著者
青木 千帆子 小高 公聡 丸山 信人
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.315-321, 2016-08-01 (Released:2016-08-01)
参考文献数
8

出版社,電子書籍ビューアー開発者,電子書籍ストア,読書障害者による一連の関係者会議を開催し,読書障害者による使用に関して課題が残されている電子書籍ビューアーに焦点を当てて議論をした。本稿はその成果報告書である。会議における議論から,ビューアーに実装や対応が求められる最も優先度の高い要素として,(1)音声読み上げ機能(TTS)の有効化,(2)TTSによる購入,(3)TTSによる書棚操作,(4)表示されている順にTTSで読む,(5)TTSで文字ごとに読む,(6)TTSによる読む位置の指定,の6項目を示した。また,電子書籍のアクセシビリティを総体的に実現するための提案として,1)アクセシビリティに関する方針を設けること,2)アクセシビリティに関する対応状況を示すこと,そして,3)アクセシビリティについて考える担当の人を設けること,を挙げた。
著者
西川 武志
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.882-890, 2013-03-01 (Released:2013-03-01)

2011年6月,11月とTOP500リストで世界一となったスーパーコンピュータ「京」は2012年6月に完成し2012年9月末から共用が開始されている。応用分野でも先駆的な「京」利用者がゴードン・ベル賞を2011年,2012年と2年連続で受賞する等成果を上げ始めている。本報告ではスーパーコンピュータ「京」について,概要,完成までの道のりと現状,運用と共用体制,計算資源配分,利用課題の公募・選定方法と2012年度の採択結果,産業利用のための支援や拠点,利用可能なソフトウェア等,共用がどのように行われているか産業利用を中心に紹介する。

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出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.356-357, 2016-08-01 (Released:2016-08-01)
著者
野口 武悟
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.259-270, 2015
被引用文献数
1

「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が2016年4月に施行されると,行政機関等の公的機関には障害者への「合理的配慮」の提供が義務化される(民間の企業等は努力義務)。情報面での「合理的配慮」を的確に提供するためには,その基盤となる情報のアクセシビリティ向上に取り組まなければならない。情報のアクセシビリティ向上の取り組みは,古くからボランティアの力も借りながら行われてきたが,現状でもその取り組みは不十分である。情報の発信者は,自ら発信した情報のアクセシビリティの確保に責任をもつべきである。公的機関はもちろんのこと,民間の企業等においても,社会的責任の1つとして自ら発信する情報のアクセシビリティ向上を進めていく必要がある。

3 0 0 0 OA PINUP

出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.274-275, 2016-07-01 (Released:2016-07-01)
著者
長尾 真
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.616-622, 2015-11-01 (Released:2015-11-01)
参考文献数
1

情報には種々の形態がある。話し言葉と書き言葉による表現のほかに,図や絵画,写真や動画像,それらの種々の組み合わせなどによって情報が表現され,伝えられ,理解される。しかしできるだけ正確に情報表現の内容や意味するところを理解させるためには,言語,特に書き言葉によらざるをえない。そういった意味で,言語は情報表現のコアとなる存在である。ただこれをコンピューターで扱うためには多くの困難を伴う。それがどのようなものか,どこまで解決してきているか,これからの課題と言語技術の応用としての言語産業の将来について展望する。
著者
有田 正規
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.353-360, 2015

先進諸国は科学研究のオープンデータ化とアクセスの拡大を進めている。その背景には商業学術雑誌の価格高騰によるクローズ化と,先端研究の大規模化・高度化による追試の難しさがある。しかし,学術情報を無償公開すべきというのは非現実的である。情報の維持管理には大きなコストがかかり,そのライフサイクルを見通す必要がある。例として,学術論文を無償公開するオープンアクセス運動は低レベルの商業誌を生む結果に終わり,研究環境を悪化させた。有償も考慮した学術知識のオープン化を通して社会経済に役立つ仕組みづくりを真剣に考える必要がある。国際連携も視野に入れながら,学術情報のライフサイクルを維持できる施策が望まれる。
著者
川上 伸昭
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.587-588, 2015-11-01 (Released:2015-11-01)
参考文献数
1
被引用文献数
1