出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1520, pp.104-107, 2009-12-14

今年10月、シャープは堺市にある堺工場で作った液晶パネルを搭載したテレビを初出荷した。 液晶パネルの工場は、製造が可能なガラス基板の大きさによって「第6世代」とか「第8世代」などと呼ばれる。堺工場は2.88m×3.13mと世界最大のガラス基板を作れる第10世代工場。現在、主流の40型であれば1枚から取れるパネルの数は18枚だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1382, pp.68-73, 2007-03-12

東京都江東区。手頃な価格のマンション建設ラッシュを追い風に20代、30代の若年世帯の流入が続く。購買意欲の旺盛な消費者を取り込もうとショッピングセンターの開業も相次いでいる。ホームセンター、ホームズ(企業名は島忠)を核店舗とするホームズ葛西店もその1つ。テナントとして出店しているのは、それぞれが独自のビジネスモデル、店舗運営ノウハウに秀でた企業だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1515, pp.32-35, 2009-11-09

「この街のダイナミックさに惹かれたの。これで北米の起業家とネットワークが作れるわ!」。レンカ・クチェロヴァー氏はやや興奮気味にまくし立てた。 彼女はチェコ産業貿易庁傘下の投資誘致団体「チェコインベスト」の米国西海岸ディレクター。自国の起業家が海外とのネットワークを築きやすくするためにシリコンバレーで入居先を探していた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1620, pp.62-66, 2011-12-12

商品にこだわる「寿司原理主義」と経営工学の融合が、他社を追い抜く原動力となった。 右肩下がりの外食業界において、回転寿司市場は数少ない成長分野だ。回転寿司業界大手3社の売上高はこの10年で600億円から2600億円へと4倍以上に急伸している。 中でも気を吐いているのが、「スシロー」を運営するあきんどスシローだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1515, pp.28-31, 2009-11-09

データを見れば、3国の勢いの差は歴然だ。日本の起業活動率を見ると5%に過ぎず、米印にダブルスコアをつけられている。国内に目を転じると、将来の新産業予備軍と期待されるベンチャーの倒産件数は、過去最高水準で推移している。逆風にさらされる日本のベンチャーの存在感は低下の一途をたどる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1312, pp.32-35, 2005-10-17

都心まで約2kmという魅力的な立地。140m2ほどの4LDKで価格は約1300万円。横綱・朝青龍がモデルルームを見学したことも話題作りに一役——。こんな注目マンションが実際に建設中だ。ただし、所在地はモンゴルの首都ウランバートルであるが…。 5月5日、7階建てマンションの起工式が現地で行われた。分譲予定の122戸は、約83〜140m2の広さで価格は約600万〜1300万円。
著者
豊島 逸夫 ロジャーズ ジム
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1624, pp.88-93, 2012-01-16

豊島 2012年、世界経済はどんな1年になると見ているか。私は一番の問題はやはり欧州だと思う。債務問題に端を発する信用不安が「ユーロ売り」を加速させている。ロジャーズ 前回君と会った2011年10月、私は手元にあるユーロを売ったが、まだ少し残していると話した。今、そのユーロをどうすべきか思いあぐねている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1081, pp.60-64, 2001-03-05

「エイチ・アイ・エス(HIS)の成長はついに止まったのか」——。店頭上場以来、初めて減益となったHISに対して旅行業界でこんな声が囁かれている。売り上げ不振に悩む大小の旅行会社を横目に、一貫してHISは業績を伸ばし続けてきた。だが、ここにきてちょっとした異変が起きている。 昨年夏、HISの取り扱いの伸び悩みが業界の注目を集めた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.894, pp.53-56, 1997-06-09

好業績を維持してきたヨークベニマルが上場後初の減益となった。競合店に押された結果,「見失っていた本来の役割」に気付いた。イトーヨーカ堂との共同出店を撤回し,地域密着に活路を求める東北地方を中心に76店のスーパーマーケットを出店するヨークベニマル。
著者
草間 三郎 野村 裕知
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1122, pp.112-115, 2001-12-24

問 大手電機メーカーの業績が総崩れする中で、セイコーエプソンの強さが際立っていますね。 答 モノ作りの世界でどうやれば他社と差がつけられるだろうか。人はソフトがどうこう言いますが、ハードで大事なのはメカなんです。それも普通のメカではない。超マイクロメカトロニクスです。 今や我々は分子レベルから原子レベルまで制御するメカを作っています。
著者
入交 昭一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1496, pp.135-138, 2009-06-22

