著者
森本 康裕
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.52, pp.27-48, 2015

0.1. 閉鎖空間への二度の侵犯 : 個人の罪2. 個人主義と権力3. ラプンツェルの名 : 罪の記憶4. 魔女≠権力結語にかえて
著者
佐谷 眞木人
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.58, pp.131-144, 2019

1. はじめに2. 柳田はいつ, どのようにしてKHMと出会ったのか3. 渡欧後の柳田と昔話研究4. ドイツ民俗学とグリムと柳田5. おわりに羽田功教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Isao Hada
著者
滝藤 早苗
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.38, pp.55-76, 2004

E. T. A. ホフマン(1776−1822)は,『クライスレリアーナ』のなかに収められている音楽小説『クライスラーの音楽と詩の同好会(Kreislers musikalisch-poetischer Klub)』で,彼独自の調性格論を展開している。作家としてよりも音楽家として大成することを切に願っていたホフマンにとって,当時の西洋音楽に必要不可欠な表現手段である調について述べることは,何か特別の意味があったに相違ない。そして,いかにホフマンが調の性格付けを行ったのか検証することは,彼の文学や音楽作品の解釈,または彼の音楽思想の考察,ひいては当時のドイツにおける音楽美学を研究する上で非常に重要な作業となるはずなのであるが,残念なことにこの問題は今日まであまり注目されてこなかった。従って,本稿ではホフマンの調性格論の考察を目的とし,その特徴をより鮮明にするために,C. F. D.シューバルト(1739−1791)の見解との比較を試みる。シューバルトもホフマンと同様に,作家であると同時に音楽家でもあった人物であり,彼の音楽思想は当時の多くの人々に影響を与えたと言われている。特にシューバルトの『音楽美学の理念(Ideen zu einer Ästhetik der Tonkunst)』は,調の性格付けを試みた書物の中でも古典派の時代を代表するものとして,広く知られている。L. v. ベートーヴェンやR.シューマンも,幾つかの点で異論を持ちつつも,シューバルトの音楽思想には興味を示した。ベートーヴェンの秘書を務めたA. F. シントラーによると,ベートーヴェンの蔵書のなかには『音楽美学の理念』が含まれていて,とりわけシューバルトの調性格論に深く傾倒していたという。 ホフマンとシューバルト。多少世代に開きはあるものの,ともにドイツで文学や音楽,その他多岐にわたる分野において活躍した偉才であるが,ホフマンは音楽思想のみならず音楽批評家としての活動においても,シューバルトから大いに影響を受けていると考えられる。しかし,本稿では両者の調に関する見解にのみ焦点を絞って,考察を進めていきたいと考えている。
著者
森田 茂
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.31, pp.1-49, 2000

はじめに1.タシロ3世追放後2.ル-トヴィヒ2世ドイッ人王3.皇帝アルヌルフ4.マジャール人5.西方世界の論理6.プレスブルクの戦い7.アルヌルフ悪玉公8.ハィンリヒ1世とリァデの戦い9.オットー1世とバイエルン公ハィンリヒ1世10.レヒフェルトの戦いおわりに
著者
宮川 尚理
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.49, pp.197-226, 2012

大谷弘道教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Kodo OTANI1. 謎の画家アロイス・ツェトル2. 「そう名づけられる以前のシュルレアリスム」3. パルマの豪華本4. イマジナリア5. ツェトル再発見
著者
杉山 有紀子
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.59, pp.57-79, 2019

序1. 成立の経緯と物語化における「平和」2. 1930年代及び戦後のオーストリアと「平和の歌」3. ザルツブルク待降節音楽劇 (Salzburger Adventsingen)4. ザルツブルクと世界の架橋鈴村直樹教授追悼記念号 = Sonderheft zum Andenken an Prof. Naoki Suzumura
著者
神崎 忠昭
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.58, pp.37-58, 2019

1. 穏和なペトルス : 「異端者」アベラルドゥスに対して2. 反ユダヤ的伝記 : 『奇跡について』の「アルバーノのマテウス伝」3. 十字軍のための財産没収の勧め : 「フランス王ルイ7世宛書簡」4. 「理性的」な暴論 : 『ユダヤ人駁論』5. 終わりに羽田功教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Isao Hada
著者
渡邊 徳明
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.44, pp.79-106, 2008

