著者
天野 要 岡野 大 土屋 卓也 緒方 秀教 杉原 正顕 遠藤 慶一
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

代用電荷法を適用し,非有界な多重連結領域から,(a)平行/共線スリット領域,(b)直線スリット領域,(c)円弧放射スリット領域,という正準スリット領域への数値等角写像の方法を提案し,その有効性を数値実験的に検証した.また,代用電荷法の性質を調べ,周期Stokes方程式に対する基本解法を提案した.これらの研究は理工学への応用上も重要である.本研究の主題に関連の深い特異積分方程式,悪条件連立1次方程式の数値解法についての基礎的研究も進められた.
著者
神原 滉一 遠藤 慶一 黒田 久泰 小林 真也
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.659-660, 2020-02-20

近年,安定した供給を可能とする養殖漁業の需要が高まっている.養殖漁業を効率的に行うためには給餌量を適切にすることが重要であり,そのためには,水槽内の魚の数を知る必要がある.中でも,稚魚育成においては,魚の数や一匹あたりの餌の量の変動が激しいことから特に重要性が高い.しかし,現状では人間が稚魚数を数えているため,手間がかかることと誤差が生じることが課題である.そこで本研究では,水中カメラを用いて水槽内の稚魚数を推定することを目指す.具体的には複数のカメラで,水槽内の稚魚の位置を認識し,対象領域内の稚魚数をカウントすることで水槽内の稚魚の総数を推定する稚魚数計数システムの開発を行う.
著者
松重 直起 藤橋 卓也 遠藤 慶一 小林 真也
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.95-96, 2019-02-28

エクスターナルグリッドの安全性の問題を解決するセキュアプロセッシングでは、処理結果の改竄の対策として,処理の多重化がある.しかし,多数決で処理結果を採用するため,悪意のある複数のノードが共謀すると,不正な処理結果の採用を招く恐れがある.共謀は,悪意のあるノードの所有者同士の交友関係により行われる.人間の交友関係には,スモールワールド性とスケールフリー性があることが広く知られている.先行研究では,交友関係にスモールワールド性を持つ場合とスケールフリー性を持つ場合のそれぞれに対して,共謀関係による改竄の発生を定量的に評価している.本稿では,スモールワールド性とスケールフリー性の両方を兼ね備えた場合の評価結果を示す.
著者
遠藤 慶一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.174-177, 2019-01-15

近年,高等教育機関では,PBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)と呼ばれる教育手法が広まってきている.PBLは,「課題を発見し,解決する」というプロセスにより学ばせる教育手法であり,問題発見力,問題解決力などの向上に高い効果があると言われている.愛媛大学工学部情報工学科の分散処理システム研究室および愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻ICTスペシャリスト育成コースでは,社会に実際に存在する課題を題材としたPBL(実課題PBL)を実施している.本稿では,分散処理システム研究室およびICTスペシャリスト育成コースで実施している実課題PBLの実例と,実施に際しての工夫点などを紹介する.