著者
高橋 雄一郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.509-517, 2003 (Released:2003-11-01)

半導体集積回路の回路配置に関する法律を解説した。同法の立法経緯と同法の内容を概説したあと,回路配置利用権侵害が成立するための「実質的同一性」および「アクセス」の2つの要件を検討した。続いて,回路配置利用権侵害訴訟を提起する際に生じる問題点として,差止請求訴訟については,設計変更が頻繁に行われる半導体製品の強制執行は事実上不可能であるという理由により実効性が欠如していることを,損害賠償請求訴訟についても,訴状における請求原因の記載が膨大になることから訴え提起が事実上困難であることをそれぞれ指摘した。最後に,システムLSIの設計資産の保護について展望した。
著者
高橋 雄一郎 森川 清
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.275-282, 2004 (Released:2004-07-01)

職務発明にかかる相当の対価請求訴訟が注目されている。本稿では,職務発明制度と相当の対価額の算定方法について概説した後,相当の対価請求訴訟における訴訟物,要件事実,間接事実等を検討し,これら事実をどのように立証すべきかを論じた。最後に,職務発明訴訟において実務上発生する問題に言及し,訴訟代理人の行動指針について検討した。また,本稿末尾には,相当の対価請求訴訟における訴状のサンプルを掲げた。
著者
土方 保和 高橋 雄一 安原 隆雄 先成 崇 久壽米木 亮 井上 崇文 李 秦辰 隈元 真志 田之上 崇 小川 浩一 西田 憲記
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.57-60, 2013 (Released:2017-05-11)
参考文献数
21
被引用文献数
1 2

A 40-year-old woman presented with unbearable low back pain that followed a witnessed epileptic seizure without any external injuries. This epileptic seizure was her first episode. Magnetic resonance imaging (MRI) and computed tomography (CT) revealed a compressed vertebral fracture at L3. She had no riskfactors for fractures such as osteoporosis, except for chronic alcoholism.  Non-traumatic compressed fracture of the lumbar vertebral body is a rare entity. This type of injury may be due to the compressive force exerted on the vertebral column by the contraction of the trunk muscles during an epileptic seizure. Balloon kyphoplasty was performed, and she did not experience any symptoms postoperatively.  This case emphasizes the importance of thorough examinations of patients after generalized convulsions.