著者
小出 治都子 尾鼻 崇 Chitoko KOIDE Takashi OBANA
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.69-74, 2018-01-31

本稿は、「乙女ゲーム」の歴史の変遷とともに、「乙女ゲーム」におけるキャラクターの重要性についてイメー ジカラーを中核として考察したものである。「乙女ゲーム」は、1994 年に発売されて以降、ノベルゲーム化していく とともに、さまざまなゲームタイトルが発売されてきた。このような「乙女ゲーム」を紹介するゲーム雑誌を分析す ると、「乙女ゲーム」が多く発売されるようになる 2010 年以降、キャラクターやストーリーを重視したものとなって いたことが明らかとなった。さらに、「乙女ゲーム」の攻略対象キャラクターとイメージカラーのもつ意味との関係 性を考察した。そのような攻略対象キャラクターに、「声」を当てることによって、読むだけよりも臨場感のあるゲー ムといえ、「乙女ゲーム」の特徴として捉えることができるのである。
著者
小出 治都子 尾鼻 崇 Chitoko KOIDE Takashi OBANA
雑誌
大阪樟蔭女子大学研究紀要 = Research Bulletin of Osaka Shoin Women's University
巻号頁・発行日
vol.8, pp.69-74, 2018-01-31

本稿は、「乙女ゲーム」の歴史の変遷とともに、「乙女ゲーム」におけるキャラクターの重要性についてイメー ジカラーを中核として考察したものである。「乙女ゲーム」は、1994 年に発売されて以降、ノベルゲーム化していく とともに、さまざまなゲームタイトルが発売されてきた。このような「乙女ゲーム」を紹介するゲーム雑誌を分析す ると、「乙女ゲーム」が多く発売されるようになる 2010 年以降、キャラクターやストーリーを重視したものとなって いたことが明らかとなった。さらに、「乙女ゲーム」の攻略対象キャラクターとイメージカラーのもつ意味との関係 性を考察した。そのような攻略対象キャラクターに、「声」を当てることによって、読むだけよりも臨場感のあるゲー ムといえ、「乙女ゲーム」の特徴として捉えることができるのである。The target of analysis in this paper is a research report about historical study of "OTOME Games". We trace to history of "OTOME Games(Girl's Games)" in game magazine. And, we analyze image colors of "OTOME Games" characters. As a result, we disclose importance of characters on "OTOME Games".
著者
尾鼻 崇
出版者
立命館大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

本研究の目的は、映像に付随する音楽に焦点をあて、それを音楽学的見地から考察するものである。本年度は「映画音楽」の成立に大きく貢献した作曲家としてマックス・スタイナー(Max Steiner 1888-1971)を取り上げ、彼のスタイルの確立と変遷を明らかにした。「映画音楽の父」と呼ばれるようにスタイナーは1930年代に台頭しつつあったハリウッド映画において「映画音楽」を変容させ、大衆藝術としての新しい音楽ジャンルを確立した作曲家である。だが、同時に彼にはグスタフ・マーラーより本格的な西洋芸術音楽の教育を受けていた音楽的背景がある。ここからスタイナーの活動には通常、分断されて考察されがちな「正統な」芸術音楽と大衆藝術とを結ぶ方法論があることが考えられる。それを明らかにするために、スタイナーの代表作である『キングコング』(1933)、『男の敵』(1935)、『風とともに去りぬ』(1939)を取り上げ、(1).スタイナーが用いた西洋藝術音楽の技法、(2).スタイナーの作風の確立と変遷、(3).「映画音楽」と西洋藝術音楽の相違の三点を考察した。以上の成果は博士論文「映画音楽の誕生と変遷」として立命館大学に提出済みである。他方では、GCOE「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ」の一貫として、人文科学としての「映画音楽」研究の成果を基盤とし、テレビゲームとそのサウンドについての研究を行った。本年度は、立命館大学アート・リサーチセンターにおいて実験的に「テレビゲームの映像」と「コントローラーボタン操作情報」を収録し、デジタル・アーカイヴ化の方法論の構築した。