著者
赤間 啓之 三宅 真紀 鄭 在玲
雑誌
じんもんこん2007論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.277-282, 2007-12-13

歴史上の社会的なダイナミクスをシミュレーションするため、社会階層間のネットワークをひとつのグラフとみなし、MCL(Van Dongen,2000)によるグラフクラスタリングを施す。クラスタリング上の、直感的な精度評価と矛盾する特異な現象と並行的に論じられるものが、実は現実にも社会階層間の矛盾の形で生じていたことを、古代ローマやビザンツ帝国の皇帝専制を例に示す。
著者
永崎 研宣
雑誌
じんもんこん2007論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.347-354, 2007-12-13

デジタル・アーカイブは誰が何をするために作られたのか。それによって誰に利害があるのか。このことについては、デジタル・アーカイブが構築されるたびに、プロジェクトの中で、あるいは、それに関心を持つ人々との間で議論が行われているだろう。あるいは、議論するまでもなく、関係者の問に暗黙の了解があるかもしれない。デジタル・アーカイブに利害関係を持つのは、利用者だけではなく、そのコンテンツの性質に応じて、それに利害を持つ様々な関係者が関わることになる。本稿では、それらの関係者を総称するために「ステイクホルダー」という言葉を用い、その広がりについて概観するとともに、それを下敷きにしつつ、仏教文献デジタル・アーカイブの「利用者」を再考し、デジタル・アーカイブにおける利用者の区別と、そこにある問題点と可能性について検討する。
著者
白須 裕之
雑誌
じんもんこん2007論文集
巻号頁・発行日
no.2017, pp.39-46, 2007-12-13
著者
矢野 桂司
雑誌
じんもんこん2007論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.47-54, 2007-12-13

地理情報科学が進展する中で、様々な地理・空間データが構築されている。その中で、個人の名前のデータベースがGISでの利用を前提に利用可能な状態にある。英国ではすでに苗字プロジェクトとして、苗字マップをはじめ、ジオデモグラフィクス研究との関わりで新たな研究トピックスを形成しつつある。本研究では、町丁目までの位置情報をもつ約4500万件の日本の苗字データを用いて、日本の苗字マップの分析と、その応用可能性について言及する。