ゼネラル モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラーのビッグスリー(米大手自動車メーカー3社)が総崩れとなりました。その余波で旭テックの米国子会社である自動車部品メーカー「メタルダイン」が5月27日に連邦破産法11条の適用を申請しました。 旭テックが同業のメタルダインを買収したのは、2年半ほど前の2007年1月です。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1000, pp.172-176, 1999-07-19

ノーベル物理学賞受賞者の江崎〓於奈(元筑波大学学長)がこう評価する男がいる。徳島県阿南市に本社を持つ蛍光材料メーカー、日亜化学工業(小川英治社長)の主幹研究員、中村修二だ。 日亜化学は売上高約400億円、従業員1500人の、一見どこにでもありそうな地方の中堅メーカーだ。中村も普段は作業服を着て、いかにも素朴で地味な研究者といった印象を与える。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1856, pp.26-28, 2016-09-05

BMWは2021年に発売する自動運転車を、「iシリーズ」の次世代車「i NEXT」として市場に投入する。iシリーズのプロダクトマネジャーを務めるハインリッヒ・シュバックヒュファー氏は「小型EVの『i3』とスポーツカーの『i8』の間を埋めるようなミドルクラスになる。…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1358, pp.122-126, 2006-09-18

「パー、プー」「パー、プー」。東京都中央区月島の昼下がり。古い低層アパートと超高層マンションが同居する街に、昔懐かしい豆腐売りのラッパがこだまする。ターベルモーノ(東京都中央区)が展開する「野口屋」ブランドの豆腐引き売りサービスだ。 「お兄さん、冷や奴と豆乳をちょうだい」。ラッパの音を聞きつけた人が路地から現れ、リヤカーを呼び止める。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1639, pp.114-117, 2012-04-30

山口県宇部市立琴芝小学校で教壇に立っていた藤永陽子は、階段の踊り場に人だかりを見つけた。 受け持っている小学校6年生の男子たちがこそこそと人目を忍んで集まっている。中心にいるのは「たっけん」と呼ばれる少年だ。そろそろと近づいて覗くと、任天堂の「ファミリーコンピュータ」のゲームソフトを売買していた。「あなたたち校内で何をやってるの!」。
著者
世耕 弘成 飯田 展久
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1864, pp.10-13, 2016-10-31

「安倍晋三政権のアベノミクスの第1の矢の金融緩和と、第2の矢の機動的な財政出動はうまくいっています。企業は好業績で賃金も3年連続で上がっています。有効求人倍率が47都道府県で1倍を超えました」 「第3の矢の成長戦略・構造改革についても農業や医療の…
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1274, pp.39-41, 2005-01-10

「うちの顧客の約半数は、店舗に入らずに買い物を済ませてしまう。なぜだか分かりますか」。業務スーパー平和島店(東京都大田区)の小林昭浩店長は、こう言ってニヤリと笑った。 平和島店は、平和島競艇場に隣接した複合商業施設「ビッグファン」の1階にある。傍目には、ごく普通のスーパーだが、店の様子や並んでいる商品は、ほかとは明らかに違う。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1050, pp.52-56, 2000-07-17

8日の福岡での蔵相会談、12、13日の宮崎外相会談に続き、沖縄・名護市で21〜23日にかけて先進国首脳会議(サミット)が開催される。1975年の仏ランブイエサミットから始まるサミットは、冷戦構造の崩壊を経て、西側陣営の結束という政治的色彩から先進国間で対立する経済的利害の調整の場へと性格が変質。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1397, pp.166-168, 2007-06-25

「あれ、ないじゃん」。5月27日、会社員の田端正治さん(38歳、仮名)は携帯電話の画面を何度もスクロールしていた。田端さんが見ていたのは、携帯電話向けの検索サイト「Googleモバイル」。羽田空港で全日本空輸(全日空)のシステムに障害が発生しているとのニュースを聞き、飛行機の運航予定を知るために、全日空の携帯向けサイトを探していたのだ。
著者
北爪 匡 中川 雅之 山根 小雪
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1645, pp.58-63, 2012-06-11

東京湾沿岸部、高度成長期の遺構とも言うべき構造物が、その痛ましい姿をまざまざと見せつけている。 首都高速1号羽田線東品川桟橋部。幅17mの4車線、全長1200mのこの橋は、東京五輪前年の1963年に開通した。細部に目をやれば、海からの塩害によってはげ落ちたコンクリートから、腐食した鉄筋がむき出しになり、各所のひび割れには生々しい補修の跡が残る。