常田 聡 青井 議輝
出版者
早稲田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

環境中では多種多様な微生物が雑多に存在する複合微生物系を形成している。本研究では個々の微生物の現象に着目するのではなく,生態系全体を一つのシステムとしてとらえるシステムバイオロジーの概念を微生物生態学に導入し,実験的手法および知識工学的手法を併用してコンピュータ上に微生物のコミュニティーを再構築し,微生物生態形成メカニズムの真の理解につなげる新規方法論を確立・提案することを目的とした。本研究では,特に,複合微生物系の一例として,多孔質膜を介して通気を行い,膜上にバイオフィルムを形成させる方法(いわゆるメンブレンエアレーション法)によって得られたバイオフィルムを取り上げた。本年度は,シミュレーション結果の精度に多大な影響を与える微生物パラメータを精査し,シミュレーション結果と実験結果を比較した。まず,バイオフィルムからサンプリングした従属栄養細菌(HB),アンモニア酸化細菌(AOB),亜硝酸酸化細菌(Nitrobacter,Nitrospira)を対象に,水質回分実験・呼吸活性実験・蛍光遺伝子プローブ法(FISH法)・レクチン染色・画像解析を行い,それぞれの徴生物の活性パラメータを評価した。一方,形成されたバイオフィルムを壊さずに,微小電極測定およびFlSHを行い,バイオフィルム内の基質濃度分布と微生物分布を得た。つぎに,この結果を,すでに得られた微生物パラメータを用いてシミュレートした結果と比較した。完全には実験結果をシミュレーションでは再現することはできなかったが,文献値のパラメータを用いてシミュレーションをした結果と比較して,多くの部分の傾向を再現することができるようになった。またMABの内部に存在する亜硝酸酸化細菌はNitrobacterであることが明らかになった。
著者
常田 聡 青井 議輝 星野 辰彦
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

本研究では,様々な産業から排出される排水中の窒素・リンを高効率に除去する高度処理システムの開発に取り組んだ。特に,小規模事業場へも導入可能な単一槽型栄養塩除去プロセスである嫌気/好気/無酸素(AOA)プロセスの開発を行い,長期間にわたる安定した除去性能維持の実現をめざした。また,AOAプロセスとメンブレンエアレーション法を組み合わせることにより,槽内の微生物生態系を制御し,外部から基質を添加せずに窒素・リン同時除去に成功した。