著者
穂苅 諭 中山 秀章 梶原 大季 鈴木 涼子 大嶋 康義 高田 俊範 鈴木 栄一 成田 一衛
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.30-34, 2011-06-30 (Released:2016-07-05)
参考文献数
14

目的:呼吸機能低下患者での術後ハイリスク群を検討した.対象:術前呼吸機能検査で1秒量<1.2 Lを満たした80例.方法:術後呼吸不全の発生について診療録より後ろ向きに調査した.結果:7例で合併症が発生した.多因子より算出した呼吸不全リスク指数は合併症群で有意に高値であった.また,同リスク指数と合併症発生頻度の間に有意な傾向性が認められた.結論:呼吸不全リスク指数は術後呼吸不全の検出に有用である.
著者
丸山 佳重 丸山 倫夫 高田 俊範 原口 通比古 宇野 勝次
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.84-89, 1994-01-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
14
被引用文献数
1

六君子湯による薬剤性間質性肺炎の1例を報告した. 症例は79歳, 女性で間質性肺炎の疑いで入院した. 労作時息切れと咳嗽, 胸部X線上両肺の容積減少とびまん性粒状網状影認めた. 薬剤性間質性肺炎を疑い, 全内服薬を中止すると共に, プレドニン治療を開始したところ, 臨床症状, 検査所見, 胸部X線・CT上に改善を認めた. 経気管支肺生検では間質性肺炎像を呈し, リンパ球刺激試験・白血球遊走阻止試験では六君子湯に対し陽性を示した. 当薬剤による薬剤性間質性肺炎の報告は本邦で第1例目と思われる.