著者
粟谷 佳司 アワタニ ヨシジ Awatani Yoshiji
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.22, pp.9-19, 2018-03

研究論文(Original paper)本論文は、戦後日本の市民社会における「ひとびと」の位相を、鶴見俊輔の「大衆」概念と関連させながらその意義について考察した。最初に、鶴見の『戦後日本の大衆文化史』の議論を中心に、「大衆」「市民」「ひとびと」という概念が鶴見の方法において連続したものとして捉えられていることを考察した。続いて、高度成長期から消費社会と言われる1980年代の議論から、鶴見と吉本隆明の文化論を比較し鶴見の方法の意義を考察した。
著者
西岡 暁廣 Akihiro Nishioka
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.23, pp.25-35, 2019-03-31

ジョック・ヤングは著書『排除型社会--後期近代における犯罪・雇用・差異』において、後期近代社会が次第に排除的傾向を強めていくことの構造的要因を示している。この理論は現代の社会的排除の問題を考える上で非常に有用なのだが、その全体像は曖昧な造語の多用や本の構成上の問題で非常に読み取りにくい。複数の研究者が共通の基礎理論として用いることをより容易にするため、本稿ではヤングの後期近代社会に関する理論の全体像をひとつの変数間関連図として整理することを目指す。
著者
粟谷 佳司 Yoshiji Awatani
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.25, pp.83-95, 2021-03

本稿は、戦後日本の表現文化の研究として、1960年代後半の関西を中心に展開されたフォークソング運動についてキー・パーソンの活動から考察した。キー・パーソンとして、詩人でアメリカ文学の研究者であり市民運動にも関わった片桐ユズルの活動を中心に取り上げ分析した。併せて運動を意味づけるものとして、片桐と関わりが深い中川五郎との連携の事例や、フォークソング運動の動向を伝えるものとしてのメディアの役割について考察した。研究論文(Original paper)
著者
粟谷 佳司 Yoshiji Awatani
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.22, pp.9-19, 2018-03-31

本論文は、戦後日本の市民社会における「ひとびと」の位相を、鶴見俊輔の「大衆」概念と関連させながらその意義について考察した。最初に、鶴見の『戦後日本の大衆文化史』の議論を中心に、「大衆」「市民」「ひとびと」という概念が鶴見の方法において連続したものとして捉えられていることを考察した。続いて、高度成長期から消費社会と言われる1980年代の議論から、鶴見と吉本隆明の文化論を比較し鶴見の方法の意義を考察した。
著者
天木 志保美 Shihomi Amaki
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.25, pp.1-16, 2021-03

本稿では、バージェスがシカゴ大学に赴任する以前に携わった調査に始まり、バージェスの初期の研究に焦点をあてる。その考察から、バージェスがテーマとしては「こどもの発達」を、方法としては「ケーススタディ」を重要視していたことを明らかにする。「パーソンとしての非行少年」では、ケース分析をする中で、「パーソン」をはじめとする彼独自の社会学の概念と枠組みが提示され、非行少年の問題がこどもの発達上の問題として解明される。研究論文(Original paper)
著者
板垣 竜太 Ryuta Itagaki
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.25, pp.45-65, 2021-03

本論文は、北朝鮮で活躍した言語学者・金壽卿(1918-2000)が記した朝鮮戦争手記(1994年脱稿、未公刊)を資料とし、そこに登場する研究者や学生の記述を抽出して分析することにより、既存の研究では明らかにし得なかった戦場および戦前・戦後の知識人らのリアルな姿を浮かび上がらせようとするものである。まず、この手記は金壽卿が主に離散家族向けに書いたものであるという資料の性格を明らかにしたうえで、言語学者に関する記述と戦時中または戦後に死去または行方不明となった人々に関する記述に分けて、手記の内容を検討した。こうした検討作業を通じて、この手記の記述が戦地に赴いた知識人の揺れ動く姿を等身大で描いたものであると位置づけた。研究論文(Original paper)
著者
小林 久高 山本 圭三 Hisataka Kobayashi Keizo Yamamoto
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 = The Doshisha Shakaigakukenkyu (Doshisha review of sociology) (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.24, pp.55-118, 2020-03-31

多変量解析の基礎となる回帰分析について、(1)記述統計的な解説、(2)ベクトルを用いた図形的解説、(3)推測統計的解説、(4)数学的解説をしたもの。
著者
西岡 暁廣 ニシオカ アキヒロ Nishioka Akihiro
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.23, pp.25-35, 2019-03

ジョック・ヤングは著書『排除型社会--後期近代における犯罪・雇用・差異』において、後期近代社会が次第に排除的傾向を強めていくことの構造的要因を示している。この理論は現代の社会的排除の問題を考える上で非常に有用なのだが、その全体像は曖昧な造語の多用や本の構成上の問題で非常に読み取りにくい。複数の研究者が共通の基礎理論として用いることをより容易にするため、本稿ではヤングの後期近代社会に関する理論の全体像をひとつの変数間関連図として整理することを目指す。研究ノート(Note)
著者
杉本 久未子 スギモト クミコ Sugimoto Kumiko
出版者
同志社社会学研究学会
雑誌
同志社社会学研究 (ISSN:13429833)
巻号頁・発行日
no.21, pp.25-40, 2017-03

研究論文(Article)第二次世界大戦後、村の大半を米軍基地用地として接収された読谷村では、従前の居住地(字)に帰ることが困難な住民が多く発生した。そのため、読谷村の戦後の住民自治組織は、戦前の字へのメンバーシップをもとに属人的に形成された。しかし戦後70年が経過し、基地返還が進むとともに、新住民の流入も増加し、自治組織の見直しが求められている。変容しつつある住民自治組織と活動を自治会長のインタビュー結果から明らかにした。After World War II, almost all area of Yomitan village was used for US Army bases. Many villagers could not come home and live apart from former community members. So, village office regarded it the official local community organaized by former community memmbers. Later Us bases came back to village one by one and new residents as well as former villagers began to live together. That requests the village office to reform the community organization. This article analyze the reformation and possibility of community organizaion in Yomitan village from the interview of community leaders.