著者
西岡 暁廣 Akihiro Nishioka
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.23, pp.25-35, 2019-03-31

ジョック・ヤングは著書『排除型社会--後期近代における犯罪・雇用・差異』において、後期近代社会が次第に排除的傾向を強めていくことの構造的要因を示している。この理論は現代の社会的排除の問題を考える上で非常に有用なのだが、その全体像は曖昧な造語の多用や本の構成上の問題で非常に読み取りにくい。複数の研究者が共通の基礎理論として用いることをより容易にするため、本稿ではヤングの後期近代社会に関する理論の全体像をひとつの変数間関連図として整理することを目指す。
著者
粟谷 佳司 Yoshiji Awatani
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.22, pp.9-19, 2018-03-31

本論文は、戦後日本の市民社会における「ひとびと」の位相を、鶴見俊輔の「大衆」概念と関連させながらその意義について考察した。最初に、鶴見の『戦後日本の大衆文化史』の議論を中心に、「大衆」「市民」「ひとびと」という概念が鶴見の方法において連続したものとして捉えられていることを考察した。続いて、高度成長期から消費社会と言われる1980年代の議論から、鶴見と吉本隆明の文化論を比較し鶴見の方法の意義を考察した。
著者
天木 志保美 Shihomi Amaki
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-16, 2021-03-31

本稿では、バージェスがシカゴ大学に赴任する以前に携わった調査に始まり、バージェスの初期の研究に焦点をあてる。その考察から、バージェスがテーマとしては「こどもの発達」を、方法としては「ケーススタディ」を重要視していたことを明らかにする。「パーソンとしての非行少年」では、ケース分析をする中で、「パーソン」をはじめとする彼独自の社会学の概念と枠組みが提示され、非行少年の問題がこどもの発達上の問題として解明される。
著者
小林 久高 山本 圭三 Hisataka Kobayashi Keizo Yamamoto
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.24, pp.55-118, 2020-03-31

多変量解析の基礎となる回帰分析について、(1)記述統計的な解説、(2)ベクトルを用いた図形的解説、(3)推測統計的解説、(4)数学的解説をしたもの。