著者
田嶋 玲
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.50, pp.129-145, 2019-02-28
著者
斉藤 愛
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.21, pp.9-10, 2003-03-31

阿部先生にはじめてお会いしたのは、博士課程の面接試験会場だった。私は前日のフランス語の出来がとても悪くて、ほとんど落ちているのだからと、まったく気が進まないまま受けた面接だった。面接官の一人が阿部先生だったのだが、鋭い目でいくつかの質問をなさった。 ...
著者
山田 純
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.22, pp.117-127, 2004
著者
鷲谷 花
出版者
筑波大学
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.25-32, 2001

1. ゆがめる文化/育てる文化 児童文学評論家の管忠道は、戦後に発表された「児童文化の現代史」において、近代以降の日本における児童文化の発展史を、〈子どもをゆがめる文化〉と〈子どもを育てる文化〉の闘争の歴史として捉えている。 ...
著者
馬場 聡
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.21, pp.13-24, 2003-03-31

はじめに ジョン・ホークス(John Hawkes, 1925-1997)の『もうひとつの肌』(Second Skin, 1964)は、南太平洋に浮かぶ「地図にも定められず、時の流れの中にもない」(46)島の統治者であるスキッパー(Skipper)によって、極めて恣意的に語られる「人工授精家の手記」(50)の体裁をとっている。 ...
著者
田村 悠
出版者
明治大学大学院
雑誌
文学研究論集 (ISSN:13409174)
巻号頁・発行日
no.38, pp.115-125, 2012

大正期の谷崎は探偵小説のような作品を多く書き記してきた。そしてその探偵小説群の根幹にあたる作品はこの「秘密」であろう。この「秘密」は探偵小説として一体どのような性質をもっているかを考えたとき、そこに《秘密》という概念が根底に潜んでいることが見て取れる。その《秘密》という概念が「秘密」という作品の中でどのような影響を与えているか、またそのことが「秘密」をどのような探偵小説としての意義をもたらしているか考えてみたとき、谷崎の「秘密」は通常の探偵小説とはいささか異なった特性を持っていることがうかがい知れた。単なる変態性欲やマゾヒズムといった見地とは違う立場からこの「秘密」という作品を読解していくと、そこには《秘密》と《謎》という新たなテーマが浮かんできた。
著者
徐 東周
出版者
筑波大学比較・理論文学会
雑誌
文学研究論集 (ISSN:09158944)
巻号頁・発行日
no.21, pp.136-122(41, 2003-03-31

一 はじめに 本稿で扱おうとする中野重治の初期のプロレタリア小説とは、彼が本格的にプロレタリア文学運動に飛び込んだ後に、日本プロレタリア芸術連盟の機関誌であった「プロレタリア芸術」に載せられた『少年』(八月号)、 ...