著者
永井 貴博 吉田 仁 黒田 久泰 金田 康正
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.48, no.SIG13(ACS19), pp.214-222, 2007-08-15

並列計算機の性能向上や数値計算法の進展は,大規模科学技術計算における大きな鍵となっている。特に浮動小数点数における演算においては、計算規模が増すに従ってより多くの計算量を必要とし、計算誤差も増大する。そのために、倍精度演算より有効桁数が多い 4 倍精度演算の必要性が高まってきており注目されている。4 倍精度数の表現には、倍精度浮動小数点数を 2 つ用いて表される 128 ビットデータ型があるが、SR11000 モデル J2 上の Hitachi 最適化コンパイラにおいて、4 倍精度演算は 2 つの倍精度データ型を用いてソフトウェアによって実現されており、倍精度演算に比べより多くの計算回数を必要とする。そこで本研究では、SR11000 モデル J2 上の Hitachi 最適化コンパイラを用いて 4 倍精度演算を定量的に解析し、FMA 命令 (Fused Multiply-Add) を用いて演算回数を削減することによって高速化を行い、最大で約 1.5 倍の高速な 4 倍精度積和演算を実現した。
著者
神原 滉一 遠藤 慶一 黒田 久泰 小林 真也
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.659-660, 2020-02-20

近年,安定した供給を可能とする養殖漁業の需要が高まっている.養殖漁業を効率的に行うためには給餌量を適切にすることが重要であり,そのためには,水槽内の魚の数を知る必要がある.中でも,稚魚育成においては,魚の数や一匹あたりの餌の量の変動が激しいことから特に重要性が高い.しかし,現状では人間が稚魚数を数えているため,手間がかかることと誤差が生じることが課題である.そこで本研究では,水中カメラを用いて水槽内の稚魚数を推定することを目指す.具体的には複数のカメラで,水槽内の稚魚の位置を認識し,対象領域内の稚魚数をカウントすることで水槽内の稚魚の総数を推定する稚魚数計数システムの開発を行う.
著者
黒田 久泰 直野 健 岩下 武史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.505-511, 2009-06-15

ライブラリは,汎用性の高い複数のプログラムを再利用できる形でひとまとまりにしたものである.身近な例として,C言語でよく使われるprintfやmalloc関数などはC言語標準ライブラリ関数と言われているものである.ライブラリといってもファイル入出力,メモリ管理,通信に関するものなど数多く存在するが,ここでは特に数値計算ライブラリを取り上げる.そして,自動チューニング技術がどのように数値計算ライブラリで適用されているのかについて紹介する.本記事では,まず自動チューニング機能を取り入れていない従来型の数値計算ライブラリについて紹介し,その後,自動チューニング機能付き数値計算ライブラリについて紹介する.
著者
伊藤 祥司 片桐 孝洋 櫻井 隆雄 猪貝 光祥 大島 聡史 黒田 久泰 直野 健
雑誌
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.117-126, 2012-01-17

前処理付き BiCGStab(PBiCGStab) 法の改善アルゴリズムを提案する.前処理付き BiCG 法に CGS 法の導出手順を適用すると,CGS 法の合理的な前処理付きアルゴリズムが構成される.この手法を PBiCGStab 法へと拡張するに当たり,BiCGStab 法に現れる MR 演算に対し論理面からの新たな考察を行い,適用できることを示した.本提案アルゴリズムが従来の PBiCGStab よりも合理的であることと,数値実験により本提案の有効性を示す.
著者
舟木 類佳 黒田 久泰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-6, 2014-01-30

コンピューター関連書籍を学習する者にとって書籍がやさしいか,難しいかといった指標は重要である.そこで本研究では難易度による書籍の推薦システムの開発を行った.難易度の比較は類似度が高い書籍間で行われると考え,本研究ではまず,潜在的ディリクレ配分法及びコサイン類似度によって目次及び書名の類似度を求めた.その後,予め難易度付与を行った一部の書籍に対して特徴量を定義し Support Vector Machine により難易度を予測した.この予測値を用いて難易度を推測し,類似度が高い書籍同士の難易度比較を行った.そして,Ruby on Rails を用いて書籍の検索アプリケーションを開発した.Indicator whether a book is difficult or easy is important for the people who learn IT books. Therefore, in this research, we developed book recommendation system by book difficulty. First, considering difficulty is compared between similar books and one another, we evaluated similarity of list of contents and book title by Latent Dirichlet Allocation and cosine similarity. Afterward, we evaluated predicated value by Support Vector Machine with some books we added difficulty in advance. With this predicated value, we calculated difficulty and compared difficulty in similar books with one another. In addition, we developed book search application with Ruby on Rails.