著者
寺邑 昭信
出版者
鹿児島大学
雑誌
人文学科論集 (ISSN:03886905)
巻号頁・発行日
no.54, pp.165-192, 2001
著者
寺邑 昭信
出版者
鹿児島大学
雑誌
人文学科論集 (ISSN:03886905)
巻号頁・発行日
no.70, pp.41-78, 2009-07
著者
ガナール サイモン 太田 純貴
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集 = Cultural science reports of Kagoshima University (ISSN:03886905)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.15-23, 2018-02-28

サイモン・ガナールによる本インタヴューでは、エルキ・フータモがフィンランドにおいて自身が受けた教育と初期の仕事、一九九〇年代における「メディア考古学」の出現、そしてメディア史におけるトポスへの注目を語る。トポスの文化的パターンを追跡することで、フータモは考古学的アプローチから系譜学的アプローチへとまさに舵を切り替えた。フータモが強調するところによれば、しかしながら、彼が行っているのは細心の注意を払った歴史研究であり、この点がフーコーやフリードリヒ・キットラー、そしてジョナサン・クレーリーとは異なっている。フータモによればこの三者は「現在のモデルを過去のそれに重ねており、それゆえに歴史的現実を踏みにじってしまっている」のである。
著者
桜井 芳生
出版者
鹿児島大学
雑誌
人文学科論集 (ISSN:03886905)
巻号頁・発行日
no.51, pp.25-58, 2000

社会学(者)の視点から,昨今の非協力ゲーム論・進化ゲーム論の発展を高く評価し,感謝しつつも,それに不満を感じ,その不満の克服をめざすフレームワークを構想した。社会ゲーム論と暫定的に呼んでみる。ゲーム論に対する大きな不満の第一は,選好関数の所与性である。第二の不満は,意味的事態の軽視である。われわれは,この不満の克服をめざす過程において,通常のゲーム論とは,異なるフレームワークを採用することになった。これは,既存の人気のある社会学諸理論に対しても,あまり類似的でない。われわれのフレームワークはおもに以下のような主要仮説に基づく。「長期効用関数の存在」「社会状態の,非協力ゲーム(ないし,進化ゲーム)的メカニズム(ナッシュ均衡)(ないし,ESS)による,「かなりの程度」の決定」「しかし人間は,選好によるゲーム論的メカニズムでまったく安心してしまうほど「ふつきれた」マシンではない」「すなわち,人間のゲーム・マシンとしての非安心』性」「その非安心性による,いくつかの問題の生起」「問題1,選好の自己不明証性」「問題2,均衡の非一意`性」「問題3,教育における,一見自明な規律,の発生」「問題をごまかすための「自他弁証」としての「意味」の生起」「意味の相互承認としての「物語」の生起」「ゲーム論と社会ゲーム論との検証可能な差異」「短期効用関数のシフトによる,ゲーム論的「均衡」値の移行」「新均衡値へのたおやかな移行が,物語・意味によって,障害せられる場合の存在」「その場合における,新「意味」「物語」の構築作業としての意味間闘争」「世代間「意味・物語」ギャップの生起場合の存在」「世代間文化闘争の,「非論理的」「時間的」決着」。おもに以上である。