著者
岡田 実 高畑 裕美
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.37-44, 2014-07-01 (Released:2014-07-01)
参考文献数
38

本稿では,無線通信の一つであるRFID (Radio Frequency Identification) タグ技術を用いて,生体内非触知領域へのマーキングを行う新しいマーキング技術を紹介する.画像診断技術の進展に伴い数mm 以下の微小な病変部位を発見することが可能になってきている.手術などの処置を行うときには,この病変部位の位置を特定する必要があるが,生体形状の変化や病変部位が組織内部にあるために位置を再度特定することは容易ではなかった.ここで示す生体マーキングシステムは,可視及び触知が困難である生体内部の病変領域の位置情報を,RFID 通信技術を用いて手術時に提供するものである.RFID マーキングシステムを試作し,その効果を実験的に評価した.このことから,この新しいマーキングシステムの効果を明らかにする.
著者
高畑 裕美 岡田 実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.78, pp.61-66, 2009-06-04

本報告では,2.4GHz ISM(Industry Scientific and Medical)帯における電子レンジ雑音の干渉除去によるパケット同期捕捉改善効果を評価する.同じISM帯を利用するIEEE802.11g W-LAN(Wireless Local Area Network)は,ノートPCに標準的に搭載されるようになっており,家庭内やホットスポットにおけるブロードバンドアクセスとして広範に利用されている.しかし,ISM帯は他システムとの共用周波数であり,他システムからの干渉がシステム性能に大きく影響する.本報告では,電子レンジからの干渉除去手法によるパケット同期捕捉特性の改善効果について確認する.