序 『ニーベルンゲンの歌』のヴィテゲ『ヴォルムスの薔薇園』Aにおけるヴィテゲ像ディートリヒ歴史叙事詩史実から伝説へ『ヴォルムスの薔薇園』Dの物語の時期設定『ヴォルムスの薔薇園』Dのヴィテゲの描写『ヴォルムスの薔薇園』Dのアルプハルトの死をめぐって結語
著者
石原 あえか
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.39, pp.1-14, 2004

1. Einleitung: Die Pocken2. Pocken als gefahrliche Krankheit und Goethes Schilderung in Dichtung und Wahrheit3. Hufeland, Stark I. und die Pockenepidemie in Weimar 17884. Jenner und die neue Impfmethode Vakzination5. Die Schutzimpfung in Deutschland und Goethes Gesprach daruber mit Vogel
著者
工藤 多香子
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.58, pp.223-229, 2019

羽田功教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Isao Hada退職記念に寄せて = Zu Ehren Prof. Isao Hada
著者
小林 栄三郎
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.45, pp.49-79, 2009

1 序論2 認識の基礎構造と上部構造2-1 感性の「直観形式」と悟性の「基礎的概念・カテゴリー」とから構成される認識の基礎構造2-2 「判断力」(美学的・趣味判断と目的論的判断)と「理性」(理論理性と実践理性)とから構成される認識の上部構造3 下部構造における認識のア・プリオリな主観性と主観的普遍性3-1 カントの認識論の基盤としての超越的–先験的主観主義3-2 基礎構造の認識の主観的普遍性の歴史的・社会的・文化的相対性 : 類的一般性・普遍性と種族的特殊性・相対性4 上部構造における認識の主観的普遍性とその歴史的・社会的・文化的相対性4-1 カントの「矛盾律」とその西洋哲学的相対性4-2 カントの「同一性」論とその西洋哲学的相対性4-3 カントの「因果律」論とその西洋哲学的相対性5 自己立法と合目的化・価値化・意味づけの認識能力としての判断力と実践理性5-1 自らの「原理・原則・法則」を自ら産み出し,ア・プリオリな主観的普遍性を有する, 認識能力としての判断力と実践理性5-2 判断力の先験的主観的原理としての合目的性の概念5-3 人間理性(判断力)による自然・世界・宇宙の目的論的体系化5-4 判断力の合目的性という主観的原理による存在の合目的化・価値化・意味づけ6 カントの主観の構造 : デカルト/カント的認識の主観性原理と相対性意識の欠如6-1 合目的性という主観的原理による判断力,および道徳的法則という主観的原理による実践理性の,自然・世界・宇宙の目的論的・道徳的意味づけの普遍性6-2 美学的・趣味判断力の主観的原理としての共通感覚 : 「コミュニケーション能力」としての共通感覚6-3 「共通感覚」の主観的普遍性と社会的・文化的相対性6-4 「他人の立場に立って考える」という格律は主観に客観的普遍性を保証するか?7 「デカルト/カント的主観性原理」から「非デカルト/カント的間主観性原理」への成熟と進化7-1 カントの主体性原理における歴史的・社会的・文化的相対性意識の欠如7-2 主観的普遍性の客観的普遍性への成熟・進化を保証する, 間主観性への二種の道(合理的な道と非合理的な道)
著者
粂田 文
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.58, pp.75-91, 2019

1. 歴史叙述の問題をめぐって : ポストモダニズムと歴史表象2. 新しい文学としての歴史小説3. 『1918』 : 「歴史を書くこと」を物語る小説4. まとめ羽田功教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Isao Hada
著者
石原 あえか
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.49, pp.75-101, 2012

1. Einleitung: Ôgai MORI und Shibasaburô KITASATO2. Die Tradition der Medizinerinnen in Japan3. Mizuko TAKAHASHI大谷弘道教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Kodo OTANI
著者
平田 栄一朗
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.56, pp.11-30, 2018

1. 残余への関心2. 否定性と過剰性3. 越境性4. 残余の力=ラディカルな演劇の力中山豊教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Yutaka Nakayama
著者
クナウプ ハンス・ヨアヒム
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要. ドイツ語学・文学 = Hiyoshi Studien zur Germanistik (ISSN:09117202)
巻号頁・発行日
no.55, pp.173-185, 2018

1. 時代現象としての騒音と神経衰弱2. 叢書『精神神経境界域の諸問題』3. レッシングの論文「騒音」ハンス・ヨアヒム・クナウプ教授退職記念号 = Sonderheft für Prof. Hans-Joachim Knaup