著者
寺田 拓晃 渡邊 誠
出版者
北海道大学大学院教育学研究院 臨床心理発達相談室
雑誌
臨床心理発達相談室紀要 (ISSN:24347639)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-31, 2022-03-18

本研究では自身を「メンヘラ」という語によって理解しようとしている学生にインタビュー調査を行い、彼女たちが自身のどのような経験を「メンヘラ」として語っているのか、そこで語られる「病む」こととは何かを検討した。協力者たちの語りからは、相手と“繋がりたいのに繋がれない”ことによる傷つき、そのような傷つきを抱えた中で感情にまかせて取ってしまう“行き過ぎた”行動が、「メンヘラ」として表現される「病む」ことであるとの示唆が得られた。先行研究においては「メンヘラ」等の語を用いてセルフ・ラベリングを行うことの否定的な側面が強調されているが、本研究では、困難や生きづらさを抱えた際に「メンヘラ」という視点が、自身を見つめ直す契機となることも示された。このような両義性を踏まえた上で、人々が自らの「病む」経験を語るため利用している「メンヘラ」のような言説と向き合っていくことには、臨床的にも意義があると思われた。

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当事者の語りは既にやってたみたい
若者にとっての「病む」こと : 「“メンヘラ”当事者」としての女子学生たちの語り : HUSCAP https://t.co/FQPAk4YT34
CiNii 論文 -  「メンヘラ」の歴史と使用に関する一考察 https://t.co/O4U7Jn1IMy 若者にとっての「病む」こと : 「“メンヘラ”当事者」としての女子学生たちの語り https://t.co/am4escj5W7 この界隈のフレンズの興味を惹きそうな論文を見つけたから紹介するのだ。読み物として面白かったのだ
NEEDY GIRL OVERDOSEについてのIGNの二つの記事が共にヒロインの扱いについては否定的なニュアンスで、そうなると逆に肯定的な判断の可能性についても考えてしまいその流れで読んでいた/若者にとっての「病む」こと : 「“メンヘラ”当事者」としての女子学生たちの語り https://t.co/prSalyHfLl
若者にとっての「病む」こと : 「“メンヘラ”当事者」としての女子学生たちの語り : HUSCAP https://t.co/NJMgv3IWG9
若者にとっての「病む」こと : 「“メンヘラ”当事者」としての女子学生たちの語り https://t.co/4ixwYxvRu9 「メンヘラ」の歴史についての論文を書かれていた寺田さんの新しい論文が出てた。「メンヘラ当事者」が「メンヘラ」をどう使っているのかについて、かなり深くインタビューされていて面白い

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