出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.79-94, 2006-12-04

2006年の年末商戦に顔を合わせたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション 3」(PS3)と任天堂の「Wii」(表1)。二つの機種を解析したエレクトロニクス技術者は「同じゲーム機といっても,これはまったく別物」と口をそろえる。 新型機を投入する両社の狙いは,ユーザーの拡大を図ることで共通する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.787, pp.132-137, 2001-01-15

iモードにゲーム・コンテンツを提供するハドソン代表取締役副社長の中本伸一氏は,携帯電話メディアを指してこう言う。 たとえば,ケータイで人気の「メール・ドラマ」。ユーザはまず登場キャラクタのなかの1人と「メル友」になる。メル友は毎日メールを送ってくる。ユーザはそれに返事を出す。それに応じてストーリは変化し,ドラマが展開する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1015, pp.50-56, 2009-10-19

全国の電力事業者の業界団体である電気事業連合会(電事連)は「既存の電力系統に連携できる太陽光発電の総出力は,全国で10GWが限界」と2008年9月に発表した。これは,全国の電力網の最大出力値である約180GWのうち,わずか約6%にすぎない。 ところが政府目標では,2020年度までに28GW(約15%),2030年度までに53.21GW(約25%)の太陽光発電を導入することになっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.975, pp.89-92, 2008-04-07

「こんな分かりにくい不具合の原因をよく突き止めたな」。その場に居合わせた約20人のハッカーは一様に感嘆の声を上げた。 フリー・ソフトウエア(自由ソフトウエア)の正しい概念を広めることを目的とする特定非営利活動法人,「フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)」。
著者
趙 章恩
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1116, pp.100-103, 2013-09-12

Samsung Electronics社が大きくアピールしていたのは、「Samsung Smart School」である。タブレット端末「Galaxy Note 10.1」またはWindows 8端末「ATIV smartPC Pro」と電子黒板を使い、教師と学生の双方向の授業を実現する教育ソリューションである(図1)。 Samsung Smart…
著者
鎌田 富久 今井 拓司 中道 理
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1155, pp.89-93, 2015-05

組み込みソフトウエアのベンチャー企業、ACCESSを創業し、NTTドコモの「iモード」の基盤技術を開発した鎌田富久氏。現在はハードウエアのスタートアップ企業を支援するエンジェル投資家として活躍する。同氏に、国内でベンチャー企業を育成・活用する上での課題…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1006, pp.51-60, 2009-06-15

2009年に入り,国内大手デジタル・カメラ・メーカーがこぞって正式対応を打ち出し始めた小型メモリ・カードがある。無線LAN機能を載せたSDメモリーカード「Eye-Fiカード」だ。同年1月にはカシオ計算機が普及価格帯のコンパクト・デジカメ「EXILIM ZOOM EX-Z400」などで,同年5月には三洋電機が防水機能付きのデジタル・ビデオ・カメラ「Xacti DMX-WH1E」で対応を表明した。
著者
宇野 麻由子
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.935, pp.103-113, 2006-09-25

半導体パッケージの名称が乱立している。IC用パッケージの場合,パッケージ下面に格子状にはんだボールを並べたBGAが主流になったにもかかわらず,カタログをにぎわすパッケージ品種は,一向に減る様子を見せない。主な原因は,メーカーごとの独自名称の乱立だ。各メーカーが開発を進める新パッケージの多くは,従来の分類ではBGAやLGAに集約される。
著者
桐原 保法 浅見 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.868, pp.232-234, 2004-03-01

ソニーに逆風が吹いている。2003年春のソニー・ショック,薄型テレビ受像機の開発出遅れなど,同社の力強さに陰りが見える。そのソニーが2004年4月,一般社員を対象に人事制度改革に踏み込む。そこには,同社が抱く危機意識が見え隠れする。今回の改革を「会社創立以来の大改革」と位置付ける同社 人事担当の桐原保法氏に,決意のほどを聞いた。
著者
前山 利幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1073, pp.83-88, 2012-01-09

米Apple社のスマートフォン「iPhone 4S」では、前モデルの「iPhone 4」で指摘されたアンテナ問題を解決できているのだろうか。携帯電話会社でアンテナなどの研究をしていた経歴を持つ、拓殖大学の前山氏に受信感度を測定してもらった。解析の過程では、CDMA2000モードのiPhone 4Sにダイバーシチ機能が追加されていることなども明らかになった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.802, pp.197-201, 2001-08-13

