- 著者
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齋藤 泰則
- 出版者
- 一般社団法人 情報科学技術協会
- 雑誌
- 情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
- 巻号頁・発行日
- vol.72, no.1, pp.18-23, 2022-01-01 (Released:2022-01-01)
ヴァーチャルレファレンスのコミュニケーション方式には,電子メールをはじめ,チャット,テキスティング,さらにはビデオ通話方式がある。本稿では,こうした方式の違いが利用者に多様なレファレンス質問の提示機会を提供することから,今後,チャット方式,さらにはビデオ通話方式の導入が必要であることを示す。また,チャット方式の今後の展開として,チャットボットの導入など,ヴァーチャルレファレンスの自動化の試みについて取り上げる。自動化にあたっては,レファレンスサービスを担当する図書館員の専門知識の組み込みが必要であることから,プロダクションルールによる専門知識の形式化について考察する。