著者
権 海珠
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.20, pp.148(111)-126(133), 2002-03-31

はじめに 「抒情歌」は、昭和七年二月『中央公論』に発表され、昭和八年六月、新潮社刊『化粧と口笛』に収録された。そして翌九年十二月、『抒情歌』(竹村書房)として刊行されている。本稿では作家の現実の世界や作家の私的生活などと関連させて、 ...
著者
朱 衛紅
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.19, pp.73-90, 2001-03-31

一、 はじめに 漢詩は漢字とともに日本に伝来し、以来日本の文化は、近世にいたるまで漢詩、漢文学が重視されて来た。日本人は、漢詩を訓読、また創作も多く行って来たのである。 ...
著者
朱 衛紅
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.22, pp.87(154)-102(139), 2004-03-31

一 背景と問題意識 大正後期から昭和初期、文芸の社会化が訴えられる風潮の中、社会における文学の位置づけや、文学者が社会問題にどのように関わるべきかといった問題が強く意識されるようになり、 ...
著者
浦崎 佐知子
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.17, pp.41-53, 2000-03

1 異性愛を常態の愛と捉え、家族という構成単位で営まれる家庭生活を普通の生活と捉える社会空間において、おそらくひとびとが法制度としての結婚から享受できるであろうと考える事柄は少なくないだろう。 ...
著者
大橋 裕美
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.26, pp.333-350, 2006

『維新前後』は、「素人」の劇作家・岡本綺堂が初めて二代目左団次に書いた作品で、「白虎隊」と「奇兵隊」という二つの戯曲から成る。綺堂は「奇兵隊」で、「髪梳き」という歌舞伎や新派に頻出する劇作法を引用し、女方の市川莚若を配して左団次の「英雄」役を引立たせた。また「白虎隊」では、左団次がそれまでに手がけた、松居松葉作『袈裟と盛遠』や『ヴェニスの商人』等の作品をふまえ、「今迄の芝居には余り見掛けない」「老人」役を用意した。左団次はこれを、「従来の調子」を離れた台詞と動作で演じて成果をあげたが、この役は通常の「老役」を超えた、一人の老人」役として綺堂が造形したもので、同じ綺堂の『修禅寺物語』にもつながっている。
著者
韓 貞淑
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.26, pp.232(37)-215(54), 2008-01-31
著者
李 雪
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.31, pp.57-78, 2013-02-28