著者
大城 善盛
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.2-15, 2010-05-01

2種の全米レベルのメディアスペシャリスト基準(ALAとAASL共同作成の基準と全米教育専門職基準委員会の基準)を,基準の性格の相違を考慮しながら,比較検討した。また,実際に採用に関わる州レベルにおけるメディアスペシャリストの資格及び配置義務に関しても調査・検討した。その結果,メディアスペシャリストの能力や資質に関しては2種の基準とも似ているが,養成のレベルで異なることを明らかにし,州レベルではALAとAASL共同作成の基準の資格とは異なる州が多いことも明らかにした。
著者
松戸 宏予
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.410-422, 2013-03-01

英国を構成するイングランドの大学49校のサイトを対象に,大学図書館の特別な支援の傾向と特徴を明らかにすることを目的とする。結果として,特別な支援の傾向として(1)図書館の日常業務を基本にした人的支援,(2)障害特性を考慮したソフトの分散提供,(3)支援テクノロジーツールによる学習環境整備が挙げられた。また,特徴として,人的支援では個のニーズを尊重した支援,支援テクノロジーソフトの提供では合理的配慮にもとづいた支援,学習環境整備では障害種別により提供ツールが異なることが挙げられた。
著者
寒川 登
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.330-333, 2000-01-01

今日の学術情報流通体制は,なくてはならぬ巨大データべースを生み出した。この仕組みでは核ができあがると雪だるま式に膨れ上がっていく構造になっている。この構造は便利でしかも有益ではあるが一面で技術を廃れさせる役割ももってしまう。このことに追い打ちをかけて行政コストの縮減要求がある。この影響を図書館でも人員構成や業務処理の方法をめぐって強く受けることになる。こうした今日の状況下でできることを考える。