著者
小出 治都子 尾鼻 崇 Chitoko KOIDE Takashi OBANA
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.69-74, 2018-01-31

本稿は、「乙女ゲーム」の歴史の変遷とともに、「乙女ゲーム」におけるキャラクターの重要性についてイメー ジカラーを中核として考察したものである。「乙女ゲーム」は、1994 年に発売されて以降、ノベルゲーム化していく とともに、さまざまなゲームタイトルが発売されてきた。このような「乙女ゲーム」を紹介するゲーム雑誌を分析す ると、「乙女ゲーム」が多く発売されるようになる 2010 年以降、キャラクターやストーリーを重視したものとなって いたことが明らかとなった。さらに、「乙女ゲーム」の攻略対象キャラクターとイメージカラーのもつ意味との関係 性を考察した。そのような攻略対象キャラクターに、「声」を当てることによって、読むだけよりも臨場感のあるゲー ムといえ、「乙女ゲーム」の特徴として捉えることができるのである。
著者
小出 治都子 尾鼻 崇 Chitoko KOIDE Takashi OBANA
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.69-74, 2018-01-31

本稿は、「乙女ゲーム」の歴史の変遷とともに、「乙女ゲーム」におけるキャラクターの重要性についてイメー ジカラーを中核として考察したものである。「乙女ゲーム」は、1994 年に発売されて以降、ノベルゲーム化していく とともに、さまざまなゲームタイトルが発売されてきた。このような「乙女ゲーム」を紹介するゲーム雑誌を分析す ると、「乙女ゲーム」が多く発売されるようになる 2010 年以降、キャラクターやストーリーを重視したものとなって いたことが明らかとなった。さらに、「乙女ゲーム」の攻略対象キャラクターとイメージカラーのもつ意味との関係 性を考察した。そのような攻略対象キャラクターに、「声」を当てることによって、読むだけよりも臨場感のあるゲー ムといえ、「乙女ゲーム」の特徴として捉えることができるのである。The target of analysis in this paper is a research report about historical study of "OTOME Games". We trace to history of "OTOME Games(Girl's Games)" in game magazine. And, we analyze image colors of "OTOME Games" characters. As a result, we disclose importance of characters on "OTOME Games".
著者
鈴木 朋子 山東 勤弥 Tomoko SUZUKI Kinya SANDO
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.6, pp.253-263, 2016-01-31

本研究は、広くダイエット法として普及している低炭水化物ダイエット(Low Carbohydrate Diet: LCD)の 減量効果および安全性について検討することを目的とする。方法は、1)LCD の方法について概観し、2)LCD の体 重減少効果について報告した学術論文を収集し、文献的に検討した。その結果、LCD の特徴は、炭水化物(糖質)を 含む食品の摂取は制限するが、たんぱく質および脂質を主成分とする食品に対する制限は設けられていなかった。医 学系学術論文データベースを用いて検索し、21 論文を検討対象とした。体重減少効果は、1)観察期間が長いほど、 2)炭水化物熱量比が低いほど、高くなる傾向が観察された。また、3)Blackburn の体重減少の評価法を参照する と、約70%の研究で高度な体重減少が観察され、安全性への疑問が示唆された。LCD は、一般的に健康的な食事と して推奨される食事の熱量構成比と大きく異なること、糖尿病性腎症患者においては腎機能を悪化させる危険を伴う ことをはじめ、適正かつ注意喚起を促す情報をあわせて普及していくことの重要性が窺われる。
著者
越智 砂織 オチ サオリ Saori OCHI
出版者
大阪樟蔭女子大学学術研究会
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research bulletin of Osaka Shoin Women's University (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.117-124, 2018-01

本論文は、企業が特許権を保有したまま国内外の第三者に無償提供する、いわゆる「知的財産のオープン化(特許の無償開放)」が法人税法 22 条 2 項にいう無償の役務提供に該当するか否かについて論じたものである。知的財産のオープン化とは、同業他社に自社技術を解放することによって、自社技術の技術標準化を図ることを目的としたものである。本論文では、無償取引が収益を認識するのかという問題提起を行い、収益の擬制や役務提供の範囲について検討した。結果として、特許の無償開放は無償の役務提供に該当し、それは法人税法上、みなし特許収入として益金に算入されるべきであると結論づけた。
著者
越智 砂織 オチ サオリ Saori OCHI
出版者
大阪樟蔭女子大学学術研究会
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research bulletin of Osaka Shoin Women's University (ISSN:21860459)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.105-116, 2018-01

本論文は、企業が特許権を保有したまま国内外の第三者に無償提供する、いわゆる「知的財産のオープン化(特許の無償開放)」が法人税法 22 条 2 項にいう無償の役務提供に該当するか否かについて論じたものである。知的財産のオープン化とは、同業他社に自社技術を解放することによって、自社技術の技術標準化を図ることを目的としたものである。本論文では、無償取引が収益を認識するのかという問題提起を行い、収益の擬制や役務提供の範囲について検討した。結果として、特許の無償開放は無償の役務提供に該当し、それは法人税法上、みなし特許収入として益金に算入されるべきであると結論づけた。
著者
川野 佐江子 カワノ サエコ Saeko KAWANO
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.137-144, 2018-01-31

「化粧学」とは何か。本論の目的は、 大阪樟蔭女子大学にて化粧が明確にカリキュラムかされて 10 年目にあた り、 新学問領域として提唱してきた「化粧学」について、 改めてその意義を確認してみようというものである。まず、 化粧を学問の俎上に挙げるために研究者はどのようなプランニングをしたのかを明らかにする。つぎに、 そのプラン の実践としての大阪樟蔭女子大学における化粧に関連するカリキュラムを時系列で追うことで、 化粧学設置までにど のような経緯があったのかを調査する。そして、 改めて化粧学が包括する学問領域についてその可能性を探る。最後 に、 化粧学が学問としてその根底に何を含んでいるのか、 近代知への疑義とともにあるポストモダンの思想について 依拠しながら論じる。また、 美が持つイデオロギー性に着目しつつ、人が美に翻弄されそれを求め続ける存在である ことを理解し、美が人々の生活といかに関連しているか、豊かににしているかを既存の学問領域を縦断横断しながら 検討していく必要性について述べる。