著者
林 健太郎 麻生 茂
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.52, no.600, pp.38-44, 2004 (Released:2004-02-19)
参考文献数
18
被引用文献数
2 3

An experimental study on reduction of aerodynamic heating due to opposing jet in supersonic flow has been conducted. Experiments are conducted by using a conventional blowdown type wind tunnel. A hemisphere model is installed into supersonic free stream of Mach number of 4 and coolant gas is injected through a sonic nozzle at the top of the model. Significant decrease of surface heat flux distribution is observed and opposing jet is proved to be quite effective on the reduction of aerodynamic heating at the nose region of the blunt body. The effect of total pressure ratio of opposing jet to the free stream on the reduction of aerodynamic heating is also investigated.
著者
片山 雅之 外本 伸治 麻生 茂 平山 寛
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
航空宇宙技術 (ISSN:18840477)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.47-55, 2020 (Released:2020-03-14)
参考文献数
16

The effect of aerodynamic drag on loss of the velocity of a microsatellite on LEO is investigated and compared with the on-orbit data of two microsatellites, Hodoyoshi-1 of the University of Tokyo and QSAT-EOS of Kyushu University, which were launched in 2014. A new model, which includes the influence of the solar activities on atmospheric density, is introduced in this paper. The results obtained from the model suggest that the effect of solar activity on the atmospheric density has to be considered with the deviation of F10.7 parameter due to the number of sunspots. The model is applied to a microsatellite composed of a cubic main body and a deorbit sail to estimate its altitude change due to aerodynamic drag. The rotation of the satellite is taken into consideration.
著者
八坂 哲雄 麻生 茂 宇田 暢秀 西田 迪雄 安倍 賢一 田中 卓史 永山 邦仁 室園 昌彦
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2003

惑星探査機の搭載機器能力を大きく向上させる方式として、惑星周回軌道に投入する際にアエロブレーキを用いることを目的とし、その基本技術として、地球周回軌道で小型人工衛星を用いた実証をすること、水素を主成分とする惑星大気の力学を極めることを柱として研究を行ってきた。最終年度には、地球周回実証機の打ち上げ機会が得られなかったので、フライトモデルにプログラム書き換え機能を付与すること、ユニットの統合などによる軽量化を計ることなどの高機能化を行った。非火薬分離機構の研究では、切り離し実験を進め、実用システムとしての可能性を見出した。釣竿を利用した伸展ロッドは環境試験を実施して実用の確認をした。姿勢・軌道の制御ではテザーの運動を利用して効果的な軌道制御を実現する理論を確立した。気体力学では、水素極超音速希薄流の解析を行い、水素分子の回転緩和、振動緩和、解離反応を考慮し、木星大気を対象としたエアロキャプチャーが実現できる見通しを得た。実験的にはデトネーション駆動型イクスパンションチューブを用いて水素極超音速流の発生を試み、8km/sを達成した。また、炭素系アブレータをアーク加熱空気流に曝し、分光分析によりCN Violet、C_2 SWANバンドをアブレータの上流側で観測し、スポーレーションの発生を確認した。さらに、惑星大気に突入したときの強い衝撃波を含む非定常大規模乱流を解明するため、精度向上を達成できるLES/RANSハイブリッド乱流モデルを検討し、新たなモデル表式を確立した。
著者
麻生 茂 谷 泰寛
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.18-24, 2018

<p>本稿では,エアタクシーやジェネラルアビエーションへの用途を目的として小型電動航空機の開発機運が急速に高まっていることを示し,現在,世界中で研究開発が始まっている電動航空機を紹介している.また,日本航空宇宙学会航空ビジョン委員会のグリーンイノベーションの提言として電動航空機が挙げられていることを示すとともに,著者らの小型電動航空機に対する研究開発の試みとして,小型電動航空機のコンセプト機の提案と1/10スケール機の試作に関する試み,EV車用などに開発された電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた電動パワーユニットの開発とそれを小型機に搭載しての走行テスト,電動航空機用に特化した概念設計手法の開発を紹介している.最後に,高い利便性を有する小型電動航空機の出現が交通インフラに革命をもたらすことを述べている.</p>
著者
麻生 茂 谷 泰寛
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.18-24, 2018-01-05 (Released:2018-01-05)
参考文献数
24

本稿では,エアタクシーやジェネラルアビエーションへの用途を目的として小型電動航空機の開発機運が急速に高まっていることを示し,現在,世界中で研究開発が始まっている電動航空機を紹介している.また,日本航空宇宙学会航空ビジョン委員会のグリーンイノベーションの提言として電動航空機が挙げられていることを示すとともに,著者らの小型電動航空機に対する研究開発の試みとして,小型電動航空機のコンセプト機の提案と1/10スケール機の試作に関する試み,EV車用などに開発された電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた電動パワーユニットの開発とそれを小型機に搭載しての走行テスト,電動航空機用に特化した概念設計手法の開発を紹介している.最後に,高い利便性を有する小型電動航空機の出現が交通インフラに革命をもたらすことを述べている.
著者
溝口 誠 麻生 茂
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.55, no.637, pp.74-81, 2007 (Released:2007-04-10)
参考文献数
12
被引用文献数
3 2

A numerical analysis of a piston motion in a free piston driver has been conducted including a diaphragm rupture. Quasi-one-dimensional flow is assumed in the driver. Various losses, which are generated in a compression process, are simplified. A process of the diaphragm rupture is assumed by Outa’s model. Experiments are also conducted by using a free piston shock tunnel. Calculated pressure histories show excellent agreements with experimental results. The numerical analysis shows that the piston motion is strongly affected by the diaphragm rupture. Especially, pressure histories in front of the piston change significantly with compact compression tubes. Diaphragm opening time is necessary to be considered to increase test time and to obtain soft landing conditions in compact free piston drivers.