「気持ちはよう分かりますが,5月いうんは無茶ちがいますか。あと半年しかないんですよ。ハードウエアの開発に1年はかかるやろうから,いくら急いでも来年末の発売の機種になりますね」「カメラ付き電話はプリクラ」 この時から1カ月前,植松と山下晃司をはじめとするパーソナル通信事業部のスタッフは,IC事業本部がある天理事業所を訪れていた。
著者
Tristram Claire
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.784, pp.177-184, 2000-12-04

米Intel Corp.を向こうに回し,86系互換マイクロプロセサ「Crusoe」を開発した米Transmeta Corp.。同社の設立からCrusoeを発表するまでの「空白の5年間」の活動ついては,あまり知られていない。その裏には,創業者であるDavid Ditzel氏のカリスマ性に引き寄せられて集まったエンジニアたちの泥臭い奮闘があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1120, pp.16-19, 2013-10-28

米Apple社は2013年9月に、従来機種と同じAl製筐体を採用した「iPhone 5s」と、樹脂製の筐体を採用した「iPhone 5c」の2機種を発売した。同社がiPhoneシリーズで同時に複数機種を展開するのは初めて。本誌が2機種を分解したところ、Apple社が部品や基板設計を高い水準で…
著者
中村 薫
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1065, pp.121-131, 2011-09-19

家庭用ゲーム機「Xbox360」向けのジェスチャー入力コントローラ「Kinect」をパソコンやLinux搭載ボードに接続することで、ジェスチャー入力対応機器を簡単に開発できる。世界初のKinect向けソフトウエア開発の解説本「KINECTセンサープログラミング」(秀和システム発行)を執筆した著者が、Kinectを利用した機器開発の実際を解説する。
著者
小林 春夫 壇 徹 田邊 朋之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1005, pp.100-107, 2009-06-01

無線通信回路の周波数シンセサイザや,マイクロプロセサの高速クロック生成回路において,必須の回路がPLLである。通常はアナログ回路で実現する。このPLLを,すべてデジタル回路で構成するという設計コンセプトが「ADPLL」だ。実際にADPLLを利用した回路の研究開発を進めている群馬大学の小林氏らが,ADPLLの意義や,構成について解説する。
著者
福田 昭
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1152, pp.71-75, 2015-02

不揮発性メモリーの用途として最近になって注目を集めているのが、大規模高性能プロセッサーICのオンチップキャッシュへの応用である(図6)。これまでプロセッサーのキャッシュにはSRAM技術が主に使われてきた。SRAM技術は極めて高速なメモリー技術であること…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.759, pp.165-169, 1999-12-13
被引用文献数
1

1997年の冬から春にかけてPCG—505の開発は,一歩ずつ前へ進んでいった。筐体の加工を任された吉田達雄氏は,取引先の紹介で,信頼できる加工業者にようやく出会う。一方,ソフトウエア部隊は,社内募集の制度を利用して,手薄な人手を強化していた。そして4月末。手作りの試作機ができあがる。そこで,大問題が露呈した。動作中に,筐体の一部が熱くなってしまうのだ。
著者
碓井 有三
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.812, pp.107-113, 2002-01-07
被引用文献数
2 2

本誌2001年6月18日号(no.798)の特集「バスよりシリアル,GHz伝送への決断」において,1GHzを超える高速ボード設計を実現するために解決すべき課題に触れた。最大の課題は,誘電損失である。これまでは主に導体損失の影響を考慮していればよかったが,1GHzを境に誘電損失の影響が支配的になる。この内容に対して,意外であるとの印象を受けた読者が少なくなかったという。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.820, pp.163-167, 2002-04-22

会議室の空気は,険悪な雰囲気でみなぎっていた。部屋を埋め尽くした80人もの参加者は,ほとんど口を開かない。延々と議論を続けているのは,テーブルを挟んで向き合った2人だけ。いや,それは議論と呼べた代物ではなかった。何とか逃げ道を見つけ出そうと必死の1人を,いきり立ったもう1人が,情け容赦なく追求する。